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友人の熱中症体験談(2023/8/31)

私は、中学一年生と小学五年生の母親です。
医療機関に勤務しており、熱中症について理解しているつもりでした。
しかし、自身の認識の甘さを思い知ることになりました。
その話を皆さんに共有したいと思います。

近年、熱中症患者が増加傾向にあるというニュースを耳にしていました。スポーツ少年団の役員をしており、子どもたちと接するなかで、熱中症対策には日頃から力を入れるようにしています。

中学一年生の娘は、屋外でも活動する部活に所属しています。夜22時までには就寝をさせて、毎朝6時30にはご飯とお肉や魚などのガッツリとした食事を作っています。その日はステーキ丼とデザートの果物ゼリー、お茶を飲ませて部活動へと送り出しました。持ち物は、水筒3本、ミネラルを含んだ飲料、塩分チャージできるタブレットなど。屋外で活動する部活動をされている親御さんは、さまざまな熱中症対策用品を事前購入して、毎日持たせるという日常を送っていることでしょう。

いつも通り子ども達の支度を済ませたあと、職場へと向かいます。ところが、10時30頃に学校から電話がかかってきます。その電話は、部活動の顧問の先生からでした。

顧問『2時間半の部活動を終えたタイミングで体調を崩しました。熱中症だと思われます。救急車を呼びましょうか?』
私『救急車は待ってください。私には現状が分からないので、まずは娘の状況を説明してください。』
顧問『吐き気と頭痛があり、休んでいます。意識ははっきりとしていて会話もできますが、フラフラと歩いています。今すぐに迎えに来てください。』
私『いまは仕事中なので、帰れるなら自転車で帰らせてください。もしも危ないなら、タクシーを呼んでください。』
顧問『一人では帰宅させられません。自宅に帰ってから保護者の方がいないことも不安です。』
私『申し訳ないのですが、父親の方にも連絡してもらっていいですか?私は、調整して折り返し連絡します。』

我が家の車の保有台数は1台、あいにく父親が乗って行ってしまっています。私は仕事を切り上げ、近所に住む友人に連絡をして、車で迎えに来てもらう手配をします。

さらに、学校から電話がきました。

顧問『お父さん、電話に出られません。そして、娘さんですが車椅子で移動させました。嘔吐を3回ほど繰り返してフラフラで歩けないので、お迎えお願いします。』
私『分かりました。今すぐに行きます。』

え?え?え?さっきまで意識がはっきりとしていたんじゃないの?大急ぎで学校へと向かいました。この間、30分ほどの時が過ぎています。

バケツを抱えた娘を車椅子で友人の車へと運び、内科へ受け入れ可能か問い合わせ、そのまま直行しました。事前の連絡もあってか、すぐに点滴をなどの処置をしていただきました。1時間ほど様子を見ましたが、状態は良くなりません。やっと父親が駆けつけた頃に医師から、総合病院へ救急車で転院することを勧められました。

目の奥の痛み、頭痛、嘔吐、意識障害、悪寒でぐったりしている状態を見ていたので、すぐさま転院を依頼しました。

総合病院の救急にて処置をしてもらい、やっと症状が落ち着いてきたのが16時30頃。目の奥の痛みや頭痛が落ち着いてきたのか、やっと会話もできるようになりました。そのまま入院の手続きを済ませて、小児科へと案内されました。

一安心するのも束の間、入院の荷物を取りに自宅へ一旦戻ります。そして、自宅で待っていた息子を乗せて総合病院へと戻ります。

18時頃には自分の足でお手洗いに行けるまでに回復、主治医からの説明では、血液検査の結果次第ですが、明日には退院できるということでした。

私が親として反省しているのは、迎えに行く体制を整えていなかった点です。中学生だからと安心していましたが、私と同じ背丈の中学生だからこそ、何かあったら抱えて連れて行けないんです。赤ちゃんの頃は抱っこして病院へ連れていきましたが、もうできないんです。

今回は、友人の車に乗せるまでに苦戦しました…
最初は症状が軽くても、娘のように急激に悪化してしまうケースもあります。

数日後、学校側の対応として部活動における熱中症対策を見直したことの報告を受けました。

・部活動開始時間を早める
・帽子の推奨
・朝の健康観察
・15分に一回の休憩

部活動の顧問の先生や校長先生が対策をしてくれたことから、今では安心して部活動へと送り出せます。
部活動が大好きな娘共々、学校の対応にとても感謝しています。

気温の上昇により、誰にでも起こりうる熱中症。
まだまだ暑い日が続きますので、皆さんも体調管理には気をつけて、新学期をスタートさせましょう。

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