【ライブレポ】依茉生誕 @渋谷GRIT 2023年03月26日
先日おこなわれた功夫少女メンバー藍谷 依茉さんの生誕祭にお邪魔してきましたので、今回はその模様をお送りします。
自他共に認める”雨女”な藍谷 依茉さんらしく、昨日から降り続いている雨がまるで見えない運命の糸に手繰り寄せられるかのように、しとしとと静かに今日もまた渋谷の雑踏を濡らしていました。水も滴るいい女さんということですね。
開場時間が近づいてだいぶ雨脚が弱まり、傘なしでも外を歩けるようになった頃に開場の渋谷GRITに到着。すでに開場前には沢山のファンが開場をまっていました。
程なくして入場列がつくられ、開場時間の19時とともに入場の受付が開始されました。ここで、メッセージカード等が配られます。このメッセージカードやセットリスト等、依茉さんのこだわりが詰め込まれていてご本人のツイートでその工夫が説明されています。
その後、エントランスに設置された豪華なスタフラを横目にフロアへ進みます。
フロアの1段目は優先チケット区間として区切られていて、一般は2段目以降という割り振り。僕は2段目に場所を見つけてスタンバイ。そのあとも続々と一般のお客さんが入ってきて、みるみるうちに3段目の辺りまで埋まっていきました。
依茉さんの人気は然ることながら、前情報で既に出ていた この日限りで復活する例のグループへの期待値の高さを窺い知るには十分な程たくさんのお客さんが来場していました。
特に、1段目の優先フロアのオーディエンスは面構えが違うというか、これから始まるステージへの期待値の高さと共に隠しきれないふつふつと湧き出る闘争心のようなモノを併せ持っている様な、そんな凄みを感じました。
僕はというと、今日という記念日を彩る黄色いネオンの1つになれれば十分という面持ちで楽しむ準備は万端です。黄色に点灯したペンライトを右手にしっかり握りしめて待ち構えます。
さあいよいよ開演です。
公演概要
■日時 2023年03月26日㈰
■会場 渋谷GIRT
■時間 OPEN 19:00 / START 19:20
■料金 ・SP¥5,000・一般¥2,500 ・当日¥3,000 ※それぞれ+1D
■公演 依茉生誕
■出演 功夫少女(藍谷 依茉/宮瀬 由菜/白城 胡桃/姫翠 瑛梨依/緑川 希星/咲月 仁乃)/ 元・LAUGH CARROTのみなさん
■その他
ライブメモ
SEとともに功夫少女メンバーが続々とステージへ。今夜の主役藍谷 依茉さんは爽やかな白と黄色を基調とした特別衣装で颯爽とステージに登場。ヘッドドレス、アームカバー、レッグカバーや3段フリルのスカートまでパーツの隅々までレースが設えられていて、とても可愛らしいスタイルでした。
前半戦
そしてステージは「東方伝説」のイントロと共にいつもの依茉さんの煽り、「回せっ!」で生誕祭の幕が華々しく上がりました。続いて息をつかせないまま「虎虎老虎」へと場面を展開。GRITのステージを所狭しとメンバーが目まぐるしく跳ねる。
ここでメンバー紹介を挟み、続いては功夫少女メンバーによるコラボステージへと続く。
コラボステージ
希星さんの「それではコラボステージスタート!」の振りで、3人(藍谷 依茉、咲月 仁乃、緑川 希星)のユニットでアキシブprojectの『アキシブウェイ』を披露。
当初は依茉さんと希星さんの2人ユニットで披露する予定だったというこのコラボステージ、準備段階で仁乃さんが「私もやりたい」と参加が決定し3人ユニットへ変更。
短い準備期間の中、依茉さんは流石のアツいパフォーマンス。これが藍谷 依茉Wayだ!と言わんばかりに、身体全体でビートを刻む。その依茉さんの身体がステージ上で跳ねる度にスカートのフリルが綺麗にふわふわと開いてとても可愛い。曲と衣装の甘×辛ミックスのギャップにフロアが沸く。
