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弦の巻き方の話

調弦の狂いにくい弦の巻き方について質問がありましたので
コツをいくつか

巻き始めに弦を挟む

弦の巻き始めを巻いた弦で挟んで緩みにくくする
ペグ穴に弦を刺した後に巻き方向を一旦ペグ先側に一周
その後はペグ元側にドンドン巻いていきます。
こうして弦の先を挟むことで抜け緩みしにくくします
弦先をわざと一回踏みつけるように巻く方もいらっしゃいます。

巻いた弦でペグボックスを押す

弦を巻いていく過程でペグボックスの壁に弦を当てていくと
巻く力でペグが深く差し込まれる方向に押し指す力が発生するので
緩み難くなります

ペグコンポジションを塗る

弦を新しく張る時にはかならずペグとペグボックスの接触する場所に
ペグコンポジションを塗ります。茶色のクレヨンみたいなものですが
かなりたっぷりめに塗ります。
私はヒル社のペグコンポジションを使っていますが
非常に良く出来た商品で硬くて回らなくなったペグにも
滑りすぎてスグ緩んでしまうペグどちらにも良く効きます。

ナット溝に蝋燭か鉛筆で塗る

ナットの溝と駒の溝に蝋燭か鉛筆を塗って滑りを良くする。
私は手が黒くなるのが嫌なので蝋燭を塗っています。

この様な工夫をすると、張って1週間程経った弦であれば
安定しているのでほぼ調弦無しでも数ヶ月狂いません。
合奏時の調弦はほぼ儀式のようなもので
ペグを触っている程度で回す事は殆どありません。
それぐらい狂わないです。

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