見出し画像

〈42〉ウッドデッキを張り替えた!/海風と太陽を楽しむ天空のリビング。

Before:床板があちこちぶかぶかになっていたデッキ。

2階のデッキがそろそろアブナイ。

2階のフロアと同じ高さにあるウッドデッキは、大好きな場所だ。ガラス戸を開けて一歩踏み出すと、そこは天空のリビング。風と太陽に包まれながら、海と島と松原の緑が望める。初夏にはパラソルを広げてランチを食べる。夏の夕暮れは、涼しい風が吹く頃、ここでビールを飲む。冬は手すりにピーちゃんハウス(野鳥の給餌台)を下げ、野鳥たちを観察する。

GWのころは風を感じながらデッキで昼食を食べる。
冬、ピーちゃんハウスをデッキの手すりに下げる。

しかし、家を建ててから16年が経った。長い間、雨ざらしになった床板は一部が腐りかけ、踏むとぶかぶかして、踏み抜きそうで危ない。たぶん板の内が空洞になっていたのだろう。初夏にハキリバチが緑の葉っぱを運びながら床を飛び回っていた。板の穴に巣を作りたかったに違いない。そろそろ張り替え時期なのだ。
じつは自宅やスタジオを建ててくれた工務店が個人住宅から離れ、相談しづらくなっていた。それもあってズルズルと先送りしていた。が、知り合いのつてで別の工務店を探し、下見や見積もりを交わして、やっと工事の日を迎えた。

7月の猛暑日、一日で張り替え完成!

古い板を全部取り外したところ。骨組みは鉄骨だからまだまだ頑強。

7月第一週の土曜日。朝8時前から工務店の方と大工さん2人が工事に取りかかった。
自宅は真東を向いているから、真夏は地獄のように熱い。しかも当日は猛暑日。東向きのデッキは日陰もなく、大工さんたちはジリジリと焼かれる。仕事とはいえツライはずだ。
私は、遮光カーテンを全て下ろした部屋の中からチラチラ覗きながら仕事を見守った。
古い板を外し、デッキの横につけたトラックに積み込むまでには、たいして時間はかからなかった。開始から1時間半程度で鉄骨の枠組みだけになった。

根太を渡して固定しているところ(だと思う)。

昼前には、土台と床板をつなぐ根太が取り付けられた(専門用語は難しいので間違っているかも…)。あらかじめ家の設計図や下見の際の採寸をもとに、材木は工務店で切断され、防腐用の塗装も施されて搬入されている。大工さんはそれを順番通りに組み立てるってわけだ。

床板が張られてゆく。

午後、床板を張る作業スタート。
床板の上から太いビスを打ち、根太に固定してゆく。
一番遠い場所からはじまり、建物側に近い端まで板が張られ、それで終わりかと思ったら、木口のところに横板が張られてゆく。ネットで調べると「幕板」とも説明されていた。こんな仕上げは、以前のデッキにはなかった。なんだかすごくウッドデッキらしい仕上がりになってゆく。

木口のところに板が張られた。この仕上げ方は以前にはなかった。

午後3時、作業完了。
灼熱地獄の中、誰も熱中症にもならず、すべてが手際よく進んだ。
こういうプロフェッショナルの仕事を見るのは大好きだ。無駄なく、流れるように進んでゆく。もっとずっと見たかったくらいだ。
このデッキはどれくらいもってくれるだろう。次に張り替えるときには、私は80歳になっているのだろうか。そのときも、大工さんの仕事っぷりを楽しめるといいなと思う。

東向きデッキだから、雨上がりの午後はよく虹が見える。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?