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【特殊部隊式】究極?! 感情コントロール術

NICKSです。

今日のテーマは感情のコントロール。

常に冷静に、感情を出さず、何事にも動じない人間というのは、どんな内面を持っているのでしょうか。

特殊部隊員は、現場で困難な状況でも、怒りや恐怖などの感情に流され、冷静さを失うようでは、適切な任務遂行ができません。

これは特殊部隊員でなくとも、どんな仕事でも同じでしょう。

特に、自衛官や警察官、消防士や医療職といった、緊張度の高い任務や役割につく人ほど、感情にとらわれない冷静な行動が必要になります。

人間関係でも、怒りに任せて冷静さを失い、感情をあらわにしてしまっては、その後の人間関係に大きな溝を作りかねません。

職場や家族との間でも、つい感情的になったり、夫婦関係や恋愛関係でも、怒りに任せた一言が、信頼関係を大きく破壊してしまうこともあるでしょう。

逆に、緊張度の高い任務につくときや、責任ある仕事を任されたりすれば、
プレッシャーから大きな不安が湧くかもしれません。

こんな時、不安感に押しつぶされては、パフォーマンスが下がり、
普段ならこなせる仕事でも、その能力を発揮できなくなってしまいます。

私が、現役の特殊部隊員だった時、上官、先輩、同僚や後輩を含め、感情を思い切りあらわにし、大きく怒りをぶつける隊員というのはほとんど見かけたことがありませんでした。

もちろん、プライベートではそんなこともありえたでしょう。

でも、職場においてはほとんどありませんでした。

これは決して、特殊部隊員の冷静さゆえに怒りの感情自体ががなかったということではありません。

厳しいプレッシャーにさらされ、困難な任務や訓練を繰り返す隊員にとって、ストレスのない日々など存在しません。

ただ、当時の状況を思い出し、冷静な隊員たちを観察した結果や、心理学的な分析も考えると私自身も含めて、感情コントロールがうまくいく状況には、ちょっとした共通点が存在しています。

感情をコントロールするというと、皆さんは怒りや悲しみをこらえ、抑え込むというイメージを持つでしょう。

確かに現場ではそういう面も重要で、手っ取り早く冷静に保つには有効な手段です。

ところが、抑えこむという手段は一時的にはうまくいきますが、いつもうまく行くとは限りません。

後々、たまったストレスが、思いも掛けないタイミングで爆発する恐れもあります。

この記事を読んでいる方の中にも、職場で溜め込んだストレスが気づかぬうちに蓄積し、家族、友人、恋人といった気心の知れる関係の間で、いつもならスルーできる些細なことにカッとなり、余計な一言で相手を傷つけてしまった経験もあるでしょう。

じゃあ、我慢して溜め込む以外の方法はあるのか。

日常生活から緊張度の高い任務まで、自分の感情をうまく把握して、冷静になり、任務・仕事・役割をスムーズにする秘訣はあるのか。

実はこの秘訣はちゃんと存在しています。

感情にうまく対処するには、とっても重要な

 ある要素

が必要なんです。

これを意識している人はたぶん少ないでしょう。

この要素が不足すれば感情に翻弄され、冷静さを失い、自制心を使えず、結果的に被害を拡大してしまいます。

逆に、これがあればちょっとした精神的動揺にもうまく対処し、感情にも流されず、自分を保つことができるんです。

では、この「要素」とはいったい何か?

それは、

 体力

です。

といっても並外れた体力が必要なわけではありません。

 自分の感情が処理できるだけの十分な体力があればいい

んです。

なぜ、感情の処理には体力が必要なんでしょうか?

