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貴方の会社はどんな形でお金を稼ぐ会社ですか(2)

さて、前回はビジネスモデルキャンバスの話から始まりましたですね。
このビジネスモデルキャンバス、どこからどう書いてもいいんですが、やっぱり各順番を考えたほうがよりわかりやすいのではないかということで、一つずつ進めてみようと思います。

顧客層(顧客セグメント)

まずは、一番右上の顧客層(顧客セグメント)の部分になります。まず、皆さんの会社のお客様を分析しましょう。

売る相手がどんな人(企業)なのか。
地域は、性別は、年齢は・・・・を分析します。
いろんな要素が考えられます。できるだけ深く考えてみましょう。
食堂だったら、一般のお客様というのがお客様なんでしょうけど、一歩踏み込んで「お腹が空いた一般の人」、つまり、お客様がどんなことを期待したり、悩んでいたりするかを一緒に書いておくとより具体的な顧客層が見えてきます。「小腹がすいたお客様」「ガッツリ食べたい学生さん」とか。

考えられるキーワードはたくさんあると思います。マス市場なのかニッチ市場なのか、富裕層に売るのか役所に売るのか。
BtoB なのか BtoC なのか。
同じものを売るにしても、実店舗で販売するのか、ネットなどの通信販売になっていくのか
によってお客様の構成は変わってくると思います。
しっかりと分析して箇条書きにして書きましょう。
キーワードとしては以下のようなものがあげられるのではないかと思います。

家事の負担を 減らしたい主婦
人より少しでも目立ちたい学生
コストダウンを図りたい中小企業
優秀な人に応募してほしい人事
もっと人生を楽しみたい高齢者
業績が上がらなくて悩んでいる社会人
新規顧客を開拓したい会社
品質向上に悩んでいる企業

などなど。

もっとざっくり書くと

主婦 社会人 大企業 中小企業 男性 女性 学生 高齢者

みたいな感じですかね。

こんな感じの情報を参考にしつつ、皆さんの会社のお客様層を明確にしてください。この作業は、自分一人でやるよりもいろんな方々の意見を聞きながら作ったほうがより良いものになると思います。

価値提案(提供価値)

まずは、皆さんの会社のお客様がどんな層の方々なのかが明確になりました。
次に分析すべきなのは、
「自分の会社はお客様ににどんな価値を提供しているのか」
ということです。
なぜほかの会社ではなくうちの会社を(うちの会社の商品を)選ぶんだろうかという理由を書いてみましょう。

・あなたはお客様に対してどんな価値を提供していますか?
・あなたはお客様が持っているどんな問題を解決しますか?
・あなたはお客様が抱いているどんなニーズを満足させることができますか?
・あなたはお客様に対してどんな商品・サービスを提供できますか?

どんな商品を届けていますか?というのは簡単に応えられるとは思うのですが、価値というのは簡単なようで難しいものです。
価値は、価格や納期、品質など明確な数字で表されるもの(定量的価値)と、経験やノウハウ、設計力・デザイン力など感覚的なもの(定性的価値)に分かれます。
どちらかに偏るのではなく、両方の視点から考えてみてください。

参考までにいくつかのキーワードを単語レベルで並べてみます。もっと詳しく記すともっとわかりやすい「価値」が整理できると思います。

新しいサービス パフォーマンスの工場 仕事を代わりにする
ブランド力を上げる カスタマイズ 品質がいい
手間がかからない コストダウンになる リスクが低減する
大量に供給する 親しみやすい かっこいい
最新の技術 的確な提案がある 安心する 気持ちがいい

皆さんは沢山の種類の価値をお客様に提供しているんだろうと思いますので、それを書いてみたらいかがでしょうか。

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