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泉天空の湯で体験したシングルのしびれ

同施設内にあるシアターで、19時からのライブに訪れた。少々早く着きすぎてしまったため、泉天空の湯でコンディションを整えることに。

金曜、午後、客層は若者が多いが、変に騒いだり、うるさい団体客はいない。無駄に数多くのピアスを開けていたり、髪が湯船に浸かるほど長いやつもいない。どちらかといえば、上品な客層に分類されると思う。

露天風呂の天然温泉は、琥珀色。地下1500メートルから湧き出るこの温泉は、数億年前の海水に由来するものだそうで、当然、塩分を多く含んでいる。屋上から差し込む夏の終わりの光が、優しいまどろみを誘う。風はなくとも、心地よい深呼吸ができる。

サウナは、3段。下段75℃、上段90℃を指していた。上段に座る。10人制限が設けられていて、常に7〜8人の入りだった。オートロウリュによる湿度によって、すぐに発汗。たまらず退室。

水シャワーでしっかりと汗を流し、水風呂へ。浸かった瞬間、感じたことのない違和感に気づく。手足を中心に、痛みに近い刺激が走る。水温を示す温度計を見ると、9.8℃を表示していた!何と、シングルの水風呂!
30秒程度で限界を迎え、露天スペースの休憩椅子に座る。先ほどは感じられなかった、海が近い塩の香りが、鼻腔をくすぐる。
ルーティンの3セットをこなし、完全なトランス状態を迎えた。腕にも足にも、アマミがはっきりと現れている。人間の体はおかしなもので、痛みは心地よい刺激と変わり、私は完全にシングルの虜になってしまった。

風呂上がり、ビールを飲んだ。ほとんど、一気飲みに近い。期間限定の沖縄そばとシークワーサーサワーを頼む。ラフテーが驚くほど美味かった。ここに来る時、新幹線の中でも、缶チューハイのシークワーサーサワーを飲んだが、甘ったるいだけで最悪な出来だった。しかし、沖縄そばと共に飲んだシークワーサーサワーは、爽やかでとても美味だった。青い柑橘香が、乾いた喉を湿らせる。

さて、コンディションは整った。いざ、ライブへ。

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