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記憶と心の動きについて

ここ数日、夕日がとても綺麗だ。
僕は、感動的な風景を見ると、5年ほど前の旅の景色を様々思い出す。真っ赤な夕日は、モロッコのシャウエンの丘の上の教会からみた景色が目に浮かぶ。

僕は2012年に約半年間、バックパッカーで各地を旅をした。テレビなどで言ったことのある土地が出てくると、「あ、ここはバスに乗ってこうやっていくんだよ」と旅をした時の裏路地とか細かな記憶もある程度は思い出し、説明することができる。長期記憶としてしっかり残っているのである。
(余談だが、少しづつnoteに旅行記として書いていく予定。)

一方で、勉強でも、友人との会話でも、手数が多いほど記憶に残るかというとそうでもないということが最近わかってきた。ここで、一つの仮説が思い浮かぶ。(長期)記憶は、心の動きと密接に関係があるということ。

記憶に残るものと残らないもの、これらの違いはなんだろうか?

記憶に残る行動と、そうでない行動の違いは何か?

脳科学者ララ・ボイド氏のTEDトークでは脳の機能が(成人であっても)構造的、機能的に変化していることを述べている。

要約すると、
学習は脳の以下の3つの変化(神経可塑性)及びそららの相互作用によって形成される。
・化学的変化(一時的なニューロン間のシグナルのやりとり、短期記憶)、
・構造的変化(学習の過程でニューロンの結合の在り方の変化、長期記憶)
・機能的変化(繰り返しによるアクティベーションの条件の変化)
これらの相互作用を起こすための重要なポイントは3つある。
・これらの変化で一番の原動力は本人の行動である。(やるしかない!また行動はポジティブにもネガティブにも作用する。)
・万能な学習アプローチは存在しない。(人それぞれ。)
・脳はたえず変化している。脳にとって健康的な行動を繰り返そう、不健康な行動はやめよう。

つまり、脳機能の変化を促すために重要なのはおそらく、行動をした事実よりも、行動から汲み取った実感や感動と考える。勉強なら、成長したという気持ちを、人との会話なら楽しかったという気持ちを大事にすることで、記憶に残りやすくなるのではないか。

記憶の過程は人それぞれであるが、本当に記憶に残したいと思うものは、心の動きを注視して、自分はどう感じるかを考えてみよう、ということ。

本日はここまで

文責  ただ




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