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最速の企画書作成 第3回(赤羽雄二さん対面ワークショップ)


7/4(月)対面ワークショップ「最速の企画書作成 第3回 何度も何度も見直して仕上げる」が東京 竹橋の毎日文化センターで開催され、参加しました。

参加者は、首都圏だけなく三重県や愛知県から集まった約30名でした。

内容は、3回書き直して、原稿を仕上げていくということを体感するワークショップでした。

企画書作成の最短ステップ


「最速の企画書作成」第1回のワークショップでは、アウトプットイメージ作成アプローチを手書きで30分ほどで書き上げる練習をしました。

今回はアウトプットイメージ作成アプローチで手書きしたものをパワーポイントに入力してから、どのようにブラシュアップしていくかを体感しました。

練習テーマ「効果的な少子化対策を実行するには」で目次は、

  1. なぜ子どもを産まないのか

  2. 子どもを産む負担をなくすには

  3. 子どもを産むインセンティブを強化するには

  4. 男性側の意識改革をどう進めていくか

が設定されていました。
初稿で、この1.~4.の目次1つずつに対して、2分程度で、頭の中にあるものを書き出します。

その後、ペアでになってお互いのメモを交互に発表します。

次に、第2稿で同じテーマで書き出しを行います。

今度は、1回目とは別の方とペアになって、交互に発表します。

次に第3稿で同じテーマでの書き出しを行います。

そして、1回目2回目とは別の方とペアになり、交互に発表します。

どうやって見直す回数を挙げていくのか

いったん全部埋めたら、何度も何度もひたらす見直していく
・一カ所修正したら、その章のトップページを直し、トップページにタイトルも見直し、目次の全体のバランスを少し手直しし、それによってまた各章のトップページを見直す。そうすると、章の各ページを微修正する。これを延々と繰り返していく。

「最速の企画書作成」第3回何度も何度も見直して仕上げる

見直しは、彫刻を360度どこから見ても、バランスがとれている状態に仕上げるイメージであるとおっしゃっていました。

今回の練習テーマは、夫や友人と話題になることも多い世代的にもど真ん中のテーマでしたので、1回目の書き出しからある程度書くことができました。

1回目の書き出しは、頭の中にあるものをひたすら書き出した状態

2回目の書き出しは、他の方の視点も加わり、内容がさらに充実し、重複していることはまとめ、各目次ごとに内容が被らないように整理ができた状態

3回目の書き出しは、1回目2回目では思い出せなかった頭にあったアイデアや情報が、さらに書きたされて整理された状態

3回書き直して、明らかに、内容がよりよいものになっていました。

ワークショップでは時間を計って、3回の書き直しを行いました。
時間を区切ることでいつも赤羽さんがおっしゃっている、
・時間をかけたらいいものができる
・ゆっくり考えたらよいものができる
というのは全部嘘というのもことも、実感できました。

どうやって見直す回数を挙げていくのか

・修正し仕上げていくプロセスは苦痛でも何でもなく、むしろ最後の仕上げなので、楽しい作業
・最後のプレゼンの機会が絶対必要。それがないと中途半場な感じが残るし、何より頑張って仕上げていく気がしない。

「最速の企画書作成」第3回何度も何度も見直して仕上げる

この説明を聞いているときは、「楽しい作業」というのに違和感がありました。

見直し作業は、校閲作業のような印象があって、正直面倒そうだなと思ったからです。

しかし、実際に3回の書き直しをやってみると、明らかにどんどんいいものが出来上がるので楽しい作業でした。

この時間を確保するには、最初に8割を仕上げるアウトプットイメージ作成アプローチに着手しておかないと、すべてが後手後手になってきます。

どこまでやったら一応完成か
・どこからどう見直してもひっかかりがなくなる
・すべての言葉がすっと頭に入り、不十分さ、言い切れないもどかしさがなくなる
・スライドショーで確認し、スライド一覧で確認する
・必ず全ページ印刷して見ること(4スライド/1ページなどで。流れであれば9スライド/1ページなどで)。PC画面上では見落とす改善余地が見える
・10回くらい最初から通して流してみても、流れがスムーズで思った通りなら終了

「最速の企画書作成」第3回何度も何度も見直して仕上げる

印刷して確認することの大切さを何度もお話されていました。

参加者質問
:確認で、ミスや視点の偏りを見抜けるようになるには?
赤羽さん回答:問題把握・解決力が必要です。オーディエンスの視点(誰がどういう状況で聞いているか。そこにどう訴えようとしているか)を持てると、できるようになります。

参加者質問:オーディエンスの視点という話がありましたが、今回の練習テーマはどのように設定されたのですか?
赤羽さん回答:大変大切な質問です。セグメンテーションをどう切るか?
例えば、今回のワークショップであれば、参加年齢層、男女比、仕事帰りの平日に会場まで来て学ぶ人たちといった具合です。
LINE、インスタなど情報配信であれば、媒体によって利用者の年齢層が異なるので、それも考慮します。
利用者層のレベルにあわせて、ターゲットを考え、虻蜂取らずにならないように気を付ける必要があります。

何でも質問会

今回のワークショップの内容以外にも何でも質問OKの質問タイムが用意されていました。
複数の方が質問をしていましたが、私が覚えておきたい質問回答を備忘録として記載しておきます。

参加者質問:ファシリテーションはどうしたらできるようになるか?
赤羽さん回答ボイシーインスタでも配信しています。
ファシリテーターは落としどころを決めておきます。参加者の中で一番テーマに関して情報や考えを持っている方でないと、ファシリテーターは務まりません。
目的からどうなるとベストか、皆の気持ちをどのようにもっていき、適切な方向の最適解を出せる必要があります。

出たとこ勝負で、皆の意見で決めるというのでは、うまくいきません。

参加者質問:パワーポイントのノートに書くのはどう思うか?
赤羽さん回答:ノートではなくスライドに、できれるだけ詳しく全部書きます。
スティーブ・ジョブスのプレゼンは、1枚のスライドの「イノベーション」と書かれていたりしますが、あの資料でプレゼンするために、9月~1月の時間をかけ何度も何度もプレゼンテーションの練習を続けています。
普通の人は、そのような時間をかけることもできません。
日本では、スライドを配布するので、それをあとで見たときにわかるように仕上げておくこと必要があります。

→プレゼンの神様と呼ばれている澤円さんのボイシーで、プレゼンテーションを学んでいた時期もあったので、これは衝撃でした。
プレゼンテーションは、「読んではダメ」と理解しており、文字数の少ないスライドを見ながら、スライドに書いていないことを話すことが、プレゼンをする意味だと思っていたからです。

でも、オーディエンス視点で考えれば、赤羽さん流のスライドの方が親切ですよね。私も、赤羽さんのセミナー資料や配信情報は、すべて文字情報として書かれているので、あとから見直しても、思い出すことができて、とても役立っています。

次回のセミナーの予告

8月5日(金)(イベント概要)のセミナーは「リーダーシップ」がテーマです。
リーダーシップという言葉は100万回くらい聞いていますが、誤解の多い言葉とのことです。

ボイシーインスタからも配信してくださっている、

・強引なリーダーシップ
・強力なリーダーシップ
の違いなども体感できるワークショップのようです。

リーダーシップは、ちきりんさんの「日本人が知らない、リーダーシップと「自分の意見」の関係」『マンガでわかる!マッキンゼー式リーダー論(著:赤羽雄二)』を読んで、認識が改まりました。

これまで、リーダーシップをとることを避けてきましたが、自分の人生を自分でコントロールするためにも、ぜひ、習得したいスキルです。次回の参加も今からわくわくしています。

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