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モアナと伝説の海
シンデレラや白雪姫で、王子様を待つだけの姫。
アラジン、美女と野獣、そしてラプンツェルで自ら外の世界に飛び出し運命を見つけ出すようになる。
アナと雪の女王では、単なる男女の恋ではなく、
違う文化、思想、そして家族の融和や愛を示した。
モアナにラブロマンスはない。
1人の少女が外に飛び出すこと、
祖先、子孫なんて縦の脈絡から歴史や人々の繋がりを示す。
そしてなにより自然との愛をきれいに語るって。
全方位に万能なディズニーってやっぱりすごいです。
監督の、ロン・クレメンツとジョン・マスカーは
「リトル・マーメイド」や「アラジン」を作った名プロデューサー。
2004年に当時のウォルトディズニー会長マイケル・アイズナーと制作方針の違いで、ディズニーを去っています。(急作りなCG作品の乱発や、安易な続編物をビデオスルーで作ることなどへの反発)
2006年、アイズナーはすでに解任されており、
ディズニーはピクサー買収。
ジョンラセターがディズニー、ピクサーのチーフクリエイティブオフィサーになると、一番に2人をディズニーに呼び戻しました。
そして彼らが原点回帰で作ったアニメが
「プリンセスと魔法のキス」
手書きアニメーション。
そしてお姫様が産まれながらに姫ではなく、
何者にもなれる可能性のある主人公が、
自分自身でなりたいものになっていくお話。
そして、モアナです。
モアナも、自分自身でなりたいものになれる、やりたいことができる可能性が広がっているという大きなテーマが根底にあります。
ラブロマンスはないけれど、
そのぶんとにかくずっとワクワクして、笑って観られる映画です。
最高に好きな映画でした。
余談ですが、
海が意思を持っているように動いている時の描き方や色々なところに、宮崎駿へのオマージュ的なものを感じられました。
復帰を願う2人の監督のメッセージなのかななんて思ったりもしました。
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