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面接で端的に話しつつ納得感を与える方法【ただの元人事@コミュニティ質問箱シリーズ#0012】

こんにちは。ただの元人事@裏垢です。

2022年1月から開始している24卒向けコミュニティ内で『23卒内定者が回答する質問箱』を始めました。

質問に回答してくれる23卒のみなさんは、僕の勉強会や23卒コミュニティをフル活用してくれて、大手難関企業からの内定者ですので、これから就活に取り組む24卒の内定率に少しでも貢献できると考えて協力してもらいました。

業界や企業によって違いはあると思いますが、内定者の考え方を少しでもヒントにしていただけると嬉しいです。

ただの元人事 コミュニティ質問箱 シリーズ (19)

A1.会話であることを意識、話すべきことは詳しく

回答者:理系大学院/デベ・金融・製薬メーカー

就職活動の初期に私も受け答えの長さについて悩んでいた時期がありました。私自身がこの悩みについて意識していた点は3つあります。

①面接の種類や時間などによって受け答えの長さを調節する

一次面接など面接時間が20分程の短い面接ではなるべく簡潔に答えることを意識していました。これは私がガクチカを複数用意していた為で、なるべく用意していたガクチカを多く紹介する為に簡潔に複数のエピソードを話すようにしていました。短い面接では深掘りは少ない為、多くのエピソードをちらつかせる事で次の面接に呼んでもらえる可能性が上がる事を期待していました。

逆に、40分ほどの長い面接では簡潔さよりもエピソードを話す中で熱意や感情を表現する事を意識していました。
ただ、その中でも結論ファーストやナンバリングなどで相手に理解しやすい話し方を心がける事で端的に話す印象を与える事が出来ていたと思います。

②会話を意識しながら話すことで長めのエピソードでも一方通行感を減らす

私が面接通過率が最も大きく上がったと感じたテクニックの一つとして「面接官と会話するイメージを持つ」というものがあります。特に長いエピソードを話す時は結論を端的に述べた後に、背景など少し説明が長くなる際には一言面接官に確認する事を意識していました。

長いエピソードをなんの前置きも無く話すのではなく、「○○についてお話ししたいのですが、少々長くなってしまってもよろしいですか?」と一言添えてエピソードの中で相手の反応を挟む事で「一方通行感」を無くす事を試みていました。

また、これは少し特殊な例かもしれませんが私自身が少し珍しいガクチカを持っていたこともあったので「○○は過去に経験された事はございますか?」など面接官が私のエピソードについてどれほど前提知識があるのかあらかじめ確認する事を行っていました。
その答えに応じて詳細に話すか、ある程度簡潔に話すかを調節するなどの工夫も行っていました。


③結論や背景についてはしっかりと理解して貰うようにあらかじめ詳しく話す/結果に至る過程や方法については相手に質問してもらうように簡潔に話す

私がガクチカを話す上で大切にしていた事の1つとして「結論と背景は必ず理解してもらう」というものがあります。

これを意識していた理由は大きく2つあります。

まず、1点目は面接官にとって結論と背景がしっかりと理解できている状況が1番質問しやすいと考えていたからです。
ここが曖昧になっているエピソードは質問を考えるのが難しく面接官の関心が離れてしまい、せっかくのガクチカが印象薄いものになってしまう可能性あります。
面接官が質問したくなる状況、つまり自分に興味関心を持って貰っている状況を作るためには結論と背景をしっかり理解してもらう事が必須だと考えています。
その上で、面接官にとって背景が理解できている状況では方法や結果に至る過程については色々と想像が膨らみ、質問が浮かびやすいと考えています。
したがって、方法や結果に至る過程は簡潔に話すことで面接官の質問がしやすい状況を作り、自分に興味関心を持ってもらう工夫を行っていました。

二つ目の理由としては、結論と背景というおそらくほとんどの人が最初に話すであろう二つについて詳しく話すことで納得感がある印象を最初に植え付け、そこから結果に至る過程や方法などは簡潔に答える事である程度納得感と簡潔さのバランスをうまく整える事が出来ると考えていたからです。
結論、背景、方法、結果すべてについて詳細に話すのでは無く、方法や結果などある程度面接官の推測に頼っても大きな齟齬が生まれない部分は簡潔に答えていました。
「話が長い」という印象がつく前に最低限理解してもらいたいことをしっかりと伝え、その後は端的に方法や結果について話すことで話し方にメリハリが生まれ、より冗長な印象がつきにくいと考えています。

以上が、面接において私が納得感と端的さのバランスを取る上で意識していた事になります。少し長くなってしまいましたが、これらを意識して面接練習を数多くこなす事で少しずつ受け答えが洗練されていくと思います!

