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「行動ファイナンス」から見たウォール街



この外国のおじいちゃん誰なんだ!?







この人は、

『ファスト&スロー』(ハヤカワ文庫NF)

の著者です。



昨日、

たまたま

『オッペンハイマー』の映画の話が出た。



「ハヤカワ文庫ですよね!?」

って言っても

誰ひとりポカンとしていた。

(みんな、本を読まないねぇー。)

(けっこう、ポカンを期待している自分もいる。笑)


その、出版社の本です。

(ハヤカワ文庫NFのこと)

「オッペンハイマー」は、文庫本で上中下と、3冊に渡って書かれている超大作)



このおじいちゃんは、

ダニエル・カーネマン。



それっぽい雰囲気で予想できるかも
しれませんが、



2002年のノーベル経済学賞を受賞した人です。



なんでまた、

この人のことを今書こうとしているのかと言うと



少し前に

『ファスト&スロー』を読んでいて

すげぇなぁ。

って思って読んでたんですが

今、

全然違う本を読んでいます。

今、読んでいる本は、

『ウォール街のランダムウォーカー』

という本です。

(ざっくりと簡単に言うと、

【ウォール街】
(ニューヨーク証券取引所があったり、連邦準備銀行、証券会社、大手銀行などがぐわーっとあるので証券・金融業界を表す代名詞みたいに言われとる)
【ランダム・ウォーカー】
(よっぱらいの歩き方、日本語に翻訳すると「志村けんのだいじょうだぁ』になります。

つまり、株価は、あっちにいったり、こっちにいったりと定まらないよー。ということ)

なんと、この本の中に

このおじいちゃんが登場してきたんです。



だいじょぶだ〜。



p.286

効率的市場論者たちは、

たとえ非合理的な投資家がいても、

その行動はランダムなインパクトしか持たないため、

決して効率的な株価形成の

妨げにはならないと言い抜ける。

また、

仮に非合理的な投資家の非合理的な行動によって

株価形成に歪みが生じたとしても、

合理的な投資家が必ずそれを修正する売買を行うため、

効率的な状態が回復されるのだと言う。



これに対して心理学に根ざした学者たちは、

この問題に関して経済学者のような言い逃れはしない。

中でもダニエル・カーネマン(でたー、志村けん)と、エイモス・トヴェルスキーの2人は、

投資家行動に関する伝統的な学者たちの考え方をこっぱ微塵に打ち砕いた。彼らはその功績によって、

「行動ファイナンス」と呼ばれる

全く新しい経済理論の父と称えられている。







と、まぁ。

こんな感じで、

内容は、わかるようでわからない微妙なラインなんだけど



ダニエル・カーネマンが出てきたとき

あっ、あのバイアスの人だ!

と、森の中の1本の木が、

地中に漂い、そのほかの1本の木に触れ合う

そんな感覚で、

わー。繋がったーと。

うれしい気持ちになりました。



どの分野であれ、

目の前のことを

熱心に一心に掘り下げていった功績は、

幅広いあらゆる環境へ

強い影響を与えてしまうんだなと

感慨深くなってしまった。





神鳥工業に勤める若い人たちは、

数人居る。

彼らは、今、目の前の単純な作業に

嫌気がさして、他に目移りしてしまうこともあると思う。

それは、

自分がそうだったから。



ただ、

どの分野であれ、

どの業界であれ、

熱心に目の前のことを一生懸命になれる人は、

次に繋がる光が差し込むだろうし、

ホワイトと呼ばれる優れた環境であれ、

自分の能力を伸ばすには、

ホワイトであることが

むしろ嫌気がさすかもしれない。





ブラック企業や、ホワイト企業の

濃淡による位置関係は、

どこに存在しようが

まず、やらなくてならないこと。

そして、やってはいけないことなんかは、

なんとなく示されていくように思う。





ブラックなのは、

どういった原因でブラックなのかを

考え、そのブラックの原因が

変化のない慣習や、

分厚いトップ経営陣の老害なのであれば、

時を見て抜け出す必要があるのかもしれないけれど



変化のない慣習に

切れ目を入れ、新しいシステムや効率を重視する

次世代の経営陣が居るのであれば

そこで、我慢して耐え忍び

目の前の行動に勤しんでいけば

きっと分厚い地層がバキバキとヒビが入り

若い彼らと、次を担う経営陣が

新たな環境を作っていくように思う。





ここで

思うのは、

かつて、やっていたことが

今、繋がった瞬間は

なんとなく、いいもんだなぁ。

と、それ以上でもそれ以下でもない

それだけのこと。





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