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【日記】町田商店で悶える日


2回目の町田商店に行ってきました。

↓前回↓


こないだ行った時は塩ラーメン頼んだんですが、

口コミを見たら『塩より醤油の方がウマい』って言ってる方がいまして。

これはぜひとも醤油味も試してみなければ!というわけで。


今回は週末ということもあり、混雑を見越して午後4時に来店。

通されたのは店の端っこのカウンター席

人の視線が気になるド陰キャの僕にはどこよりも落ち着く特等席です。


さて、お待ちかねの醤油…

普通、味普通、油多めで。


僕には醤油がちょっと濃いかも。

前回の塩に感じたまろやかな旨味が塩味にやや負けてたので、

醤油なら薄味にしたらいいかな。


…あとこないだ気付かなかったけど、普通の麺は短めだな。

啜ったときのズルルルッとなるリズムがしっくりこない。(謎)

柔らかめにしたらちょっと伸びたりしないかな。


醤油柔らかめ薄め多め

 麺柔らかめ普通多め


このどちらかだな、次は。

とか考えてても箸は進み、無事完まく


…が、


どうしよう。

完まくが言えない。


僕、もう24だよ。

この歳になって、

「ごはん残さず食べたよ!」

って大人の人に報告しなきゃいけないの…?

唯坂 優『町田商店に骨抜きにされた日』より


ううむ、我ながら歪みきった自意識。


以前はもう少し客の多い時間に来たから、

動き回ってた店員さんに発見してもらい、声を上げるまでもなくスタンプをもらえた。


でも今は午後4時

店員さんが少ない上に、客がさほど多くないので動きも限定的


なんてことだ。

僕のYP(陽キャポイント)は低すぎて、

半径3メートル範囲外の人間に声がかけられない…!!


そしてここは店の端っこ。(伏線回収)

店員さんが近くを通らない!


空になった丼を前にヘドモドするばかりの僕。

そうこうしている間に大学生の集団の1人が叫びます。


「すいませーん!完まくしましたぁ!!」


僕もあんな風に生きたかったッッ…!!



あんな『お手本』みたいな完まく宣言された後で僕みたいなキショキショオタクが続こうもんなら店中の人間から失笑を買うだろうが!!

こんな時間経過で条件が悪化するゲームだとは思ってなかった。


…すでに完まくから10分近くが経過している。

もう猶予はない。

かと言って完食宣言は恥ずかしい…!!


カウンターの片隅で身悶える僕。


息を整え、覚悟を決めて右手を上げる。


気付いた店員さんがこちらへ向かってくる。

そこで発する、渾身の一言


「あの…スタンプお願いします」


…完璧。

あくまで「完まくしました」ではなく、

「スタンプお願いします。」

これで僕は、

ただただ特典が欲しいだけの人。

ただただアプリにスタンプ押してほしいだけの人。


決して

「ご飯いっぱい食べてえらいねぇ~~~!!!!!」


褒めてもらいたいわんぱく坊やでは断じてない!!!!


「完まくありがとうございます!!!!」


うわぁ!!


「「「ありがとうございます!!!!!!!!!」」」


うわぁぁぁぁ!!


どうしよう、前回より全然恥ずかしい!!

客が少ない分、

店員さんの声が反響するんだ…!!


またしても逃げるように席を立つ僕。

見送りに出てきてくれた店員さんを振り切って退店。


毎回こんな屈辱をラーメンと共に味わわなければならないのか…!!


…でも美味しいから来ちゃう。(調教済)

チャーハンも食べたい…

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