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母と娘

近所の喫茶店"赤い屋根"でモーニング。

近所といっても車で5分はかかるかなあ…
旧国道9号線沿いに昔(私が知る限りで30年前)からある、赤い屋根がトレードマークの喫茶店である。

十数年ぶり今回二度目、11時までのモーニングセットが人気のようで駐車場は満杯だった。

年上の知人以上友人未満の方と待ち合わせて、朝ごはんを食べたのに釣られてモーニングセットを注文してしまった!
まあ、お昼ご飯ということで。

その方(仮にOさんとする)は、一つの問題を抱えている。
十三年前に百歳を前に亡くなった、実の母親との確執である。

近ごろ、というかこの十数年前くらいからだろうか、母と娘の確執がクローズアップされているように感じる。

2008年、この問題に関心を持ち読んだ本がAmazonの購入履歴に残っている。

私は一人娘じゃないし実母とは高校二年で別れ父と暮らしたので他人事である。
他人事だが強い関心を抱いたのは、母との確執に陥る前に予兆をキャッチして対策をした、と自分で思っているからである。
それにも本との出会いが絡んでいる。
その話はまたの機会に…


Oさんはテレビを視ないしインターネットもしない(スマホ教室に通うくらい。市内の書店にない本を私のアカウントを使いAmazonで買ったこともある)ので、この問題が巷でけっこうよく語られていることを知らない。 

書店で本を探して読み、関連書籍や索引から探索してたくさん本を読んでいる。
そうして、何か一つ解決の糸口を掴むと誰かに聞いて欲しくなるらしい。

今回の糸口は、親もまた同じような育てられ方をした気の毒な子どもだったのだと考えることで、憎しみから解放された、というものだった。

こういうことは虐待の連鎖を書いたドキュメンタリーなどで読み、頭では知っている。
頭では分かっている私がそう話してもOさんには響かない。
自分で調べて、自らの体験に照らし合わせて納得しなければならない。

私のように、ちょっと読みかじったり聞きかじって、分かった気になれるような人間は、そもそも悩むことなんてないのかもしれない。

先日参加した読者会では、やはり母親との確執に苦しんでいた方が、一冊の本に出会い母親を赦し看取ることができた体験を話された。
 

本の力はすごい。


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