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指示・命令、確認は、子どもへのアクティブリスニングの大敵!

赤羽雄二さん『自己満足でない徹底的に聞く技術』で書かれている
アクティブリスニングを実践中の畑中です。

先日、私がちょっと近所へ外出中に、小6長男からテレビ電話がかかってきました。

「お母さん、スマトラオオヒラタクワガタ、死んでた」

死んでたというスマトラオオヒラタクワガタは、昨年、小6長男と小3次男が、お小遣いを出し合い購入した「スマトラオオヒラタクワガタのオスとメス」が、産卵し、幼虫そして蛹になり、いよいよ、成虫になって、外に出てくるのを待ち望んでいたものです。

この話は、昨年の夏休みの出来事からつながっています。よろしければ、こちらもお読みください。

電話のあった前日に、小6長男は「蛹がいる菌糸瓶(*)では、固くて自力で出てこられない可能性もあるから、割り出し作業(菌糸瓶から成虫を取り出す作業)をする」と話をしていました。

(*)幼虫が栄養を吸収し易く大きく成長するキノコ菌が培養されたオガ粉を専用ボトルにつめられた瓶

菌糸瓶

その割り出し作業をしたところ、菌糸瓶の中で死んでしまっていたようなのです。

この1年間、幼虫から蛹になって成長していく様子を子どもたちから聞かせてもらって、家族で、成虫になって出てくる日を楽しみにしていたので、「あらー、残念だったね。。。」となんとか伝えると、


「うっそー!ちゃんと、生きてた!!」と、成虫になったスマトラオオヒラタクワガタを、テレビ電話に映して見せてくれました。

TV電話で見せてくれたスマトラオオヒラタクワガタ

「うわー。なにそれー!!よかったじゃん!!!」と伝えると、

「うん!めっちゃ、嬉しい」と、テレビ電話で話し続けていました。

しばらくして自宅に帰ると、玄関先で友だちと、世界最強と言われるスマトラオオヒラタクワガタの挟む力を遊びながら、観察していました。

割り出し作業を始める前に、昆虫ショップに足を運び、まだ成虫になっていなかったときの蛹室替わりになる「人工蛹室」というグッズも事前に購入して、割り出し作業に望んだようです。

人工蛹室

生まれてきたのは、短歯型(ハサミが短いタイプ)だそう。親は、長歯型(ハサミが長いタイプ)だったけど、短歯型が生まれてきたと教えてくれました。

・スマトラオオヒラタクワガタ
・挟む力は、世界最強
・菌糸瓶
・割り出し作業
・短歯型・長歯型
・人工蛹室

など、どれも、私の知らないことばかりです。

この1年、彼は、わからないことは昆虫ショップの店長さんに聞きに行き、ネットで調べたり、友だちと話したり…と、いろいろやっているようでした。

成虫になったから終わりではないようで、来年は、もっと大きなサイズに育てるそうで、育成マットや飼育方法を調べ、すでに次に向けての準備をはじめています。

「やりたいこと」であれば、「親が、何も言わないでもやる」とはよく言われますが、まさに、その通りだなぁと思うのです。

このスマトラオオヒラタクワガタ以外にも40匹近くいる(夏休みに昆虫採集で捕まえたカブトムシやクワガタ、専門ショップで買った外国産のクワガタなど)という昆虫たちを見に、友だちが、玄関先に、毎日、遊びにきています。

そして、ひとり、またひとりと昆虫仲間を増やしています。

「外国産のクワガタを産卵させて、成虫にするなんて、無理でしょー」とはなから決めつけ、私の「良かれと思って」を突き通していたら、こういった体験や未来が彼の人生から、奪われていたかと思うと恐ろしさすら感じます。

そんなわけで、アクティブリスニングを徹底して、「放っておく」の威力をしみじみ感じている今日この頃です。

アクティブリスニングに出会って丸2年。

自分がしがちな、子どもへの指示・命令に気づけるようになってきています。(それでも、なくすことはなかなか難しいのですが、、、)

そして、育児書を読んだときに、「私ならアクティブリスニングで、こう乗り切るなー」なんていう、我が家流の育児が確立されてきた感覚があります。

「買って買って」をアクティブリスニングする

ダイヤモンドオンライン 親野 智可等:著
『【逆効果】子どもの「買って買って」攻撃を叱っていませんか?』のコラムが紹介されていました。

親野 智可等さんはInstagramやコラムなどを新聞各紙でも配信もしてくださっているので、我が子が小さいときから今に至るまで、たくさん助けられています。

今回は、この『【逆効果】子どもの「買って買って」攻撃を叱っていませんか?』のコラムを読みながら、気づいたことあるのでご紹介します。

子どもが言いたいことを十分言うことと、親がそれをしっかり聞いてあげることが大事です。その後で、「でも、この前○○を買ったばかりだからがまんしよう」とか「でも、出かける前にお約束したから、今日はがまんしよう」などと言います。

