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【QCC高山合宿レポ②】実務実習でオートボディーツタ様を支援させていただきます!【実務補習・診断士試験・事業者支援】

自己紹介記事以来の登場になります、QCC広報班の日比野です。
【QCC高山合宿レポ①】の記事でも紹介されている通り、先日QCCメンバーで高山合宿に行ってきました!
この記事では、今回の実務従事の内容とその様子についてお届けさせていただきます!
高山合宿の詳細や昨年支援させていただいた実務従事先への報告の様子は、以下の記事をご参照ください。

高山観光もしっかり満喫してきました笑

そもそも実務従事って何?

簡単にいうと「中小企業に対して経営の診断助言業務を行うこと」です。
中小企業診断士の試験合格者と資格保有者は、前者は資格登録のために、後者は資格更新のために、一定の実務を行うことが必要です。
これらのために行う実務のことを一般的に「実務従事」と呼びます。
登録実務補習機関が行う「実務補習」に対し、「実務従事」は要件に沿った中小企業に承諾が得られれば自主的に実施することができます。
中小企業庁が定める新規登録申請の要件のうち2)に該当します。

2.新規登録申請の要件
1.中小企業診断士試験第一次試験および、第二次試験合格者
第二次試験合格日以降で以下1)または、2)の実務要件(15日以上)を満たすこと。
 1)登録実務補習機関が行う実務補習を受講したこと
 2)中小企業者に対する経営の診断助言業務または、経営の窓口相談業務に従事したこと。

出典:中小企業庁HP(中小企業診断士関連情報>申請・届出の手引き(新規登録申請)より抜粋

QCCで行う実務従事ってどんな感じ?

まずは流れについて簡単に説明します!
一般的に中小企業診断士協会が行っている実務補修と基本的な流れは近いと思います。

①最初に事業者が展開する事業内容の確認や抱えている経営課題、将来に向けたビジョン等についてヒアリングを実施。
②次に財務分析、マーケティング、経営戦略などで担当を振り分け、企業分析や課題、ビジョンに対するアプローチ方法などについて資料作成を行う。
③最後に作成した資料をベースに、今後の経営について提案を行う。

以上のような流れになります。

今回はその導入にあたる事業者様へのヒアリングに行ってまいりました。

高山に向かう車内での1コマ(実務従事の打ち合わせ中です)

実務従事先:有限会社オートボディーツタ様について

今回は、高山商工会議所様の協力もあり有限会社オートボディーツタ様に実務従事をさせていただきました。
有限会社オートボディーツタ 津田社長様、快く実務従事にご協力いただきまして、誠にありがとうございます。
また、元高山商工会議所職員の堀ノ上さま、現高山商工会議所職員の榎本さま、実務従事先の選定からアテンドまでしていただき非常に充実した高山合宿となりました!
厚く御礼申し上げます。

有限会社オートボディーツタ様は、高山市内の板金塗装と防錆処理(※)を専門とする自動車整備企業です。
特徴は何といっても、津田社長の豊富な知識と経験をベースとする自動車個々の状態に応じた最善の修理プランニングとそれを可能にする熟練整備スタッフの技術力です。他社では中々マネできない、迅速かつ細部にまでこだわった丁寧な仕事ぶりに定評があり、特に防錆処理に関しては高山市近郊に留まらず全国の幅広い地域から注文を受けています。

※自動車の防錆処理について
豪雪地帯では融雪剤として塩化ナトリウム(塩)を使用しており、自動車の足回りに防錆加工を施さないと1シーズンで錆びて使い物にならなくなってしまいます。
自動車を錆から守るために、豪雪地帯においては防錆処理を施すのが一般的になっています。

オートボディーツタ様のHPは以下のリンクから参照いただけます

オートボディーツタ様 外観

実際にヒアリングを行ってみて…

今回のヒアリングを通じて、以下の問題・課題が浮かび上がってきました。

<問題・課題>
・板金塗装業界全体で単価が上げづらく収益性の向上が難しい事業環境
・自社のサービス内容や強みついての有効なPRについて
・板金塗装技術や防錆技術の異業種における応用 etc

どの課題も多くの中小企業が抱えている課題ですよね…
私も本業が銀行員なので素晴らしい強みを持った中小企業はたくさん見てきましたが、これらのPR方法や新しい使い方を模索していくのは本当に難しいです。

これらの問題・課題に対し1~2ヶ月程の期間をかけて、企業分析から資料作成、提案まで行っていきます。
津田社長が自社の事業について考え抜いた上での問題・課題ですので正直ハードルは高いですが、こういった難問に各々の知識・経験を持ち寄って取り組めるのもQCCの実務従事ならではかもしれませんね。

ヒアリングの様子

今回の実務従事に臨んでみて感じたこと

今回の実務従事に参加し、中小企業診断士の魅力は「中小企業の代表者と会社経営に関して深い話ができる」ことだと強く感じました。
職種や業種によっては、中小企業の社長と話す機会のある方もいると思いますが、一歩踏み込んで会社経営の全体感や今後描いているビジョンについて話す機会を持てるのは、コンサルティング業務に関わる中小企業診断士ならではでしょう。
また、この変化の激しい時代の中で会社を経営していくことに対する社長の”覚悟“も感じることが出来、非常に刺激的な時間でした。
そんな腹を割って会社のことを色々話してくださった津田社長の為にも、精一杯提案に向けて準備を頑張っていきます!

今回の記事はこのあたりで締めさせていただきます。
いつもQCCの記事をご覧いただきありがとうございます!
また次回の記事を楽しみにしていて下さい!

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