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【ライブメモ】ラナキュラ「 NATSUZOMEメイン争奪大御礼イベント Vol.1 」@ Spotify O-Crest

先日7月8日に行われたラナキュラの「 NATSUZOMEメイン争奪大御礼イベント Vol.1 」にお邪魔してきたので、その模様を少しお伝えできればとおもいます。

公演概要

■日時 2023年7月8日 土曜日
■会場 Spotify O-Crest
■時間 OPEN 12:30 / START 13:00
■料金 ・優先¥2,000・一般¥0 ・当日¥500 ※それぞれ+1D
■公演 「 NATSUZOMEメイン争奪大御礼イベント 」
■出演 ラナキュラ百瀬 あぐり仲原 楓海村神 笑愛三真 るいあみ乃黒木いろ
■その他 配信ポイント1位~30位→優先→一般→当日の順に入場


ライブメモ

O-Crestの会場へ続く階段を延々と登りながらようやくたどり着く。フロアはほぼほぼ埋まっている状態で、ラナキュラの注目度の高さがうかがえる。

箱自体こじんまりとしている分、演者との距離感が近いしかといって最後方でも視界を確保できればそこまで見にくいアングルにはなり辛い。

開演の13時を少し過ぎたあたりで、ラナキュラのSEがフロアに流れ始めた。

序盤(4曲)

似合わない勇者→オオヱドインパクト→勧善懲悪シンセサイザー→エビデイあけおめ

序盤4曲の構成はどことなく「ピコリモードFinal」を彷彿とさせるような組み方でした。

1曲目の「似合わない勇者」はフロア全体のボルテージを一気に上げつつ観客のコンセントレーションをステージにギュッと集めるような楽曲で、今日のように先頭に置いても盛り上がるし、トリに持っていってもキッチリ締まる。

残念ながらまだサブスク未配信の楽曲だけれど、キックがガシガシ強くて振り付けが結構キャッチ―で、間奏区間の「皆で踊ろっ!」の煽りにノッて楽しく踊れるナンバー。

そして「似合わない勇者」といえば、アウトロで一人キメポーズの位置を間違えるさんちゃん(三真るい)をふーみん(仲原楓海)が連れ戻すっていう振りがあって二人ともとっても可愛くて、見るたびにほっこりしてしまう。


「似合わない勇者」から「オオヱドインパクト」そして最新曲の「勧善懲悪シンセサイザー」へと繋ぐ。

「ストロベリーソルト」と同時に発表されたこの「勧善懲悪シンセサイザー」、振り付けの楽しさも然ることながら、ベースラインがしっかりしていてどことなく大人っぽさと色気を感じるメロディに仕上がっている。

「似合わない勇者」と同じくこの「勧善懲悪シンセサイザー」も未配信楽曲なので現場に通ってヘビーローテーションしたい曲の1つ。

MC1

メンバー紹介に続き、今回の超NATSUZOME2023のメインステージ争奪戦についてメンバーからお礼の言葉がありました。

メンバーみんなとっても良い表情で、まだまだメインステージの余韻を楽しんでいるみたいでした。このときメンバーはもちろんのこと今日駆けつけたファンもみんな良い表情だったに違いない。

「次に披露する曲は実際にNATSUZOME1日目に披露した3曲、聴いて下さい」の振りでステージは中盤戦へ。

ZOMEステージセトリ(3曲)

NATSUZOME1日目の"ZOMEステージ"を経てメインステージ争奪戦1位を勝ち取ったので、言わば今日のイベントにとってこの3曲は象徴的なセトリと言えるのではないでしょうか。

「ストロベリーソルト」→「君と星のディスカバリー」→「嘘恋メモリアル」

この3曲はとにかく強いし、今のラナキュラの勢いを強く感じることのできる3曲だとおもう。特に「君と星のディスカバリー」はなんとなくアンセムっぽい位置づけの楽曲に育ってきている感じを受ける。

僕はこの楽曲、ずっとグループと共に成長していくようなそんなファンにとってもグループにとっても大きな存在となる曲に感じています。
グループの成長に合わせて、今よりももっともっと魅力的で感動を呼び起こす曲になると信じているし、そんな可能性をこの『君と星のディスカバリー』に感じずにはいられない。