脇を固める仁乃さん希星さんもこのテンポの早い楽曲と振りにしっかり対応していて格好いいダンスを見せてくれました。特に、功夫メンバーの高身長組3人だからこその迫力が充分にありました。
個人的にはそろそろ功夫少女楽曲にもユニット曲が欲しいなと日頃から考えていたので、今日のコラボステージを見せてくれた3人の姿は功夫少女ユニット曲の可能性を大いに期待させてくれるのでした。
フロアもコールMIXがしっかり入ってコラボステージはフロアの温度を一気に引き上げた。
ゲストコーナー
続いて、軽快な電子音SEとともに今夜のメインコーナーといっても過言ではないお待ちかねのゲストコーナーへ場面は目まぐるしく移ってゆく。
かつて依茉さんと共にステージに立っていたLAUGH CARROTがフルメンバーでいよいよ揃う。
LAUGH CARROT
少し説明を付け加えると、2020年8月にキミイロプロジェクトから誕生した4つのグループ(MAD VIOLET、ROSETTE、透明なトビラ。、LAUGH CARROT)の1つがこのLAUGH CARROT。キャッチコピーは「アンニュイな生活にラフを」。そしてその当時の6人のメンバーが今夜ここに一堂に会する。
◇
6人の顔がプリントされた今日だけのオリジナルTシャツをラフキャロ(LAUGH CARROT)メンバーが着て1曲目「A無しで始まり出す恋」を披露。
こんなの当時を知るファンからすれば垂涎もののステージだと思うし、かといって僕のように今日初めてラフキャロを観るものとしても依茉さんのルーツを垣間見れるまたとないチャンス。
しかも、ステージ後方のスクリーンには歌詞ヴィジュアルが映し出されていて、初見でもちゃんと盛り上がれるような配慮がされていたのはとてもありがたい。
2曲目は「GO DANCE」。
この「GO DANCE」は個人的にラフキャロの代名詞的な楽曲だなあという印象で、しかもバッチバチにツーステ・フォーステ楽曲。まるで咆哮の様な依茉さんの煽りとともに6人のメンバーが一糸乱れぬツーステを踏む、それに呼応するようにフロアでも気持ちよくツーステを踏む姿が見られた。
激しいロックナンバーとは裏腹になんて気持ちの良いステージなのだろう。まるでWBCの激闘を見終わった直後のような爽快感だ。
MC2
ここで一旦ブレイクを入れつつ息を整える依茉さん。
ソロステージ
まねきケチャの名曲「あたしの残りぜんぶあげる」をしっとりとそして力強く熱唱する姿にフロアの視線が集まるのを遠目でも感じる。
メッセージ性の強いこの曲を力強くも時にファンに寄り添うように歌い上げる彼女の視線の先には、彼女の残りを1滴残らず全て掬い取ろうとする幾つものファンの瞳が見えていたに違いない。そのとき感情のピークとともに少し声を震わせた彼女の瞳にキラリと光るものが微かに見えた気がした(僕の位置からそこまで細かく見えるわけもなく感覚的なものです)。
MC3
ステージに功夫少女のメンバーが戻ってきた。希星さんがすかさず「凄い体力だね!」と依茉さんを労う。
LAGH CARROTについて、「もう解散しちゃったんだけど、皆と一緒に(もう一度)ステージに立ちたくて声かけたら全員集まってくれたの」と経緯を語ると、会場から拍手が。
「この後は功夫少女のライブということで、最後まで皆さん盛り上がっていけたらイイなと思います。」と、希星さんが華麗に場を仕切っていよいよ生誕祭もラストスパートをかけて終幕へと疾走する。
後半戦
ここから功夫少女の人気曲が続く。「愛仁豆腐」を足がかりに「秘密幽玄」→「棒棒棒鶏」と繋ぎ、ただただこの空間が楽しい、そう思わせてくれる正に桃源郷の中にいる様なセットリストが続く。
