夫のアドバイス
昨日の日曜日は雨も降っていたので一日中部屋で過ごした。
私は二階の作業部屋から必要最小限の裁縫道具を下ろしてきて、お孫にあげる縫いぐるみを作った。
みるみる成長して興味関心も移り変わるから、モタモタしていては出来上がった頃に見向きもしないかもしれない!
実物を見たことがないし、ネットで画像検索した資料のほとんどは2Dで、全方向から捉えた絵がないので全体像が掴みにくい。
紙媒体の漫画のキャラクターがフィギアになっているのを見て、どうやって作るんだろう?と他人事に感心していたが、まさか自分がやることになるとは思わなかったよ。
長男に、画像を見せられてこのキャラクターを何か形あるものにできないかな?と言われた時に、問題は、完成したものと元のものが同一であると認識するかどうかだと言った。
例えばアンパンマン、単純で分かりやすい顔立ちだけれど、描いてみるととても難しい。
描くのが難しいのだから、立体的に作るのはもっと難しいと思う。
いくつかの特徴から、これはアンパンマンだな、と判断するわけだけれど、それは大人の目で、二歳に満たない子どもがどこを特徴的に捉えているかわからないから、真似て描いたのは全く別のものと思うかもしれない。
あーでもないこーでもないと、縫いつけては外して、また縫いつけて、そこにいる夫に「見て見て!」と評価を仰ぐ。
すると夫が
「車輪は上側を少し薄くして、ハの字に開く方が格好がいい。」
と言う。
なるほど、と車輪を四つ解いて修正する。
付けて見せると
「うーん…これだと車輪が内側に傾いて、ブサイクなんだよな…」またもダメ出し。
「傾斜が付くように、車輪をつけるところを凹ませたらいいんじゃないか?」
なるほど。
適切なアドバイスだわ。
それからも、目や口の形や位置など相談しながら進めた。
あんまり似てない出来上がりだけれど、まあよくがんばったよ、自分。
「みっちゃん(お孫の呼び名)には、お祖父さんとの合作と言わなくちゃね!」
「俺のおかげだ!」
ギャフン!(死語)
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