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産後ケアセンター体験記② Mammy Camp TOKYO BAY滞在レポ 〜ママへのケア編〜

2016年の第一子出産時に、産院を退院後から約3週間、
産後ケアセンターに滞在した私自身の体験について記録してみようとnoteを書いています。
前回は、「事前検討・施設見学編」として産後ケアセンター宿泊前までの様子をお届けしました。
今回は、実際の宿泊体験レポート「ママへのケア編」です。

(当記事には2016年当時の情報が含まれています。最新の情報はMammy Camp TOKYO BAYホームページをご覧ください。)


出産した病院で過ごした1週間

前回レポートした施設見学の後、幸い無事に妊娠期を過ごすことができ、臨月に入ると、予定日より3週間ほど早く出産となりました。

出産2日後から早速、母子同室での母乳育児、夜中の授乳も始まりました。

生まれた翌日の娘。



病院のすぐ隣には提携の産科クリニックがあり、希望者は病院からそちらに移って産後のケアを受けることができました。
私も、助産師さんの手厚いケアと美味しそうな食事に惹かれて、クリニックに移ることを希望。
母乳マッサージ育児指導など、助産師さんからの非常に手厚いケアを受けながら、自然の素材を使った美味しい食事を毎食いただきました。

滞在した個室の部屋にはテレビすらない静かな環境だったため、
本当に”無音”の部屋に、生まれたばかりの赤ちゃんと2人きり。(診察など特別な事情がなければ基本的には母子同室でした。)
夫や家族、友人の面会の時間もありましたが、気持ちは常にぴーんと張り詰め、
夜中の授乳をしながらうとうとすると、小さな赤ちゃんをいつか潰してしまうのではないかと恐怖を感じる日々。

小さい命がこの手の中にあるという重圧と、尊い、可愛いと思う気持ち。
会陰切開の傷と、骨格ガタガタで痛む全身。
これまで経験したことのない感覚とともに過ごす入院生活でした。

退院の日。写真だけ見ると幸せそうですが身体はガタガタ。

産院からいよいよ産後ケアセンターへ

そして出産6日後、病院を退院する日。
産後ケアセンターから「キッズタクシー」が病院の前までお迎えに。
そう、これは前回の記事でもお伝えした、マミーキャンプ長期滞在者向けの特典です。
もちろん、しっかり新生児用のチャイルドシートもついています。

私と新生児の娘は、このタクシーで、千葉県船橋市にある産後ケアセンターまで移動します。
退院時に迎えに来てくれた夫と祖父は、別のマイカーで移動しました。

マミーキャンプの入る商業ビルに到着し、赤ちゃんを抱っこすると、駐車場から施設までは歩いて移動。
いまだに覚えているのは、この時、「ぜんぜんうまく歩けなかった!」ということ。
出産は全治2ヶ月の交通事故に遭うのと同じレベル、という話があります。まさにこの時、身体も骨盤もガタガタで全身が痛み、生まれて数日の娘を抱きかかえながらも、すり足でほんの少しずつしか歩けなかった私。
前をさっさと進む夫と義父が、何度も後ろを振り返って私を見ていた姿を、今も思い出します。

この写真は産後ケアセンター滞在が終わり、自宅へ向かうとき
(タクシー?レンタカー?記憶が曖昧。。)

まずはカウンセリング

なんとか駐車場から、商業施設4階の奥にあるマミーキャンプまで到着です。

施設に入ると、暖かく迎えてくれ、お部屋に案内してもらうと用意されたルームウェアに着替えます。

そしてまずは、スタッフさんからのカウンセリング
特に授乳の方法(母乳か、ミルクを足すのか、搾乳をあげるのか等)や授乳間隔について相談し、「これでやっていきましょう」と方針を決めます。
それからは、例えば授乳間隔を3時間と決めたら、スタッフさんがタイミングをタイマーで管理してくれます。
もしベビールームに預けていれば、授乳のタイミングで電話があり、お部屋まで連れてきてくれるのです。

お部屋での過ごし方


私が宿泊したのは20.6㎡の広さのスタンダードルーム。優しい色合いの、清潔感のあるお部屋です。
客室には、このような設備・備品が揃っています。

  • シャワー室 ベッド ベビーベッド 冷蔵庫 空気洗浄機 金庫 テレビ 簡易クローゼット 内線電話チェアーまたはソファー・デーブル インターネット(無線) 座浴ビデ タオル(バス・フェウイス・ハンド) 搾乳機 ルームウェア 授乳クッション おむつ専用ごみ箱 新生児用おむつ おしりふき ガーゼハンカチ 赤ちゃん用肌着 ドライヤー・カールドライヤー 母乳パット 産褥パッド 授乳クリップ 水 ボディウォッシュタオル ハンガー スリッパ アメニティ(クレンジング・洗顔フォーム・化粧水・乳液・シャンプー・コンディショナー・ボディーソープ・歯ブラシ・ヘアゴム・ヘアブラシ・綿棒・コットン)


この小さなデスクが授乳間隔をノートに記録する時などありがたかった。夜食もこのテーブルで。


お部屋にあるシャワーとトイレ。トイレの横奥に見えるのは韓国式のビデ。

産院から直接、産後ケアセンターに向かう人が多いので、わざわざ家から準備する荷物はほとんどなく、本当に最小限で済みました。(退院時の自分の着替えや赤ちゃんの産着程度)