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A2.面接官のタイプによって話し方・長さを調節

回答者:理系大学院/内定先:大手飲料メーカー


端的にこたえることがとても苦手だった民として、私が意識していたことをお話します。
まず面接では「端的な印象」+「納得感」をタイミングを変えて、面接官に感じさせていました。
どうしてもエピソードを交えた内容であると、長くなってしまうので、その際意識していたことです。
面接官によっても答え方が異なるのでそれも交えてお話しますね。

①話す順番を意識する(端的な印象+納得感)
1)「面接では1つの設問に対して、初めの受け答えは1つの文章で答える」(端的な印象)
この時に用意していたものが、ガクチカをひとつの文章として言語化したものです。
→その文章って?
 「誰が(自分がどんな立場で)」「何をして」「どのような成果に結びついたのか」を詰め込んだ文章を作成

ex:文化祭実行委員の部長として、新企画の立案をし、来場者に新たな価値を提供したこと(=新たな価値って?っていう突っ込みポイントを作っておいて、突っ込ませるor自分で話したいことの種まき)

上記の文章でまず答えることで、端的に答えることを相手に印象付けます。

2)「1つの文章のエピソードを広げていく」(納得感)
ここでエピソードを踏まえて納得感を出します。そして自分がやった施策、課題、結果を1文づつ程度で用意しておいてそれを答えます。(ここで各内容について深堀した話す内容について用意しておくと答えに焦ることもなくなくなります。)
上記の答え方をすると、「無言(続きを待ってる)」or「それではその話について詳しくお聞きしてもよろしいですか」の状態になります。
その返し方によって答え方を変えていました。

α「無言(続きを待ってる)」
それではこの内容について少し詳しくお話させていただきます。と返して1分くらいの話をしました。この返しの面接では、ある程度こちらから情報開示をすることを意識し、βよりも1つの受け答えを長くしていました。その理由は、この返しをしてくる面接官はいったん学生に話させたい面接をしたい(そこから突っ込み部分を探る)と思っていたからです(あくまで私の主観ですが)

β「それではその話について詳しくお聞きしてもよろしいですか」
はじめの返し方は同じで、1分くらいの話をしました。でもここからの回答の返しをなるべく会話ベースになるように意識していました。(端的な文章の繰り返しになるようにしてました。)
その理由としては、初めの回答の1文に対して面接官が発言して内容を聞いてくるということは、自分が聞きたいことを深堀したい=余計な話(聞きたいこと以外)を話す必要がないと考えていたためです。


➁面接官の表情で長さを調節する(端的な印象+納得感)
上記のαβを意識して受け答えをすると、相槌、無言(続きを待っている)、質問をしてくる、のどれかになります。
それによって施策、課題、結果の自分が伝えたいことを勝手に話し続けるor質問に対して答えるという返しをしていました。
この人の表情を読みながら、面接の受け答え長さを変えていくのは、場数を踏んでなんぼなのでコミュニティ内で練習してみましょう!
(FBの時に長かったか、短かったかの印象を聞くことで、相手にこの話し方だと長く感じさせてしまうとかが分かるようになります。)

③枕詞を使う(納得感(エピソードを伝える))
どうしても長くなってしまう時もあるので、その時には枕詞を使います。

ex:少し詳しくお話したいので長くなってしまいますがよろしいでしょうか(長く話すからね!という、心構えを与える。)/まず前提からお話させていただいてから内容をお話いたします。(前提と内容を分けて話が長いわけではないです!という印象を与える。)

話す前にクッションを入れることで相手の話を聞く心構えも変わってくるので、丁寧+長い印象を与えないということを意識していました。

④話す抑揚をつけて長く感じさせない(納得感(エピソードを伝える))
これは番外編ですが、長く感じさせなければ、長く話してもいいみたいなところもあります(笑)
私は実際に「~なことがあったんです!」や、「カジュアルな言い回しになってしまうのですが、実際友人に~~って声をかけられたときに」のような言葉を使って、面接官を自分の記憶の中に落とし込むようなことも意識していました。
面接官も淡々とした話を聞くのではなくなるので、映画を見てる感覚(少し大げさですが)になって長く感じさせないようにするということも使ってみるといいかもしれません(結構人間味が伝わる気がします)


少し長くなりましたが、結論としては
①1文章で伝えて、端的な印象を与える ➁そこから面接官によってエピソードの長さを調節して納得感を出す
この順番で意識していました!なかなか面接の受け答えって慣れるまで難しいですよね・・・
でも面接練習などで、場数を踏めば口から勝手に言葉が出てくるようになります!大変ですが頑張ってくださいね!!

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24卒コミュニティに質問箱を設置しているので、興味がある方は、ただの元人事のインスタグラムからコミュニティ参加してみてください。

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