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ナーロッパはインスタントラーメンみたいなものかもね
こちらの記事を読んだんです。
で、僕なりに「なろうっぽい物語の中でも、良し悪しを感じてしまうのはなぜなのか?」みたいなことを疑問に思ったので、そのことについて書こうかなと。
あくまで僕視点で、思ったことでしかないんですけどね。
インスタントラーメンの作り方
さて、唐突ですけど、自宅なんかでインスタントのラーメンを作るとします。
まあ、袋のラーメンにも、カップのラーメンにも、調理方法が書かれていますよね。
それの通りに、麺を茹でたり、具材をいれたり、粉末のスープなんかを入れたりしますよね。
カップのラーメンなら、カップに沸騰しお湯を注いだり、同梱されたかやくやスープを入れたりして、何分か待つじゃないですか。
で、完成したら「いただきます」って食べますよね。
箸なのかもしれないし、フォークかもしれないし、スガキヤの先割れスプーンみたいなので食べるかもしれません。
インスタントラーメンは手軽に食べられて、まあそんなに不味くもないですから、僕なんかは食べる機会が多いわけですが、食べる回数が増えると、フツーの食べ方に飽きてしまうんですよね。
で、アレンジをし始めるんですよ。
まずはスープにちょい足しをしてみます。
別のインスタントラーメンのスープを混ぜてみたり、生姜やニンニクを入れてみたり、麺つゆや中華スープの素を入れてみたり……。
僕は味噌味なら牛乳入れたりします(聞いてねえよ
ごま油を少し垂らしてみたら、香ばしさがプラスされて、ワンランク上のインスタントラーメンになった気がします。
具材にも、個性のあるものを入れてみましょう。
例えば、水餃子なんかを入れると、インスタントラーメンが、とても食べ応えのあるメニューになりますし、スーパーの乾物コーナーにありそうな味噌汁の具を入れると、ワカメや海藻の味わいがプラスされて、海沿いの道の駅なんかで出てきそうなわかめラーメン風になるでしょう(実際にあるかどうかはしらん
卵を入れるにしても、先に丼の中でスープと絡めてしまって、レンジでチンしてから、そこに麺とお湯を注ぐと、一風変わったラーメンを味わうことができます。
あ……。
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……べっ、別にインスタントラーメンの話がしたいわけじゃないんだからねっ!
あ、あくまで例え話ですよっ!!
「なろう」というラーメンを作る
で、本だしを入れる……、ではなくて本題に戻りましょう。
僕もいい大人なので、ラーメンの話ばかりに熱中してしまっては、健康の心配をされかねませんからね。
で、いわゆる「なろう」と呼ばれたりする物語って、上の話のでいうところのインスタントラーメンなわけですよ。
安くて、簡単にできて、それなりに美味しい。
安いってのは、創造コストのことだと考えるといい。
「なろう」の世界観、いわゆる「ナーロッパ」というテンプレートがあるからこそ、手軽に物語を始めることができる。
簡単にできるというのは、物語の型が既に提示されているということだ。
多くの人がゲームを通じて、ファンタジー世界の物語を体験しているわけだから、その型通りに物語を綴っていけば、それなりに物語が出来上がる。
そして、それらの物語は、好きな人にとってはそれなりに美味しい。
だから、今の世の中は、そういった物語に溢れていて、誰もが物語を綴ることができて、新たな物語の始まりを、多くの人が待っている……。
だけど、その一方で飽き始めているのも事実で、テンプレート通りの物語から外れた物語を求めるようになった。
それでも満たされず、さらにちょい足しして、ちょい足しして、さらにちょい足しにちょい足しを重ね、どんどん尖った物語に生まれ変わっていく……。
ここまで膨大な玉石混交の中、自分の求めた物語に出会うのは、なかなか難しいのかもしれない。
だからこそ、それに出会えた時は嬉しいものだろう。
僕が思いついたおススメ的な三作品
では、僕としては、どんな物語がいいと思ったかを、ちょっとだけ書こうと思う。