実は、人間は強い感情を抱いた時、必ず身体に様々な反応が起こります。

怒りを感じると、「はらわたが煮え繰り返る」と言いますが、怒りを抱くと身体は血圧や心拍数が上がり、身体中の筋肉にエネルギーを溜め込みます。

これは、自分に敵対する相手や状況と戦うために、身体が
 
 戦闘準備

しているんです。

逆に、不安や恐怖を感じた時はどうでしょうか。

きっと胃袋が締め付けられる感覚になるのでは?。

普段から緊張度が高い職業なら、強い緊張感を覚えた時、胃がギュッとなって吐き気がこみ上げる場合もあるでしょう。

私もそうでした。

人間はたいてい恐怖を感じたとき、手足の筋肉が硬直し、血流が悪くなり、手先が冷たくなったり、血の気が引いたりします。

指先など末端の器官への血流を抑え、

 生命維持のために最低限必要な器官に血液を集中

させます。

だから手足が冷たくなるんです。

強烈な恐怖など、ひどいときは脳の血流も抑えて貧血にし、意識を失う場合もある。

これは、いわば余分なエネルギー消耗を抑え、生命維持モードに入っている状態。

自分の生命を守る防御体制に入るんです。

 防衛と逃走の準備

です。

強い感情が起こると、誰しも必ずそれに合わせた体調の変化が起こります。

つまり、
 
 強い感情反応とは強い体調変化のこと

です。

ならば、裏を返せばこの体調変化に対応する十分な体力さえあれば、強い感情反応へも対処できるということ。

これが、強い感情コントロールに体力を必要とする理由。

そして、身体で受け止めた感情エネルギーを身体の外へ放出すればいい。

湧き上がった強い感情は、衝動的に誰かにぶつけるのではなく体で受け止めることが最善。

体を鍛えると心も強くなるというのは、単に気分的にそう思えるだけではありません。

体を鍛えると、強い感情反応を身体で受け止めることができる。

だから精神面でも強くなるんです。

特殊部隊員が感情変化に強いのは、普段から鍛えた身体と強靭な体力があるがゆえに、

 感情を受け止める身体が出来上がっている

ということ。

これが、特殊部隊員が冷静でいられる一つの秘密です。

こうなると、「感情をコントロールする」というよりは「感情との向き合い方」ですね。

特殊部隊員は、特殊な訓練で感情反応のないマシーンを目指しているわけではありません。

マシーンのような心では、仲間を思いやる気持ちが失われ、信頼関係に満ちた作戦行動をとることができなくなります。

感情とは、仲間と信頼し合い、生き残るために必要な能力です。

大事なのは、感情とどう向き合い、うまく扱ってどう処理するか。

あなたが感情に翻弄され、自信を失いやすいタイプなら、それは弱点ではなく実は一つの能力です。

感情が豊かだからこそ、いろんな感情が湧き上がり、その強さもより大きくなる。

さらに、感情反応が鋭い人は、相手の感情を読み取る能力にも長けています。

他人の機嫌など相手の感情に巻き込まれやすい人はこういった性質があるでしょう。

感情が豊かということは、相手の気持ちを理解し、同調する能力も高いということ。

つまり、共感力

共感力は一つの能力です。

ただ、扱い方を間違えるから弱点として現るだけ。

弱点の陰にはこうした強点が存在しています。
暗い陰があるということは、そこには強い光が存在しています。

その光があなたの強点です。

逆に、感情反応の薄い人は、共感力が低く、他人に寄り添うことができません。

相手が何を求めているかも理解できない。

これでは信頼関係が作れません。

緊張度の高い現場では、言葉を交わさず、信頼関係で行動するときがあります。

細かい状況を確認するヒマもなく、現場での素早い判断が必要な時、指揮官は部下を信頼し、任せる必要があります。

逆に、現場では、あの指揮官ならこの選択にきっと納得するはずだと信頼し、自分の判断に自信を持って行動できます。

これが信頼関係です。

これは、特殊戦でなくとも、日常的な仕事やビジネスでも同じでしょう。

感情に翻弄されやすい人は、精神的に弱いのではなく、感情反応が強いがゆえに処理が追いついていない。

ただそれだけ。

だから、感情処理の仕方をしっかり身につけることで、冷静になり、理性に従って行動できます。

自分の感情との向き合い方がうまくできれば、他者に共感でき、自然に信頼される人物になります。

あなたが強い感情を抱いた時にどんな体調変化が起こるのか。

怒りや不安など、強い感情が湧いた時、

 身体のどこが緊張するのか

 どんな体調変化が起こるのか

普段の自分を観察しておけば、感情と向き合う糸口が見えてきます。

感情による体調変化をもとに戻すことでメンタルも落ち着くからです。

ちなみに私は、怒りを覚える時は

 横隔膜が緊張

しやすく、

不安や恐怖を覚える時は

 肩や首に力

が入ります。

こういうときは、大きく肺呼吸して横隔膜を下げたり、肩を上下させて筋肉をリラックスさせます。

皆さんも自分の性質を把握しておけば、強い感情へも対処しやすいでしょう。

自分の特性をしっかり知ることは、最強になるための第一歩です。

もし、あなたが精神的に動揺しやすいタイプの人間でも、その動揺から確実に回復することができれば、また新たな脅威に立ち向かうことができます。

どんな状態からも回復できるという自信は今後自分にどんな状況が発生しても、確実に乗り越えられるという確信に変わります。

どんなショックからも立ち直れる自信があれば、どんな脅威にも怯まなくなります。

揺るがない本物の自信です。

感情的に動揺しても、確実に回復できれば、いずれ、動揺することも少なくなります。

動揺してもすぐに回復できるので、自分は大丈夫と思えるから。

 何があっても自分は大丈夫だと思えること

これが、

 最強の自分になる最短の方法

です。

どんな精神的ショックからも立ち直る自信があれば、どんなことにも挑戦することができます。

どんな脅威にも立ち向かうことができます。

これは精神的な回復力、つまりレジリエンスです。

精神的に動揺しない人間を目指すより、ショックを受けても確実に回復できること。

これがタフネスへの基盤。

自分の弱点を見極めしっかりと向き合うことが最強への最短の近道。

あなたの弱点の陰には、きっとあなたの強点という光が存在しています。

恐れずに自分の弱点と向き合ってください。

きっとそこには最強の自分が隠れています。

自分を知り、能力を発掘し、想像もしなかった

 あなたの最強

を体感してください!

あなたの豊かな人生を心から応援しています。




〜タクティカル・レジリエンス・テキスト〜

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