【ライブメモ】『PICORIMODE 体験版Final 』 @ 渋谷 club asia 2023年06月10日より抜粋


MC2

あみ乃ちゃん:この3曲続けてがNATSUZOMEの1日目のやったっけ?
一同:そうそうそう!
あみ乃ちゃん:なんか思い出してきて夏始まった感あるな
いろちゃん:やってて胸いっぱいになっちゃった
あぐりちゃん:みんなもちょっとエモくなったんじゃない?
あみ乃ちゃん:みんなポカーンとした顔して、盛り上がるので必死だったんちゃう?みんなホントに盛り上がってくれてありがとうございます。

MC2より抜粋

MCのさいごに新曲の紹介がありました。振り入れが昨日ということと、夏が始まるので夏っぽい曲を用意したとのことでした。

新曲「Candy Summer」

新曲「Candy Summer」が今日のトリで披露されました。

新曲のときはあまり振り付けやどういう歌詞なのかというのは気にしないようにして、なるべく全身で感じるままにノッて踊るようにしています。

ファーストインプレッションは爽やかで夏っぽい雰囲気ド直球な印象を受けました。

ラナキュラはこれから『SPARK2023 in YAMANAKAKO』、『 SEKIGAHARA IDOL WARS 2023 - 関ケ原唄姫合戦- 』と屋外フェスが続くのでこの「Candy Summer」はまさにピッタリの楽曲なんじゃないでしょうか。

END MC

撮影タイムのあとMCへ。

あぐりちゃん:改めまして、超NATSUZOME2023メインステージ争奪戦たくさんの応援ありがとうございました。

一同:ありがとうございました。

あぐりちゃん:さっき歌った歌詞にもあったとおり、初めてで最高の夏のスタートをみなさんのお陰で切ることができました。今年の夏、まだ始まったばかりでこの後もラナキュラが夏の主役になれるように盛り上げて行きたいし、来年の夏もラナキュラが主役です。この後もよろしくお願いします。

一同:よろしくお願いします。

END MCより抜粋

アンコール泣きの1回

フロアの照明も明転して特典会の準備に差し掛かろうとしていたところに、

あぐりちゃん「ねえねえ、ちょっと話してもいい?」
あみ乃ちゃん「もう1回やってもいい?」

という声がマイクに乗って聞こえてきました。

あぐりちゃん「あぐが入りミスったからもう1回やってもいい?」
※ミスったのはどうやらCandy Summerの入りらしい(入りがあぐりちゃんスタートなので)。

もう1回頑張るからやらせてほしいという、あぐりちゃんからの無きの1回が急遽リクエストされることになりました。

あぐりちゃん・あみ乃ちゃん「みんな帰らないで~!戻ってきて~」

の声に、もうフロアを後にしようとしていた人たちが続々とステージ前に戻ってきました。僕も元の位置に戻って急遽始まった逆アンコールに胸が高鳴ります。

あぐりちゃん「聴いてください、Candy Summer」

まさかもう1回聴けるなんて!

今度はしっかりメロディを聴きながら振り付けを少し憶えるように観ていました。

この「Candy Summer」先述したとおり、サビは思いっきり夏全開の爽やかなチューンに仕上がっているのですが、僕はAメロからBメロの感じが好きで、これから始まる夏への期待感とかドキドキ感を予感させるようなそんなメロディに感じました。

作詞作曲陣は上記ツイートの通り。

そして、振り付けはキングサリの村咲ちいさんという強力な布陣。

「Candy Summer」泣きの1回を披露し終わり、これで終了かと思いきや、もう1曲最後の最後に披露してくれることに。

と、その前に村神笑愛ちゃん恒例の"エビバディSayHo"タイムがあり、そのまま曲振りへ。

笑愛ちゃん「君と星のディスカバリー」

「君と星のディスカバリー」まで演じきって、メンバーもファンもなんだかスッキリしたような清々しさがあの時のフロアには満ちていた様な気がします。

こういうのってなんか映画のエンドクレジットを最後の最後まで見ていたら、本編の後日談の映像やNGシーン集が急に流れてきたときのような嬉しさがあって楽しかったです。

それにたまには予定調和じゃないライブも新鮮で良いなとも思いました。

当初アンコールなんて無かったのに急遽こうして2曲多く観ることができてとっても大満足の計50分のライブでした。

そしてイベントタイトルに”Vol.1”と付されているように、次回"Vol.2"の開催が8月26日(土)に原宿RUIDOで予定されています。こちらも楽しみですね。

セットリスト

M0 SE
M1 似合わない勇者
M2 オオヱドインパクト
M3 勧善懲悪シンセサイザー
M4 エビデイあけおめ
MC1
M5 ストロベリーソルト
M6 君と星のディスカバリー
M7 嘘恋メモリアル
MC2
M8 Candy Summer ※新曲
END MC

