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【チャレンジC】レイパパレの初重賞制覇に燃える川田騎手の渾身騎乗がみたい。

皆さん、ごきげんよう。

先週のジャパンカップは売上総額が前年比47.5%増の272億円に到達し、2000年以降では最高額を記録したそうですが、目下、飛ぶ鳥を落とす勢いで興行収入をグイグイ伸ばしているのが「鬼滅の刃 無限列車編」どす。

興収275億円突破 歴代興収2位に

3連休だった前週と比べても、動員でマイナス4.8%、興行収入でわずかマイナス2.7%という好調さを保っており、累計では動員2053万人、興行収入275億円を突破した。歴代興行収入ランキングでは、最終興行収入約262億円を記録した「タイタニック」を抜き、驚異的な速さで2位に浮上した。

いい歳してアニメの話題に触れるなんてよもや想像すらしていませんでしたが、老若男女問わず「号泣」するとまで言われれば、好奇心が擽られてしまうのが人間の心理たるもの。

これに抗う理由もなく、一昨日トーホーシネマズにたった一人で足を運んで参りましたが、不覚にもハンカチを忘れてしまい最後は視界不良の状態に陥っておりました。(笑)

噂通り、号泣ものの名作であることに疑いようの余地なしであります。

言葉でうまく説明できないのですが、圧倒的な映像美で描かれる戦闘シーンもさることながら、要所要所ででてくる回想シーンに人と人の絆であり愛であり命といった普遍的なエッセンスが詰まっており、当然のように感情移入してしまいます。

切っても切ってもすぐ再生する鬼の圧倒的な強さに直面しながら、どれだけ自身が傷つけられても「強いものは弱いものを守る」とする信念を胸に、戦い抜いた煉獄さん。

煉獄さん

大人はもちろん、この映画を観て涙したであろう子供たちには、漫画の世界とはいえ、この作品を通じて得た人生観を大切にしてほしいと切に願います。

また、強くなるための秘訣として紹介されていた「反復作業」の重要性は、スポーツやビジネスの世界でも通じる大事なメソッドだと思います。

競馬の世界において、競走馬は日々の調教を通じてより速く走るためのトレーニングを事実課せられているわけですか、「乗る側・見る側」という双方の視点・経験をもつ私だからこそキャッチアップできる情報を発信し、一人でも多くの競馬ファンと競馬の奥深さであり楽しさを分かち合えれば本望です。

さて、全体的に鬼滅の刃の世界観溢れる描写になっておりますが、本記事は明日行われるチャレンジCの最終追い切りを踏まえた自身の考察記事です。


エヒト
栗東/坂路
・失礼ながら重量感のある助手が騎乗していたなか、800m52.3と全体時計を詰められるあたりはこの馬の心肺機能の高さを示している。
・最後はさすがに苦しくなっており、あからさまに前捌きが鈍化。スピードよりスタミナを買われ、ここまで距離を伸ばしてきたことは同馬の使い方からみても明らか。
・ギアチェンジ性能は低そうで、緩急のあるレースではなく、単一ペースの流れがいかにも合いそう。

サトノクロニクル
栗東/坂路
・馬体の張り艶は絶好も、相変わらず顎の位置が高く、推進力が上に抜けてしまっているような走り。

ジェネラーレウーノ
美浦/坂路
・ほぼ馬なりで800m52.2ならデキが悪いはずがない。重心も低い位置で安定しており、懸念材料としては坂の中腹で右手前にスイッチしてから徐々に右方向で進路が流れている点。左右のバランスという点であまり褒められた内容ではない。

トーアライジン
栗東/坂路
・ほぼ馬なりで800m54.5と感触を高める程度の追い切り。追い切り内容を映像でみるのはこれがはじめてだが、ダイナミックな走りをする馬でキレ味とは無縁の脚捌き。今ならダートの短いところを走らせてもいいのではとすら思えるほど芝のスピード勝負で太刀打ちできるイメージがない。

ナイママ
美浦/南W
・ラチ沿い一杯を単走で気持ちよく走らせている。ガス抜き目的であれば申し分合い調教内容。
・折り合いが付きすぎていてる分、脚を溜めて弾けるイメージはわかない。

ヒンドゥタイムズ
栗東/CW
・武豊騎手が騎乗していることもあるが、単走の割に終始一定の集中力を維持しており無駄な動作が少ない。
・長めから負荷をかけている割に、最後の直線も右手前で走破しており、馬自身にそれ相応の余力があったことが伺える。

ブラヴァス
栗東/ポリトラック
・馬場が軽いポリトラックコースであることを踏まえても、脚捌きの軽さは際立っており、無駄な力を使うことなく体全体をうまく使えて走れている。
・前走の新潟記念出走時から着実に良化しており、これは楽しみ。

レイパパレ
栗東/坂路
・420キロの馬体重とあって、走りそのものをみて迫力満点といったタイプではないが、これはこれで独特な走法をしている馬できちんと背腰を使って疾走できている分、ピッチも速く一度トップギアに入れば長く良い脚を使えるイメージが沸く。
・馬体の張り艶もほどよく、最終追い切りはセーブ気味に留めたことからも陣営サイドからみて予定どおりの出走態勢にあることが読み取れる。

ロードクエスト
美浦/坂路
・800m52.0と全体時計は上々も傾斜がきつくなる終盤にかけて明らかに脚捌きが鈍っており、坂のある阪神コースはそもそも適性的にどうか。
・全盛期でみせた直線一気の競馬で対峙できるほどの相手ではなく、察するに小倉記念のように早めに動いて前をつぶしてどれだけ自身の着順を押し上げられるかといった戦法をとってきそう。

以上。

今回のチャレンジCはここまで無敗の4連勝でここに臨むレイパパレが圧倒的支持を得るのは明らかですが、これまで本気を出さずして勝ち切っているように、初重賞かつ初のコーナー4つの競馬でも通用する下地は十分。

11頭立てと紛れの少ない手頃な頭数に落ち着き、ライバルの1頭ブラヴァスが大外枠となれば、むしろ注意すべきは最内枠を引き当てたヒンドゥタイムズと武豊騎手の存在。

前走のように息の入りずらいレースでポジションを取りにいく競馬ではなく、この馬の身上でもあるキレ味を活かす競馬に徹してくることが予想されますし、武騎手としてはブラヴァスほか先行勢が早めにレイパパレをつぶしにいくような競馬を願っているはずです。

とにかく勝負所までじっと我慢の競馬に徹しさえすれば、阪神適性はこのメンバーでも上位の実力者とあって、素質は明らかに抜けているレイパパレ相手に経験の差でどこまで詰め寄れるかというレースになろうかと見立てています。

また、ここまでレイパパレの主戦を務めてきた川田騎手ですが、キャロットファーム=ノーザンFのこれまでの騎手の起用法からすれば、いつルメール騎手にスイッチしても不思議ない素質馬だけに、負けはすなわち今後の乗り替わりを示唆する結果と同義ともみています。

優勝劣敗の世界ですから、その辺りの事情は川田騎手としても当然理解しているでしょうし、であるからこそ、ここまで本気の競馬をせずに勝ち切ってきたレイパパレのベストパフォーマンスをチャレンジCでみせてくれるはずだと確信している。

いつもありがとうございます。感謝。