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お茶の間にテレビ

昭和の風景だ。
令和の今では若い人はテレビを視ない(持たない)というけれど、ほんとうだろうか?

若い人っていくつくらいを指すのだろう。
次男は賄いつきの社員寮にいた時は自室にテレビは置かず、食堂で点いているのを見かける程度だったらしいが、キッチンのある独身寮に変わってからテレビを買ったという。

低スペックの小型のものらしかったが…こちらに帰る際に処分したから今は自室にテレビはない。

パソコンやスマートフォンでテレビ番組を視聴できるから、テレビという家電がないだけのことだ。

よくテレビを見ているといっても、AmazonプライムビデオやYoutubeを観ていて、テレビ番組は視ていない人もいる。

一概にテレビを持っている持っていない、見る見ないと言ってもバリエーションはさまざまなのだ。

ここまでは長すぎる前ぶりで…

夫が昭和なテレビっ子で、見ているいないに関わらず在宅していれば外で作業をしていない限り(点けっぱなしで出ていることも!)テレビを点けている。

夫の視聴方法は摩訶不思議である。
新聞のテレビ版などで見たい番組をチェックするということはなく、二種類のリモコン(私はこれの使い方がよくわからん)を手元に置いて、チャカチャカチャカチャカ(実際はこんな音はしていない、ダイヤル式じゃあるまいし)サブリミナルの如くチャンネルを切り替える。

そして必ず

何も面白いものがしてないなあ。

とぼやく。
すかさず私は

テレビなんて面白くないって。
消せばいいのに!

とぶちかますが、全然聞いていない。

それでもよく視ている番組はあるにはあって、側でスマートフォンを触りながらチラ見している私もそれなりに楽しんでいたりする。

私は夫とは真逆で、テレビを視るならトイレも済ませて準備して、じっくり見たい方なのだ。
それができないなら初めから適当に見るのだ。

そこに4月から次男が加わったのである。
次男も私以上にスマートフォン依存である。流石に食事中は控えるが、ほとんど手放さない。

要するに家族三人ひと所に集まって別々のことをしている、よくある風景ではないかしら。

いや知りませんよ、よそ様のお宅ではテレビを消してスマートフォンは閉じて、和気藹々とディスカッションされているのかもしれず。

ところが、である。
ニュース番組のトピックスや映画のとある場面で、三者一斉にテレビ画面の方を向くことがある。
それで各々好き勝手な持論を述べる。

やっぱり今度は○○○さんにやって欲しいよね

△△△△だけは絶対やめて欲しいわ

◇◇◇◇さんは眉毛がなあ(なんのこっちゃ)

次男が戻ってから、食事時間やお茶の時間にテレビ番組をネタに話すことが増えたように思う。

これはひょっとして、一家団欒ではないか?


※ヘッダーの昭和な茶の間の風景画像は
村木藤志郎さんよりお借りしています。
ありがとうございます♪

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