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【カンボジアの学校へ行こう!15】#コロナで幕開け#カンボジアの学校保健教育#熱血先生応援プロジェクト(空回りしない)

■ 保健事業、コトのはじまり

私がNGOキズナに勤務を始めたのが4年前。英国BBCやオーストラリア系英語学校と制作した新英語カリキュラムをカンボジア政府に移譲し、次の新規事業として、主幹事業だった教員養成学校の学生が将来勤める中学校を対象に、思春期を迎える生徒達の心身の成長を支援しようということで、カンボジアの公立学校で開発の遅れている『学校保健教科』について調査している時でした。

私自身、20年以上従事してきた医療分野から、畑違いの教育分野へ移行するにあたって「保健事業」への介入は、転職の理由を周囲に説明するのに実は好都合でした。

■ 保健事業開始までの道のり

しかし現実として、世界的に医療はどこの国にもありますが、保健の授業や、保健室など、保健を教育する環境って、実は日本が特殊なぐらいです。

日本では体育の授業の中に含まれていたり、保健の先生がとり行いますが、カンボジアでも、そういう仕組みはありません。日本の文部科学省にあたる教育青年スポーツ省には、スポーツ総局や学校保健局といった部署はありましたが、保健の専門職員は不在。一端は、お蔵入りが決定してしまいました。

■ コロナの年にドンピシャリ!

調査を停止して1年以上動きのない中、過去10年間、お隣のラオスで学校保健(エコヘルス)の支援事業を行っていた東京学芸大学のチームと、日本財団を介してご縁が出来た事で、カンボジアでの学校保健事業準備は、急展開をみせ、2020年1月から6年計画で、プロジェクトがはじまりました。

開始して1月下旬、一時帰国の際に、東京で細やかにプロジェクトの決起集会を行いました。お気づきとは思いますが、プロジェクトの開始早々、コロナがカンボジアにもやって来ました。学校は休校となり、調査訪問などは制限され、その結果、プノンペンの事務所で教材作りに没頭しています。

■ Phnom掲載記事(2020年7月号)

学校へ行こう15学校保健

リンク:プノンペンで唯一の月刊誌「プノン」web版


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