好きな映画の話
先日観た映画『PERFECT DAYS』のことをおりおり思い出している。
一度観ただけではおおかた忘れるし、よく分からないままやり過ごしていたり、勘違いしているところもたくさんあるから、私の場合は何回か観る必要がある。
観るたびに新しい発見があるのは感性が豊かなのではなく、注意力と理解力の足りなさゆえだとおもう。
何度目でも初めて観たようにおもしろがるのだから、お得といえばそうかも⁈
一番を決めるこたあないけれど、好きな映画は?と訊かれたら
真夜中のカーボーイ
と答える。
私の世代では観てない人も多いし、知っていても「なんで?」と不思議がられる。
自分が関心のない映画について話し合いたいとは誰も思わないから、なんで?という問いは、興味関心ではなく否定だ。
だから「ヨクワカラナイ」と答えてその話は終わり。
ヨクワカラナイは嘘じゃなくて、ほんとうに分かってないのだから内心ホッとしている。
好きなものについて、なぜ好きなのか語るのはとても難しい。
映画ならこのシーンのここがいいよね、とか、このセリフ最高だよね?なんて話はできるのだけれど。
例えば黄色いハンカチがたなびいてるところとか、no problemとか、とうもころし!とか、
バスの車窓に映るパームツリーとか。
で、『PERFECT DAYS』を観て数日して、『真夜中のカーボーイ』のラストシーンをふと思いしていたのです。
※映画館の猫ちゃんの画像は猫とハングルの木|みれのスクラップさんよりお借りしています。
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