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【第1回】 10月27日開催『光の舞台:名曲クラシックと日本の未来の星』 出演者インタビュー! 〜アルベルト・ピッツォ〜

 2023年10月27日、第一生命ホールで『光の舞台:名曲クラシックと日本の未来の星 〜イブラ・グランド・アワード・ジャパン2023 受賞記念〜』が開催されます!
 デヴィ夫人創設の本コンクール、条件不問で受けられるとともに、技術に加えて『表現者としての才能評価』として、演奏の合間にご自身のプレゼンテーションなども加わるなど、表現者としての奏者が審査され、真の意味で優れたアーティストを発掘するコンクールとなっています。

 今回は本公演にご出演されるソリストインタビューをお届け!
 コンクールの思い出や、今回演奏する楽曲について語っていただきました。

 初回は全部門の最優秀賞・グランプリを獲得されたアルベルト・ピッツォさんです!
 コンクールでは自身が作曲した作品を演奏。その美しい音楽に会場全体が虜になりました。今回の公演では、ピアノとオーケストラのためのご自身の作品とともにバッハのピアノ協奏曲からも演奏されます。

アルベルト・ピッツォ

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—— イブラ・グランド・アワード・ジャパン2023にてグランプリの受賞おめでとうございました! 受賞が決まったときの感想を教えてください。

 芸術的・音楽的視点において最も競争の激しい国のひとつである日本に住むことを選んだ外国人にとって、今回の受賞は数倍の価値があると感じました。 ピアノコンクールに参加するのは約20年ぶりでしたが想像を超えた感動であり、「常に夢を信じること」という大切なことを教えてくれた気がします。

—— イブラ・グランド・アワードは、通常のコンクールとは少し違う構成になっていたかと思いますが、コンクールはどのような印象をお持ちですか?

 まさに、異なる分野や世界の音楽が一つとなったコンクールでした。その主旨は、私が常に挑戦したく、音楽家として目指すものです。そんな素晴らしいコンクールで、ピアノ部門一位だけでなくグランプリをも受賞できたことは、音楽はひとつであり障壁など何もなく、熱い想いが大切であると改めて実感できました。

—— ご自身の現在の活動について教えてください。

 これまでと変わることなく、ピアニストと作曲家として活動しています。音楽と共に生きること、曲を作りピアノを弾き続けることで多くの望みを叶えてきました。これまでもロンドン交響楽団との共演やアビーロードでの収録、ソニーからのアルバムリリースをはじめ、世界各地でジャズ、ポップス、クラシック界の多くの著名人との共演、楽曲提供などを行ってきました。音楽家としての幅を広げ、ジャンルの垣根を超えた活動を続けていきたく、日本だけでなくヨーロッパや世界各地での公演や共演を行い、子ども達の芸術力を高めるため、学校でのリサイタル、アウトリーチ活動、そして音楽を通して日本の文化や産業を促進するプロジェクトにも関わらせていただいています。

—— コンクール受賞を経て、今後の活動の目標などを教えてください。

12年前、ニューヨークに住んでいた頃、カーネギー・ホールの前にあるカフェに時々コーヒーを飲みに行っていました。味わうというよりは、この目の前に見えるホールでいつか演奏できるための願掛けのように通っていました。その願いが今回のコンクール受賞により、現実となります。次の目標は、アビーロードの第2スタジオですでに収録を終えたアルバムをリリースすることです。この受賞が私にとって人生の新しいステージの始まりになると信じています。

