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国立歴史民俗博物館はすごい2
これは、各展示室の紹介パンフレットと博物館を紹介した小冊子である。
一つの展示室が、地方の博物館以上の展示物を扱っており、そのボリューム×6部屋+αである。この物量だけでも圧倒されるといえよう。
第一展示室は、「先史・古代」がテーマだ。
歴博がもっとも力を入れているんじゃないかと思われる、迫力あるレプリカや再現模型が迎えてくれる。
下の写真の一枚目は、エントランス部分だが、先史・古代へのタイムスリップを演出してくれる粋な計らいがある。
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出土した人骨を丁寧に解析して、最先端の技術で先史時代の生活を生き生きと再現している。この再現過程を記録したビデオも流れていたが、それだけでも面白い。
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第一展示室の最初だというのに、一つ一つのコーナーが面白くて、全く先に進めない。自分は40代だが、学生時代に習った縄文のイメージよりもかなり文化が進んでいたように説明されている。
この先には、東洋アジアの文化の紹介もあり、同時代の中国などの文物の精巧さには目を見張るものがあり、それと比較すると素朴さを感じるのであるが、解説を読む限り、それは文化的な差異であり、高い精神性を感じとれる。
高床式倉庫の再現以上に、目を引かれたのがこの猫の可愛さよ!
ほっこりと見入ってしまった。
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自分は、祭祀や呪術など、のちの神道に繋がっていく日本人の精神的な成り立ちに興味があるので、最初期の土偶であったり、こうしたシャーマンの痕跡は、とても面白く読んだ。
すべて当時の実用の状態に再現してあるので、出土状態から想像するよりも、もっとリアルに古代に思いを馳せることが出来る。
これは、他の博物館ではなかなかできないことだ。
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様々な形の土偶がある。
子どもを抱いた土偶や手足のない胸だけのトルソーが多く飾られていた。私は考古学を専門に勉強しているわけではないので、詳しいことは分からないが、なぜにこうした女性像ばかりが出土しているのだろう。
子孫繁栄や大地母神への祈りの為と聞けば、聞こえはいいのだが、なにかもっと素朴な理由があったような気がする。
古代の人々の精神世界への思いを馳せることが出来る空間であり、しばし佇んでみた。
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レプリカや模型が主体であるため、手で触れることはできないが、ほとんどが写真撮影OKなのは、本当にうれしい。
こうして、振り返ることが出来る。
写真には撮らなかったが、銅製品の復元複製は、青錆びた切れ味の鈍そうな銅剣ではなく、鋭い光を放つ銅剣が展示されており、当時の戦で確かに使われたのだろうな、という実感のようなものがある。
途中、この調子では今日中に終わらないぞ、と思い駆け足で見た部分があり、特に沖ノ島の展示は、あまり記憶に残っていない。しかし、沖ノ島こそは、古代の祭祀を今に伝える海の正倉院と言われる場所である。
ぜひ、次回の機会にはじっくり見たいものだ。
第一展示室を脱出したのは、入館後1時間超。パンフレットを見るとまだ少なくとも5つのゾーンがあるようだ。
この日、時間があれば成田山まで足を延ばす予定だったが、すっぱり諦め、今日はこの国立歴史民俗博物館にどっぷり浸かることにしたのであった。
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