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ユニゾンで弾くという事

前回、2人で弾けば2倍の音が出るのか?
という記事を書きました。結論としては2倍の音量は出ないのですが
1人の2倍にするのとは全く異なった効果が出ます。
人間ですから全く同じ様には弾けないです。しかしそれが大事なんです。
わずかにタイミングはズレれますし音程も多少違います。

楽器の音というのは発音のアタマの部分をアタックといいますが
アタック音は耳につく目立つ音です。
ここをタイミングのズレた複数の音が鳴る事で分散され柔らかくなります。
また音程のズレによって揺らぎが起きます。
調弦時に音程がきっちり合わせていくと揺らぎが無くなって行きますが
敢えてこの揺らぎを起こしてビブラート的な効果が得られます。

自分で演奏を録音したものを2回重ねて再生すると
音量は上がりますが効果としては何も起きません。
少しタイミングをずらして重ねるとあまり音量は少し上がらないですが
アタック部分が少し柔らかくなり揺らぎが生まれます。
更に2回演奏した異なるデータを重ねると更にこの効果は強くなりますし
3回、4回と重ねる演奏データを増やしていくとオーケストラのような
ゴージャスな音色が得られるのです。
ユニゾンは完全に合ってないのが良いんです。

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