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魔法世界のエコシステム

魔法とは人が世界に干渉する術

壊れたおっさんの妄想一人語りも、そこそこ長くなってまいりましたが、ファンタジー的な世界観の魔法に関する考察的な何かも、徐々に具体的な部分へのお話になってきました。

前回の最後では、「人間が魔法を生み出す世界が持っているシステムについて考えたい」という感じで〆ましたので、今回は魔法世界のエコシステムについて考えたいと思います。

エコシステムって言葉自体がファンタジーっぽくないのですが、要はどのように魔法が成り立っているかを考えていきたいという次第です。

とりあえず、ここでは「魔法とは人が世界に干渉する術である」という定義を元に、どうやって人が魔法を実行するかを探っていこうと思います。

どのように魔力を運用するのか?

多くのファンタジー作品では、人は魔力を持っていて、その魔力を使って魔法を実行することになっています。

ただ、その考え方では、どうしても世界の事象を大幅に改変してしまうような、高レベルな魔法を実行するのは難しいように思えます。

人の身で知覚できる範囲、人の身で触れられる範囲、人の身で動ける範囲、そうした人の限界を超えて何かをするのが難しいように、人が内なる魔力で何かをする場合は、空間や自然に影響するような事象の改変は難しいでしょう。

となると、それ以外の仕組みによって魔法が成り立っていると考える必要があります。

どうしたものかと考えていた時に、あるアニメのことを思い出しました。

それは2016年の後半に放映された「終末のイゼッタ」というアニメなのですが、そのアニメに登場する「魔女の力」と「レイライン」の設定は、大いに参考になりそうです。

魔力と魔素

「終末のイゼッタ」の世界では魔女は「レイライン」に宿る魔力を利用して魔法をつかうとされており、魔女は遺伝的にそうした力を活用することができる一族とされています。

ただ、この設定だと魔法使いになることはできず、生まれつきの魔法使いのみの世界になってしまうので、ここではちょっと変化を加えてみましょう。

ファンタジー世界の人たちは、誰しも魔力を有していて、この魔力を消費して魔法を使うのですが、その魔力に世界に満ちている魔素が反応して術者のイマジネーションを事象の改変に変換するという仕組みなら、人間でも世界レベルの魔法が何とか使えそうな気がします。

魔素は魔法を使うたびに消費され、やがて尽きてしまいます。

そうなると、魔素が世界が持つ環境復元力によって魔素を回復させるまでは魔法が使えない状態になります。

同様に、人間も魔力を消費して魔法を使うため、魔力が尽きると魔法は使えません。

魔力と魔素が十分にある状況でなければ、効果的な魔法を使うことができないのです。

そして、十分に現実味のある想像を創造できるイマジネーションによって、魔法の成功率が高くなるのです。

次回は魔法におけるイマジネーションの重要性と世界の実現可能性について考えたいと思います。

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