備え付けのルームウェアは、体を締め付けないデザインで、授乳用に脇の部分がぱっくり開くようになっています。これから1日の大部分の時間を使う「授乳」のしやすさは、本当に大事なポイント!!ストレスフリーで授乳ができました。
(余談ですが、最終的に1セット購入して帰りました。)

洗濯物は、準備されているランドリーボックスに入れておけば、下着もルームウェアも全て、洗濯・乾燥して返してくれます。

ちなみに、同じ部屋にパパも宿泊が可能(追加料金あり)。何泊かは夫も一緒に宿泊しました。
当日の昼食、おやつ、夕食、夜食、翌日の朝食がセットになっていて、一緒に沐浴指導を受けたり、食事をしたり、生まれたばかりの子どもと1日中過ごすことができました。

施設で受けられるケアとは?

ママのケアに関して言うと、こんなサービスを4週間、毎日(特に赤ちゃんケアについては24時間体制で)受けることができました。

(24時間体制のケア)

1.産前産後管理士さんによる託児
基本的には、授乳の時間以外はいつでも、ベビールームで赤ちゃんのお世話をしてもらうことが可能です。
約3時間ごとの授乳の合間に、夜中にまとまって眠れない分、細切れだとしてもしっかり睡眠を取れることがとっても嬉しかった!

(日中受けられるケア)

2、温熱療法を受ける
専用の温熱ストレスフリー機器で温熱療法を受けることができました。体表面に温熱刺激を与えることで、自然治癒力が活性化されるそう。
事前に予約し、部屋のベッドで受けることができます。私は気持ちよくてこの数十分の間にいつも寝てしまいました・・・

毎日この宿泊した部屋のベッドで温熱療法

3、授乳指導を受ける
定期的に、授乳指導の時間が設けられていて、他の宿泊者のママさんたちと合同で指導を受けることができます。

4、トリートメントサロンにある足湯に入る(無料)
足湯はいくらでも入り放題!
まだ悪露があってお風呂に入れない産後ママにとって、足だけでもお湯に浸かれるのは、とっても気持ちが良い癒しの時間です。

*MammyCampさんのお写真お借りしました。

5、トリートメントサロンでマッサージを受ける(有料)
授乳でずっと同じ姿勢で無理な力が入ってしまうことも多く、肩こりや首こりはデフォルトに。短時間でもオイルケアやヘッドマッサージを受ける時間は、至福でした。

6、搾乳機の貸し出し
私はほとんど使いませんでしたが、使う場合はしっかり用法も教えてくれ、電動の便利な搾乳機を貸してもらえます。

7、母乳マッサージなど、母乳ケアを受ける
これは次の章で詳しくご説明しますね。

これがなかったらどうしてた?授乳&母乳ケア

マミーキャンプでは、合同の授業形式で受けられる授乳指導のほか、1対1でも困りごとを聞いてもらえたり、お部屋で母乳マッサージを受けることができました。
こうしてプロに、慣れるまでサポートしてもらえたことは、大きな安心感がありました。

私は、入院した病院でしっかり母乳マッサージを受けることができ、だいぶ母乳の通りは良くなっていたのですが、最初のうちはすぐに胸がカチカチに張ってしまい、夜中に激痛で起きることも。
母乳マッサージでだいぶ状態が落ち着くようになりました。
(状態によっては激痛!)

余談ですが、個人的に面白かったのは、スタッフさんに教えてもらった「キャベツ湿布」!
おっぱいがカチコチに張ってしまい痛む時に、”生のキャベツをおっぱいに貼る”、という最初は「えっ?!」と思うような民間療法です。でも私には効果があって、自宅に帰った後もかなり多用しました(笑)。
氷を包んだタオルで冷やす、という方法もありますが、生野菜の適度な冷たさが、私の張った乳腺には良かったのか?キャベツを授乳ブラの中に挟んで何日も生活する自分の姿は、だいぶシュールでしたよ。
(注:キャベツ湿布についてはあくまで民間療法であり効果が科学的に証明された方法ではありません)

実は多くのお母さんが悩む授乳と胸の問題

授乳姿勢や、乳首のくわえさせ方一つとっても、
最初はなかなかうまくいかず、胸も傷がついて痛み、うまくできないことに深く悩んでしまう場合も多いです。

悩みも人それぞれ。何度もトライ&エラーする中で、自分なりの方法を見つけていきます。
うまくいかない時にすぐに聞ける環境があることで、
悩んだり辛い思いをする時間を最小限に、最短距離で解決にたどり着けるのが、産後ケアセンターなのではと思います。

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初めてのふにゃふにゃちっちゃな赤ちゃんの育児と、慣れない夜中の授乳。
安定しない母乳量に痛むおっぱい。
小さないのちを預かる重い責任に、朝から晩まで張り詰める神経。

そんな中、マミーキャンプには、
産後の育児に慣れたスタッフさん、助産師さんにいつでも頼れて、
自分の身体とこころに優しくすることを、全肯定してしてもらえる環境がありました。

次は「赤ちゃんのケア編」です!

(上記は私の滞在した2016年当時の情報です。最新の情報はMammy Camp TOKYO BAYホームページをご覧ください。)


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