ENC
M9 Candy Summer
M10 君と星のディスカバリー
END MC

ラナキュラ 2023.07.08


アフタートーク

このアフタートークを書くための前段をようやく書き終えた。さて、ここからは今日書きたい事を好きに書く時間。

今回はどうしても終演後に急遽おこなわれた逆アンコールのことについて触れたいのです。

振り返ってみれば、メイン争奪戦予選の配信ポイントのシステムや決勝の集票方法など色々と不確定要素のある賞レースだったけれども、今日のこの押しかけ逆アンコールの一幕は今夏のラナキュラの強さを象徴した場面だと、僕のみならずあそこに居合わせたファンは目の当たりにしたはずだ。

ではどういった部分にラナキュラのその強さが垣間見えたのだろうか。

ミスをしたとき

ミスったときの姿勢に垣間見える謙虚さとグループ内の結束の強さ。

会場は既に終演後物販の準備に取り掛かり始めていて、メンバーはそれに合わせてメイクを治したりする時間に追われているハズ。

そんななかまたステージ袖に戻って「さっきミスったからもう1回やり直させてほしい」と演者自らが訴えるのだ。

このあぐりちゃんの姿勢は今回のメイン争奪戦1位を手繰り寄せた一助になっていることに僕は疑いの余地はないと感じている。

その要因の一端は今日目の当たりにしたあぐりちゃんの素直で謙虚な姿勢に表れている。

そして、あぐりちゃん一人の訴えでは成立しなかったアンコールであったことは言うまでもありません。一丸となってそんなあぐりちゃんの気持ちをバックアップしてグループを一緒にもり立てていこう、より良いものをファンに見せようというメンバー間の結束の強さを感じずにはいられない一幕でした。

ラナキュラメンバー


この逆アンコールが終わったあと、僕がつい先日このnoteで書いた『フラッシュダンス』という映画のレビュー記事のなかで言及した一文を思い出していた。

~中略~
一発勝負の場面でミスをしてそこで潔く諦める方が正しくて、アレックスのように「やり直します」と言って泣きの一回を足掻くことは往生際の悪いことの様にもとれる。特に日本人的な気質では顕著かもしれない。

けれど、失敗したことをその場ですぐに受け止めて愚直に”やり直させて欲しい”、”ちゃんと表現を提供したい”という精神的な姿勢を持っている方がプロの表現者のあるべき姿としてはより良いように僕は思う。

ミスを認める謙虚さとやり直しをする勇気。

ミスをしてしまったらすぐにそれを内省し軌道修正ができるあの謙虚さとアグレッシブさは、なにも若い人たちにだけ求められる姿勢では決してなく、むしろ歳を重ねて日に日にプライドと共に凝り固まっていっている僕の心をチクチクと刺激するには十分すぎるシーンでした。

【映画レビュー】『フラッシュダンス』より抜粋

きっとこの『フラッシュダンス』の主人公は元より、あぐりちゃんも決して器用なタイプではないんじゃないかなって普段のツイートやコメントから感じられます。

まるですがるように懇願するかのように、またもがく様に表現に妥協が出来ない、もっと言うと生き方に妥協が出来ないんじゃないかなという印象も受けます。

このツイートの”完全に”という部分にそうしたとても強い責任感と意思を感じます。

だからこそ今回のあぐりちゃんの行動を目の前で見ていて、僕はあぐりちゃんが"アイドル 百瀬あぐり"はこう在りたいという理想像であったり、着いてきてくれているファンに対しての責任感や使命感のようなものが垣間見れたような気がして、そんなプロ意識の高さに感服したし胸が熱くなるぐらい感動しました。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

最近すこしずつラナキュラ現場に通う頻度が上がってきているので、またこうして書かせていただくかもしれません。

『フラッシュダンス』っていう作品は、ダンサーを目指すハタチの女の子の物語なんですけど、今ならアマプラで無料で観れますし90分ぐらいの短い作品なのでよければ是非。


万が一サポートして頂けるような神がいらっしゃいましたら、取材費としてありがたく使わせていただきます。