ダイヤモンドオンライン 親野 智可等:著
『【逆効果】子どもの「買って買って」攻撃を叱っていませんか?』 (一部抜粋)https://diamond.jp/articles/-/327228

十分、子どもの話を聞いた上で、

「でも、この前○○を買ったばかりだからがまんしよう」とか
「でも、出かける前にお約束したから、今日はがまんしよう

アクティブリスニングを実践する前の私は、このやり方で「買って買って攻撃」を乗り切ってきました。

でも、アクティブリスニングを実践しはじめてから、

「この前〇〇を買ったばかりだよ」とか
「でも、出かける前にお約束したよ」

事実を伝えて、また、子どもの気持ちや考えを聞いて、どうするかを待ち、「がまんしよう」という子どもの行動を指示しないように、気をつけるようになりました。

どちらの対応でも、子どもの「買いたい」という気持ちをしっかり聞いた上で、親が言葉を伝えているので、上手くいきやすいです。

でも、この2つのやり方には、「私のあり方」に大きな違いがあるのです。

前者の「がまんしよう」という言葉を伝えていたとき、私には、子どもへの教育的意図がありました。

「買いたいものをどんどん買ったら、子どもがわがままになるから、ちゃんとガマンさせないといけない」という親の意図です。

子どもには「社会生活で困らないように、がまんや忍耐、わがままばかりではいけないよ」といった、子どもが幸せになってほしいがゆえに、身につけさせたい判断力や行動を教えていかなければいけないという思いです。

この延長線上に、子どもにとって良かれと思っていってしまう余計な一言が増えて、子どもをコントロールしはじめる芽があることにアクティブリスニングを実践するようになって気づいたのです。

アクティブリスニングを続けてみてわかったのですが、5歳の子でも、「がまんしよう」と親が子どもの行動を指示しなくても、考えて行動できるのです。上のステップを踏んだ上で、「それでも、買いたい」と思ったり考えるのであれば、「なんでいうこと聞かないの!」と怒ったり、「がまんできない子ね」と評価するのではなく、「じゃ、買ってみようか」と、甘えを受け入れてもいいのです。

小言をやめてみる

子どもが生きていく上で大切なことだと思っていることや、基本的にやるべきことをしないと、親は、小言を言いがちです。

・(温かいうちに)ご飯を食べない
・(お湯が冷めないうちに)お風呂に入らない
・歯を磨かない
・着替えない
・勉強しない
・寝ない
・起きない

これらに「〇〇しよう」「〇〇しなさい」「〇〇はやった?」と指示・命令、確認をすることは多いです。子どものためを思っているから。

でも、ちょっとそういった小言をやめてみる。

そうすると気づくことがあります。
子どもは生きているので、何かをしているのです。

自分のしたいこと(ソファでゴロゴロして、何もしていないようでも休んでいる)をしています。そんなときに、小言をやめて、そっと横にいってみると、子どもたちの物語を話し出したりします。

早く寝ないこと自体が良いわけではありません。
早く寝ることは確かにいいことです。
でも、「早く寝なさい」と親に指示・命令されて、寝ていた子どもが、親から指示・命令されずに、寝るのか寝ないのか、いつ寝るかなどを子どもが考えて行動して、寝る。そして、そのうち、親に指示・命令されなくても、自分で寝るようになるのであれば、指示待ちではない、自己主張をする、という意味では、指示・命令していうことをさせるよりも、良いことだったりするのです。

一見、指示・命令に思えない言葉にも要注意


「行きたかったら行ったらいいし、休みたかったら休んでいいよ」

一見、子どもに任せているような言葉で、自由にさせているようですが、

行きたかったら行きなさい
休みたかったら休みなさい

それを親の指示で決めなさい

という意図が透けてみえます。

「好きにしていいよ」「自分で決めていいよ」

あなたが決めることを私が許可してあげるから、自分で決めなさい

というメッセージが込められています。

勝手に決めていいのであれば、何も声かけする必要はないのです。
どうするのかは、アクティリスニングを徹底して、放っておいて、見守ればいいのです。

そのことに気づき、子どもへの「指示・命令、確認」をやめてみると、びっくりするほど、子どもに話すことがなくなります

子どもの話を聞いているつもりでも、自分がどれだけ、子どもに言っていたかに気づけます。

子どもへの「指示・命令、確認」でエネルギーを消耗しなくなると、余裕が生まれ、リラックスして子どもの話をアクティブリスニングできる好循環が回ります。

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