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質問回答:子どもにハンバーガーを食べさせるかでどうかで、夫婦ケンカになりました。

赤羽雄二さん『自己満足でない徹底的に聞く技術』で書かれている
アクティブリスニングを実践中の畑中です。

TV番組「視点・論点」で、NPO法人あなたのいばしょの関係者の方が、「日本全体の自殺者は減少しているのに、子どもの自殺者は増えている」とお話されていました。

自殺者数は、2003年がピークで3万4千人、うち小中学生が318人。自殺対策基本法ができて、自殺者数が減少傾向で、コロナがあったにも関わらず、2022年は2万2千人でピーク時から約1/3に減少している。でも、小中高生の自殺者は、514名に増加しているというのです。

子どもの自殺理由は、なんだと思いますか?

ぱっと思い浮かぶのは、「いじめ」ではないでしょうか。
でも、No.1の子どもの自殺理由は「学業不振」なのだそう。

学校の勉強ができないことで将来を悲観したり、自信をなくすことが自殺理由のNo.1 って。

学校の勉強ができなくても、いくらでも幸せに暮らしている方はいるのに。親の刷り込み、価値観の固執。せまーい世界で思い悩み、命を落とすことになるなんて。

この子たちのそばに、アクティブリスニングできる親や大人がいれば、違った未来があったのではないかと思ってしまう。一人でも多くの親や大人が、大切な子どもたちに、アクティブリスニングができるようになれば!と強く思う今日このごろ。

さて、今回は、以前、赤羽雄二さんが「ぜひ、お読みください」とシェアされていた記事について、取り上げてみたいと思います。

▶シェアされていた記事はこちら

今回は、この質問について、女性がパートナーに望むアクティブリスニングという視点で、回答してみたいと思います。

【質問】

外出したときの昼食で子どもがハンバーガーを食べたいとせがむと、それが嫌な嫁が怒って1人パンを買って車に戻ってしまいました。このレベルで家族の空気を悪くする人についてどう思いますか?

【回答】

「どう思いますか?」と問いかけていますが、質問者さんは、ハンバーガーくらい食べさせてあげればいいと思っているし、そのくらいで怒らなくてもいいと、思っていることが伝わってきます。

私も、質問を読んで、ハンバーガーを食べさせてあげればいいと思う反面、奥さんが怒りたくなる気持ちにも、とても共感できました。

おそらく、奥さんも、ハンバーガーを食べたからといって、命に関わる重大な問題では起こるわけではないとわかっていますし、一人でパンを食べて空気を悪くしたいとも思っていないと思うのです。

誰も望んでいないのに、こんな風にこじれてしまった。

このこじれを招かないために、質問者さんのできることは、まずは、徹底的に、奥さんの話をアクティブリスニングすることです。

奥さんが、
「ハンバーガーを食べさせたくない」
と言ったとき、

「子どもが食べたいって言っているんだから、食べさせてあげればいいじゃないか」とか、「神経質なこと言って」とか、「一回、食べたからといって、どうってことないじゃないか」とか、正論を言っていませんか?

こういう正論は、奥さんの反発を喰らうだけです。
そんなことは、奥さんは質問者さんに、言われなくてもわかっているからです。

まずは、正論や自分の考えや気持ちは脇において、「食べさせたくない」という奥さんの気持ちを聞いてみましょう。

「ハンバーガーを食べさせたくないんだね」と。

こういった質問者さんの姿勢に、奥さんは安心します。
こういった安心感の積み重ねによって、奥さんにとって、質問者さんは、戦うべき相手ではなく、子育ての同志として認識するようになってきます。

こうした夫婦関係が築けてくると、質問者の言葉に対して、過度な反応が激減し、こじれることがなくなっていきます。

先日、あるママさんが、「小学1年生の息子の言葉の表現が、ズレていて気になる」と話をしていました。息子が「呪う」という言葉を、変なニュアンスで使っていたので、「それは違う!と、感情的に怒ってしまった」というのです。

よくよく話を聞いてみると、その根っこには、「息子さんが友人とうまくコミュニケーションがとれていないことが気になっていて、その原因が、こうやって言葉でうまく伝えられないことだから、なんとかしなくちゃ!」という親の思いがあって、感情的になってしまったというのです。

今回は、ハンバーガーを食べさせるか、食べさせないかということですが、きっと、これがそんなに気になる根っこには、なにか別の不安や問題が隠れているはずです。それが、わかるまで、徹底的に、奥さんの気持ちや考えを聞いてみてください。

奥さんの子育ては、間違っている、正しい、とジャッジしても、こじれは解決しません。徹底的に、奥さんの気持ちに寄り添って、話を聞けば、「お子さんが、健やかに元気に育ってほしい」という願いは、質問者さんも奥さんも、同じだと気づけるはずです。

お子さんが、「ハンバーガーを食べたい」と自分の気持ちを伝えただけで、夫婦喧嘩が起こり、ママが怒り出し、下手をしたら、大好きな母親の悪口や愚痴を大切なお父さんから聞かされるという環境は、ハンバーガーを食べるか、食べないかなんかよりも、ずっとお子さんにとっては、有害です。

お子さんをそういった環境下に置かないためにも、まずは、奥さんの話を徹底的に聞いて、質問者さんが、奥さんの心の安全基地になることが、最優先です。夫婦喧嘩している場合では、ありません。

苦しくつらい子育てから抜け出し、家庭を安全基地にしたい方へ、情報を更新しています。

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