そして、エモ楽曲「満漢全席」から更に1段上のトップギアへとシフトしていく。GRITのステージを目一杯使い「獅子奮迅」の横移動がフロアの一体感を演出した。曲のアウトロが終わった時、メンバーはもちろんのことフロアに詰めかけたファンもまるでフルマラソンを走り切った様な清々しい気持ちだったに違いない。
END MC
「獅子奮迅」の熱気と余韻をたっぷりと残したまま最後のMCへと移る。さっそく恒例の記念撮影タイムに入るかと思いきや、ステージ裏からの「ちょっと待ったー!」の掛け声と共にバースデーソングがステージに流れ、花束やケーキ、アルバムを手にしたLAGH CARROTのメンバーが再登場し、依茉さんに贈呈。
ここで依茉さんがフロアに集まっているファンへ語りかけます。
僕はこの依茉さんのコメントを聞いていて、ファンとの絆や信頼関係の強さみたいなものを感じていました。依茉さんが普段からどれだけファンのことを大事に想っているのかが、この謙虚で愛のあるコメントから溢れているようにも感じられました。
終演後のこのツイートからもファンへの愛がひしひしと伝わってきます。
この後、功夫少女メンバーとLAUGH CARROTメンバー全員合同で記念撮影をしました。主役の依茉さんを中心に新旧のチームメンバーが周りを囲むように座りました。
みんなに囲まれてこの幸せそうな依茉さんの表情が全てを物語っているようです。今夜ここに集まった全ての人がもれなくとっても幸せなひと時だったのではないでしょうか。
次に今度は僕たちの撮影タイムです。最初にLAUGH CARROTの6人での撮影をおこない、続いて功夫少女の6人での撮影をおこない全てのプログラムが終了しました。
一番最後までステージに残り上手側の袖でペコリといつもの様に深々とお辞儀をする依茉さん。去り際にはにかみながら「みんな大好きー!」と言い残して今夜の主役がステージを後にしました。
藍谷 依茉さんあらためましてお誕生日おめでとうございます。
素敵な充実した一年になるよう祈っています。
そしてこれからも功夫少女をよろしくお願いします。
◇
◇
◇
セットリスト
約70分間のハイカロリーで依茉さんのやりたいことをぎゅっと詰め込んだ濃密で、かつ緩急の効いたよく練られたセットリストでした。
依茉さん自らツイートしていたハイライト映像です。当日の熱気が伝わってきます。
元・LAUGH CARROTのみなさん
最後にこの日集まってくれた元・LAUGH CARROTの皆さんの感想ツイートを紹介します。
かんなしほさん
Rinさん
天海りなんさん
堀木さなさん
あいりさん
あとがき
色んな経歴を経てこのフィールドで勝負しようとか、夢を叶えようとしているアイドルの”今”をしっかり見てあげる、応援してあげるというのが僕たちヲタクにとってとても大切なことだし、それが両者のモチベーションに直結するというのは今更言及することでもない。加えて、その”今”を形造ってきた”過去”という糧があるということを頭の片隅にでも引っ掛けておくと、より愛のある応援ができるんじゃないかなあとあらためて感じた夜でした。
今回の依茉さんの生誕祭を一文字で表すなら”絆”という字がぴったり。それはヲタクとの”絆”であり新旧メンバーとの”絆”でもあるんじゃないでしょうか。今日のセットリストや依茉さんのコメントからはそれを十分すぎる程感じることができましたし、それはカタチとなり”過去”から”今”を繋ぐ”絆”という経糸が見事に紡いだ素晴らしい生誕祭でした。
そしてこの”絆”を先の未来へ繋いでいくためにも、功夫少女としての”今”現在の彼女の1ステージ1ステージをしっかり観て応援していきたいですね。
さいごまでお読み頂きありがとうございます。
功夫少女のその他の記事は以下リンクにまとめてあります。よろしければ。
万が一サポートして頂けるような神がいらっしゃいましたら、取材費としてありがたく使わせていただきます。