まあ、それほど熱心なファンというわけでもないので、気の利いた紹介ができるかわかりゃしませんが。
なお、アニメ作品のみのピックアップになってしまうが、ご了承いただきたい。
無職転生
まず、やはり最近なら「無職転生」は外せないと思う。
アニメは現在、ちょうどストーリーの転換期に差し掛かったところで、ルーデウスが子の親になると同時に、自分の母の救出のために長い旅に出る決意をするところだ。
ルーデウスは、前世の意識(引きこもりの中年男性)の影響で、やや知恵は回るし、言語や魔法に関しては秀でた才能があるが他はほぼ凡人で、その彼が失敗しながら成長していく姿は、他の異世界転生ものと比較すると現実味がある。
世界の描写も、他の作品と比較すると重みや気配があり、時折匂いを感じるような気がしなくもない。
時間や距離感もそうだ。
転移災害によって、望まぬ放浪の旅を経た彼の人生は、何年もかけて故郷に還る……と。
おっと、書きすぎるのはよくないね。
まあ、まとめるなら、かつての彼がなし得なかった、成長と再生の物語、とでも言えるだろうか。
ログ•ホライズン
次は、ちゅんぺさんがオーバーロードを挙げていたけど、僕は「ログ・ホライズン」を挙げてみたい。
同じような、オンラインRPGがきっかけの物語ではあるけれど、よりゲームの特性を色濃く反映させているのと、ゲーム内に閉じ込められて混乱していたプレイヤーたちに、力技で秩序や治安をもたらした主人公のシロエの手腕には、最初は驚かされたし、彼の活躍の様々な危機を乗り越えてきたけれど、ウィリアムと共に挑んだ難関レイドでは全滅してしまうなどの失敗もあって、こころが折れかけたところを再起するところは、なかなか良かったと思う(というか、このあたりのウィリアムの演説が素晴らしくて、思わず泣かされてしまった)。
他にもゲームの背景に纏わる謎やら、アキバとミナミのいざこざとか、ルディが冒険者になるエピソードとか、何気に好きだったりする。
続き、アニメ化しないのかなぁ……?
ていうかね、それよりも「まおゆう魔王勇者」の続きはアニメにならんのかねぇ……。
同じ作者の作品だし、メイド姉の演説シーン、めちゃめちゃ好きで、これでも泣かされたもんなぁ……。
幼女戦記
あ、あと、一応二期のアナウンスもあった「幼女戦記」も挙げたい。
これはもう、異世界転生もののテンプレートから激しく逸脱しているけれど、それゆえに強いインパクトがあって、その原作の良さをうまいことアニメにできているので、観ていて本当に面白い。
時代背景は現実の第一次世界大戦とかのあたりのヨーロッパ風で、硝煙と血煙が蔓延する激しい戦場で、命を削りながら指揮官として先陣に立つ幼女ってのが、もうヤバいくらいにかっこいい。
それを演じる悠木碧さんの声がメチャメチャあってて、幼女らしくない堅物で年齢にそぐわないセリフからのコレである。
このシーン、メチャメチャ笑いました。
この演出した人、いい仕事したなぁって思いました。
なんだかよくわからない記事になってしまったんだけど
もちろん、読み手の好みもあるから、一概にどの物語が良くて、どの物語が悪いかなんてことは言えないし、どの物語にもどこかしら注目する点はあるのかもしれない。
けれど、「よく似た世界」の「よく似た物語」を、同じような普通の人が考えても、比類のない物語には恐らくならないし、そうなるためには特別なエッセンスが必要なんだと思う。
それには語り手の着眼点であったり、技量だったり、それこそひらめきを引き寄せた運もあるのかもしれない。
だからこそ、そういった作品に出会えたことは幸運だし、喜ぶに値する出来事なんだなって気がするわけですよ。
全然関係ないですが
全然関係ないですが、悠木碧さんの「異世界管理局創造課」という曲のことも思い出したわけです。
一応埋め込んでみたのですが、どうやらYouTubeでしか閲覧できないようなので、気になる方はそちらでご覧くださいませ。
最後の一言に棘ありますけど、そういうふうにも見られるってわけだよなぁ……。
ミニ◯ンビ! おこづかいほしいのねん!! (「よろしければご支援願います」の意)