—— 今回演奏される楽曲について教えてください。

様々な音楽スタイルを「フィル・ルージュ=赤い糸」で繋ぎたい。これが今回の演奏曲のテーマです。クラシックのピアニストとして生まれ、世界最古のナポリ音楽院を卒業し、ジャズや作曲を学んできた私の人生を約20分で紹介する感じでしょうか。
Paris 2011は、大晦日が近づくある日の夜にパリを歩きながら浮かんだ曲です。映画『ミッドナイト・イン・パリ』のように、ボヘミアンの時代に生きている自分を想像しながら書き下ろしました。
 MIYABIは、数年前、京都で生まれた曲です。小雨が降る夏の夕暮れ時、大通りを歩く霧に包まれたような2人の舞妓さんを初めて見て浮かんだ曲です。日本人にとってどこか懐かしく、コンサートで演奏すると涙するお客様が多い曲の一つです。
 After the Rainは私が特に好きな曲の一つで、自分自身の夢を信じる心を映し出しています。大きな困難が幾度も立ちはだかったとしても、私はいつも、厚い闇の中にさえも光は差し込むと信じてきました。嵐の後の静けさを感じられると思います。20年前に書いた曲で、大きなオーケストラと演奏することを夢見ていたのをよく覚えています。

—— 共演するタクティカートオーケストラの印象はいかがですか?

 まだ実際に一緒に演奏していないので、はっきりとしたことは伝えられないのですが、若手実力派のプロのオーケストラとして活躍される方々と共演できることに嬉しく、どんなシナジーが生まれるか今から楽しみです。

—— 公演への意気込みをお願いします。

私にとって、コンクール受賞だけでなく、この公演も新たな始まりを意味します。私の夢が大きな光となり、皆さんの応援も手伝い、それが形になっていくのを見てみたいです。がんばります!

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 これまでの活動、そしてアーティストとしてのご自身が詰まった演奏をピッツォさんにお届けいただきます。熱い思いがこもった演奏、そして音楽に注目です!
 明日はもう一人の受賞者からの出演者・島谷美賀子さんのコメントをお届けします。

公演は10月27日、東京・第一生命ホールで開催です。是非お越しください!

《チケット購入はこちらから》
https://eplus.jp/hikari_ibra


アルベルト・ピッツォ プロフィール
イタリア、ナポリ出身。4歳より修道院にてピアノを始め、幼少時代より教会ミサのオルガンを務める。ナポリ国立音楽院大学院を首席で卒業。数々の国内外ピアノコンクールにて受賞。学生時代にイタリア国営放送に採用され作曲家デビュー。2011年にイタリアからニューヨークに拠点を移し、ジャズの研鑽を積む。「Funambulist」でメジャーデビュー後「On the way」続いてSony Classicaより「Memories」を発売。ロンドンシンフォニーとAbbey Road Studioにて収録。世界各国でリサイタルに出演。ヤマハエンタテインメントより日本デビュー盤となるベストアルバム「AMORE」を発売。近年ではイタリア映画サントラを手がける他、BSNHK「桃源紀行」、東京国際映画祭観客賞受賞映画「私をくいとめて」マルコ役、増田惠子氏に楽曲を提供する等、日本のカルチャーシーンでも活躍する。クラシックからジャズ、オリジナル楽曲までジャンルの壁なく鍵盤を滑らせる姿は「ピアノの魔術師」と称され、最も目が離せないピアニストの一人とされる。


「光の舞台:名曲クラシックと日本の未来の星」 
~イブラ・グランド・アワード・ジャパン 受賞記念~

〈開催日時・場所〉 
日時:2023年10月27日(金) 
開場:18:15 開演:19:00 
会場:第一生命ホール  
  〒104-0053 東京都中央区晴海1丁目8番地9号
  (晴海トリトンスクエア内)

〈チケット・プレイガイド〉
 全席指定 一般 5,000円 / 学生 3,000円
 イープラスにて販売中 https://eplus.jp/hikari_ibra

〈出演者〉
 特別ゲスト:川井郁子
 アルベルト・ピッツォ(ピアノ、イブラ・グランド・アワード・ジャパン 2023 グランプリ)
 島谷美賀子(ヴァイオリン、同2023 弦楽器部門第2位)
 指揮:竹内健人
 タクティカートオーケストラ 

〈クレジット〉
 主催:一般社団法人日本芸術文化協会
 制作:株式会社タクティカート

〈お問い合わせ先〉
株式会社タクティカート 
Mail: concert@tacticart.co.jp TEL: 03-5579-6704

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