【日記】ズートピアを見た日、僕の『様』
テレビでズートピアが放映されていた。
以前にも観たはずだけど、
ざっくりとした記憶しか残ってなかったので新鮮に楽しめた。
昨今叫ばれる多様性と、
その中で生じうる衝突を動物に置き換えて演出する手法の秀逸さ。
そこに凸凹バディものとしての面白みも合わさった、言わずと知れた名作だ。
ってかクロウハウザーかわいいな。
もともとモチッとしたフォルムのキャラクターはヒトケモ問わず好きなのだが、
こと彼の一挙手一投足には愛嬌が溢れている。
久々にここまで刺さるキャラに出会ったなぁ。
以前聞いたのだが、
実写作品に偶然はあるが、アニメーションに偶然は無いのだそうだ。
舞い落ちる木の葉が偶然カメラに写ることはある。
しかしアニメーションで舞い落ちる木の葉の描写が入れば、
そこには絶対に演出上の意図がある…という理屈だ。
そこでクロウハウザーのキャラデザよ。
『気のいいのんびり屋のぽっちゃりキャラ』を登場させようと思った時、
そのキャラクターをチーターにキャスティングするのって結構不自然じゃないか。
少なくとも僕の中では、
チーターにデブなイメージものんびり屋なイメージもない。
ってかむしろ真逆だ。
チーターといえば、
身体はスラっと長くて俊敏に動く、クールな狩人というイメージが強い。
ジュディはウサギらしくせっかちな性格ですばしっこく動くし、
ニックはキツネのイメージに違わず、他者を化かす詐欺師だ。
割と元ネタとなる動物の生態(あるいはイメージ)に忠実なキャラデザが多い一方で、
なぜクロウハウザーだけがチーターのステレオタイプと乖離したキャラクターとして設定されているのか…?
劇中、彼が肉食獣に対する偏見によって受付の職を追われるシーンがある。
およそ肉食獣らしからぬ柔和さと愛らしいフォルムを有したクロウハウザーまでもが差別の対象になる悲劇性を際立たせるためにこのギャップが利用されてるのではないか。
…いや、御託はいい。
本当にクロウハウザーがかわいい。
一応全編見通して多様性とか偏見とか色々考えたが、
何周か回って結局
「クロウハウザーと一緒にドーナツ食べたい」
って感想が一番すんなり出てきた。
これが僕なりの『様』なのだろう。
まだ見てない人は一回でいいから見てほしい。
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