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ゴースト・バスターズ(2016)

~どうでもいい前置き~
僕は映画がかなり好きでして。のべつまくなし映画館に行って観るのです。けれど、映画評論が出来る程知識もないし、偉そうなことを言える弁論力もないのでこういうのを書くのは割と控えていたんですが、
大好きな映画鑑賞ブログがありまして。
それに敵わなくとも、真似て学んで書けたらなんて思ったりしています。
多分ネタバレしてしまいます。。

幽霊退治に挑む科学者たちの活躍を描き、1980年代に一世を風靡した「ゴーストバスターズ」を、女性をメインキャラクターに新たに復活させたアクションコメディ。アメリカ・ニューヨーク。コロンビア大学の素粒子物理学者のエリン・ギルバートは、心霊現象を科学的に証明する研究を重ねていたが、研究費を打ち切られ、大学をクビになってしまう。エリンは自らの知識と技術力を生かすため、幽霊退治の専門会社「ゴーストバスターズ」を立ち上げるが……。(映画.comより)

予告編はこんな感じです。


かなり面白かったです!!

適当に話を書いておくと、

コロンビア大学の教授のエリン(クリステン・ウィグ)の元に、「あんたが学生の時に書いた心霊現象本みて来たんだけど、うちの施設に幽霊でるから助けて!」と言ってくるおじいさんが来て。

エリン。心霊現象なんか今じゃ信じていません。

学生時代の心霊現象本は今のエリンにとって汚点になりかねないので、共著の旧友アビー(メリッサ・マッカーシー)に文句を言いに、彼女の勤める大学に行くと(勝手にアビーがAmazonで本を出版してました)、同じ研究室のホルツマン(ケイト・マッキノン)と幽霊研究をまだ続けていることが分かり、3人で件のおじいさんの施設に行くことに。

アビー。やたらワンタンに文句言ってたイメージ。

ホルツマン。このキャラクター本当に好き。

施設で女の幽霊をみて(予告で口からオェーってしてる奴)、エリンたら「幽霊っている!いるのねん!」とか叫ぶわ、その時のはしゃぎっぷりをユーチューブに載せられて大学をクビになるわ、アビーもホルツマンも結局大学を追い出される羽目になり散々。

仕方なく3人で、幽霊研究、退治の会社を設立。
秘書にカッコ良いだけの男、ケビンを雇ったり、地下鉄で働いていたパティ(レスリー・ジョーンズ)が仲間になったりしながら幽霊退治をしてました。

ケビン。ずっと愛すべきバカだった。

パティ。いちばんまともでした。

雑にオチを書いておくと、頻出する幽霊は、誰かが霊界の扉を開いて出してるんじゃないかとなって。
調べていくと、ホテルの雑用係ローワン(ニール・ケイシー)の仕業と分かり追い詰めるのですが、自殺して霊体化。ケビンの体を乗っ取り霊界の扉をフルオープン。幽霊ウジャウジャの中をゴーストバスターズ4人が立ち向かい、霊界との扉を車の上に積んでた核(意味不明な設定)を使って閉じてました。
その後、市長から極秘裏に資金を出すから研究を続けてくれとか言われて、ゴーストバスターズは営業継続決定。
エンドロール中に、調査中のどこかの部屋の音源から「ズールーって聴こえるわ!(元祖ゴーストバスターズに出てきた怪物)」的な事を言って続編を匂わせて終わってました。多分。

霊界との境。この感じ良くない?良くなくなくない?

まず、すごい笑った。
正直アメリカのコメディって、日本でそんなにウケたりしないイメージですが、隣に座ってた子供から、老夫婦までかなり笑いが起きてました。

そして、リブートしたりする時ってこのあいだのスターウォーズエピソード7と同じで、新しい登場人物が魅力的かってすごい大事です。
その点、今回の4人(+ケビン)は最高に良かった。

特にホルツマンは、出てくる度に笑いました。

緊迫した雰囲気を無視しておちゃらけるやつって、、いますよね。

あとケビン。
本当にバカだけど(音がうるさい時に耳じゃなくて目を手で隠すレベル)筋肉ムキムキ爽やかヤローで。

クリス・ヘムズワースは正直ソーをやってるときはむさ苦しいおじさんみたいに思ってましたが、かなり好きになりました。

ソーの時は、ヒゲもロン毛も嫌だったのに。。

今回は最高に爽やかでした。バカだけど。

ただ、文句がないわけではなくて。
途中、悪役のローワンが自殺して、少ししてから街に幽霊が溢れるんですが、明らかにシーンがカットされてる気がしました。
多分自殺の一件の後、エリンだけゴーストバスターズから離れるシーンがあるはず。
でもそれがないので、幽霊が溢れ出したあと、ゴーストバスターズ3人で幽霊大事に飛び出す時とか、「エリンは待ってあげないとかイジメ?イジメなの!?」とか思ったり、3人がピンチの時に結局エリンが追いついて助けるんですが、3人たら「おかえり!」とか言っていて。「置いてったのはどこのどいつらじゃい!」とか歯がゆく思いましたよ。

後は終わり方。あれだけ幽霊出しといて街の人みんなが、なんかの薬で幻覚見ちゃった的なのはさすがに無理あるでしょとか(映画でも無理ある感じは出してたけれど)、幽霊捕まえるしか退治方法ないのに、あんな戦い方で幽霊倒せてるのとか色々感じることはありましたが、そんなのどうでもよくなるくらい面白かったです。

原作ゴーストバスターズに比べても、資金力の違和感は緩和されているし(原作では幽霊研究の電子機器は大学に没収されているけど、今回は持逃げしてて安上がりとか)、幽霊退治で貴重品を壊した時の壊された側の感情とかも凄い出てて良かった。説得力は少なくとも前作よりはありました。(ほかの映画とは比べないで!)

原作では大学追われたのにいきなりこんな所借りてた訳ですが、

今作ではそこは家賃が高いから、近くの中華料理屋の二階に。

元祖ゴーストバスターズの俳優陣もカメオ出演してました。(亡くなった人も銅像的なので出演してました)

この映画、アメリカで予告が出た時に悪評価がすごかったり、かなりケチがついたのですが、
その理由が、予告のコメディセンスがあんまり良くないというのと、なによりフェミニズム批判です。
原作では、主役はみんな男なのに全部女にするのは逆に過度でけしからん!男性蔑視だ!という謂わゆるメミニズムな批判が多くあったそうな。

そんな輩にはペシペシと往復ビンタしてやりたい気分。
原作ゴーストバスターズは冴えない男たちが、街の人気者になる映画でしたが、この映画の中ではゴーストバスターズの4人は最後まで日の目は見ません。
劇中のテレビ報道でも胡散臭いやつにされているし、
あくまでも能力は認めるが目立つな、自重しろ的な扱いで、結局最後は影の組織みたいな扱いになります。

女性がただただ活躍する映画ではなくて、結構現代社会の問題点を明るいテイストで描いたアイロニカルな映画なんです。

とにかく、前評判はかなり芳しくなかったけれどアメリカでもそこそこは興行成績も出てましたし、
続編をなんとか作って欲しいな、またあの4人(+爽やかバカ)に会いたいぜ。
そんな風に思いました。
終わり。

前作と今作で共通の幽霊を最後に乗せておきます。

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