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【オーディブル】『寿命が尽きる2年前』と『70歳が老化の分かれ道』

いつもの(笑)
アンチ・アンチエイジング派、延命治療否定派、健診・人間ドック不要派の方からは熱い支持を集めるでしょう。
在宅医療の現場で、高齢者の病と死をつぶさに見てこられた経験からたどり着いた死生観は、一貫して澱みがありません。
まさに、悟りの境地…

ジタバタしてもどうせ死ぬと言うなら、長生きしない、ではなく、成り行き任せで!が適当なのでは?
と、いいことを思いついたのですが、その"成り行き"が現代の医療体制下では不自然。
それで振り出しに戻ってしまうわけです。

ところで、寿命が尽きる2年前とは、いつのことだろうか?
タイトルから、それが明確にされているものとして聴いていました。
六十歳になったら、二年後には寿命が尽きると思って、あらゆることに感謝して楽しく有意義に生きよう、という提言でした。

それをいうなら、六十にこだわらなくても常に…
とツッコミたくなりましたが、六十年もとりあえず健康を願うレベルで生きていて、健康を気にする程度に衣食住事足りている、
子どもたちは巣立ち、親を看取り、仕事を成し遂げ…
なるほど、これ以上何を願わんということか…

継いで聴いたこちら


こちらは七十歳と時期を明確にしています。
私は七十までは間がありますし、はじめはスルーしました。
タイトルから、よくある、いつまでも若々しく元気で生き生き長生きするための指南だろうと思ったからです。

結論から言うと、六十代のうちに読んで(聴いて)良かったです。

ほんとうに元気で長生きできるのかどうか、
問題はそこじゃなく、それを目標に置くことによって、いよいよ自由自在に生きることができなくなり死を目前にするまでを、充実して過ごせる、ということなのだと思いました。

長生きなんてしない方が良いと悟りを唱える前著と、元気で長生きするためには何をすべきかを語る後著が、ほぼ同様のことを説いているのは面白いです。

私は悟りの境地にはなれそうにありませんし、もし夫が、どうせ死ぬ、なんて言い方をしたら、ムッとして晩御飯を作るのをやめると思います(笑)

いくらこうなりたい、ああしたいと思ってもなるようにしかならない、それは人の命も同じこと…

私の頭で考えつくことなどたかが知れています。盲信するのでも抗うのではなく、さまざまな意見、考察、生き方を見聞きし、のめり込まない程度に関心を持ち、良いところは取り入れて行こうと思いました。

未知なる老齢期、なんだか楽しそうに思えてきました。













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