同人誌の感想を送って幸せな気持ちになった話

ただのオタクが同人誌を読んで感想を送ってよかったな～と思ったときの話をさせてください。

同人誌を読んだ後、余韻に浸りながらぎゅっと同人誌を抱きながら感想を送るタイプのオタクの話です。
万が一にも感想を送った相手にこの記事が届くと恥ずかしいので、一部改変してお送りいたします。

---

その日、オタクは300ページ近くある推しカプの小説本を読了しました。
多幸感でいっぱいの瞬間です。
読んだ私自身も推しカプのことをまた一つ好きになれたと思ったし、書いた方の推しカプへの愛が伝わってくるとても最高な一冊でした。

奥付を見ると、感想を求めるコメントともにマシュマロが記載されていました。
いつもなら迷わず即送るのですが（「感想欲しいです！」と書いてある本には感想送りがちなタイプ）、今回は一瞬悩みました。
というのも、その本を私が購入したのが2年前で、その時点でその本は既刊だったのです。
奥付を見る限り、発行からゆうに3年は経っているのです。

さすがに3年前の本に感想を送るのは失礼か……？と思い、手を止めました。

一般的には、 ＜楽しみにしていた本＝すぐ読む＞ という人が多いと思っていたので、「3年（私的には2年）も読まずに置いていた」という事実は余計なところで相手を傷つけてしまうのではないか……と思ったのです。

感想を送るか送るまいか……リアルに数日悩みました。
そんなとき、作者さんのツイートを見ていると、お仕事が忙しいのか励ましのコメントを募集しているのが目につきました。
感想は、内容的には励ましとは違うものの、ポジティブな言葉という意味では送っても大丈夫かも…？と思い、感想を送ることに決めました。

ただ、これTLの学級会でもしょっちゅう話題に出てますが、感想を書くのってめっちゃ難しくないですか？？

私はよく感想を送るというような書き出しをしましたが、いつもいつも「これで思いは伝わってるのかな…」「失礼になってないかな…」と心配しながら書いています。
このときもそうで、あとこれは言い訳なんですが小説だったので「このページのこの表現が好き！」が多すぎたのと、ページ数もあったのでどのページだったのか遡るのもかなり困難でした。
蛇足なので最後に私が感想で書きがちなことをまとめておこうかなと思うんですが、とにかく「好きなポイント」を伝えるのが難しかったんです。

でも待てよと。
私は3年前の本だから感想を送るのをためらってはいたけれど、感想を送りたいという思いで言葉を紡ごうとしているのではなかったか、と。
それなら気に入ったシーン等はやむなく見送るとしても、とにかく「思い」と「感謝」を伝えることに専念すればいいのではないか……！？と思い至りました。

実際に書いた内容は伏せますが、概ねこんな感じで書きました。
・買ってから読むまでの期間が長くてすみません
・でもどうしても感想を送りたかった
・推しカプのことがもっと好きになった
・この本を作ってくれてありがとう
今こうやって言葉を並べて思いましたが、一言も本の中身について触れてない……。
（いや、実際はもう少し本の内容についても書いた気はするんですが……マシュマロにログインせずに送っちゃったから自分の感想見返せない……という言い訳）

そんなこんなで、パッションだけは詰め込んで感想を送りました。

相手にちゃんと届いたのか気になって、数日を過ごしました。
そして嬉しいことにお返事を書いてくださっていました。

今さらな感想になってしまったことにも全然怒ってる様子もなく、まずはほっとしました。
そして内容を読んでいく中で、あのとき悩んだけどやっぱり感想を送ってよかったと思える一文がありました。

「あなたの言葉があったから今回の新刊が生まれたと言っても過言ではありません」
というような内容が書かれていました。

私が感想を送ったタイミングというのが、ド修羅場だったようです。
そんなときに送るなよ……と送った側は自分のことなのでそう思ったりしましたが、受け取った作者さんの背中を少しでも押せたのかなと思うと嬉しくなりました。

そんなこんなで、感想を送ってよかったなと思ったお話でした。

同人誌を生み出してくださるすべての同人作家さんへ、感謝を込めて。
いつもありがとうございます！

---

蛇足。
感想ってみなさんどんなこと書いてますか？
人それぞれ、本によってもそれぞれ、相手との関係性によってもそれぞれなのは百も承知なのですが、いつの時代も気になるテーマ。

参考程度に私が癖でよく使う感想のポイントを書いておきます。

• いつ購入したのか

• ざっくりどう感じたか

• 特にどのシーンが好きだったか

• 自分にどう影響したか

• 今後も応援しています

例）
先日のイベントで「●●（※本の名前）」を購入させていただきました。
とっても面白くて、一気に読んでしましました！
特にAが、Bのいないところで惚気ている姿が可愛くて大好きです！
推しカプがとても幸せそうで、私も幸せな気持ちになりました。
今後の活動も楽しみにしております。

実際はもう少しあーだこーだ書いちゃうんですが、書きやすいポイントだけに絞ると大体同じ構成になるな～と思いました。
枠を決めて書いているわけじゃないのですが、これが書きやすいのでやっぱり癖ですかね。
同じような癖の感想が届いたら「もしかしたらあのnoteの奴かな」と思ってください(笑)