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音楽から完全に離れた10年間ブレイクダンスをやっていた話

息子が生まれてから中学生になって手が掛からなくなるまでの間
完全に音楽から離れた世界に居たわけですが
その時何をやっていたのかというとブレイクダンスです。
えー!なんでー?となると思います。
ココは少し込み入った話になるので書くか悩みました。

息子が3歳児検診を受けた時のこと。
自閉傾向が強くADHDの発達障害があるとの診断を受けました。
コレにはかなり衝撃を受けました。どうしよう・・・
色々調べていくと重力不安症という症状に思い当たるところが多く
治療にはトランポリンでのトレーニングなどが良いという情報を得て
試したりしました。
そこで私は運命の出会いをします。
日本のブレイクダンス創成期を築いた伝説のB-BOY OHASHIさんです。
この方がダウン症の子供達にブレイクダンスを教えていて
そのショーケースを見る機会がありました。コレだ!

私は息子にとことん付き合う覚悟はできていたので親子で弟子入りします。
そこから私生活は息子に全振りしました。
重力不安症の治療にブレイクダンスの効果があるかは賭けでしたが
これがビシッとハマりました。

特にアクロバットの適性があったようでドンドン上達していきました。

今では世界大会でも戦うメンバーと一緒に踊る様になるほど成長しました。

そして発達障害の診断はいったい何だったんだ?というぐらい
親に何の苦労も掛けない子に成長しました。
いや実はADHDの傾向は有るのかもしれないけれど
その長所の部分だけ伸ばして短所の部分は
限り無く薄めることが出来たという感じです。
塾も通わず中学受験を滑り止め無しで一発合格するし
完全に親を超えていきました。
この話は息子本人にも伝えたことが有りませんので本人も知りません。

そしてとことん付き合うと覚悟を決めた私ですが
40代なのにブレイクダンスが出来るオジサンが居ると
ブレイクダンスの世界をちょっとザワつかせる存在になってしまいました。

今は息子が大学生になって大学の仲間と踊るようになったので
私のブレイクダンス活動はフェードアウトしました。
もう3年間踊っていません。息子、青春してるなー。


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