コロナが人間社会にもたらしたもの

あれから一年が経ったが、結局何も生活が刷新されたような様子はない。いや、されてるところではされてるんだろうけども…。

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今、この記事が誰かのためにならなくても、

何年か経って、あの頃はああだったなあと思い出すための備忘録になるのだろうか。

 

2020年4月現在の日本では、新画家コロナウイルスが猛威を振るい続け、政府から外出自粛が要請されている。

 

タイトルは「コロナがもたらしたもの」ということになっているが、2020年四月現在、コロナは全く収束しておらず過去のモノ、現在完了のモノにはなっていない。

だが、社会が変容しつつあるのも事実であり、もたらしたものあるいはもたらされるであろうモノがあるのは想像に容易い。

 

かつてからの慣例に則ってずるずる引き続いていた、時代にそぐわない悪習。これらが無くなってほしいという気持ちを込めて、希望的観測の下、「もたらした」という表現にした。

 

[:contents]

 

コロナがもたらしたものその①
コロナは人々に、オンラインの存在を強く突きつけた。

そもそも当たり前の存在だった若年層から中年層だけでなく、

一般にITには疎いとされる、老翁や婦人にも。

 

感染拡大を防ぐために徹底された、外出自粛やソーシャルディスタンスの確保

しかし、そうでありながらも、既に出発していた事業をキャンセルすることはできない。ならば、どう事業を進めるのか。オンラインの力を借りる他ないのである。

 

これまで人間が介さなくてはできなかったものも、ネットワークを用いれば可能であることに気付いた。

5Gの到来にぴったりはまったのも、偶然にしては出来すぎだが、神の御業であろうか。VRも更にすごいスピードで発達していくだろう。

媒体が人間であるシステムが危険である以上、仮想現実に目を向けるのはどんなに鈍感でも気付ける。こと資本主義においては、発展を遂げるのに資金が必要になる。

 

個人的には、ハンコ主義根絶のきっかけにすらなれると思っている。

ハンコに代わるオンライン上で証明を行えるものさえ公認になれば、事務所の存在意義及び出社意義が限りなく薄くなる。

 

ところで、誰しもがオンラインに強くはないという擁護派の意見は、この時勢、なんの意味もなさなくなってしまった。

ネットワークを用いなければ、物理的に何もできなくなってしまったからだ。

 

しかし老翁というのはなんとまあ勝手なもので。

あれだけ拒否反応を示していたものに対してでさえ、社会の波と会社からの要請があれば、手のひらを返したように若者に方法を尋ねてくる。

おそらく、Webを利用して効率を上げる何かしらの提案をこれまでに受けた筈であろう。そしてその時だけ良い顔をして、結局は導入に踏み込まなかった過去もあるだろう。

良い反面教師だとも思った。これも自分の将来像である。

 

一方で、勤労以外の面ではどのようにオンラインが入り込んできたか?

 

勤め人の心のオアシスであった花金も、外出自粛と濃厚接触を禁止されてしまえば、ただの休日前の夜である。しかし、彼らにとってアルコールは聖水であるし、仲間と愚痴を言いあう飲み会はとても心地の良いひと時だ。

 

そんな折、Zoom飲みに代表されるオンライン飲み会という新たな形態が興隆してきた。

これならば、一人酒にもならないし、コミュニケーションをとることも出来る。

テレワークで人との会話に欠けた毎日を送っていた人にとっては、ありがたい救済となっただろう。

 

今後テレワークが当たり前になれば、飲み会もテレになるのではないか?

出社した人は、出社した人たちで飲んだり、PCをつないでオンライン参加の形態も出てくるかもしれない。

コロナがもたらしたものその②
淘汰

こんなこと言っていいのか分からないが。

自分も皆と等しく危機にさらされている身であるから、許してほしい。

コロナに慣れた頃にはどうなっているか?

 

様々な産業が倒産の危機にさらされているらしい。勤め人で、今年二年目を迎える私にとっては、その壮絶さなど分かりはしない。

ただ、現在営業職で自分だけでなく先輩たちもすることが無くなっているのを見るに、稼ぎ手が稼げなくなった企業は、自己破産していくんだろう。

 

戦争無き今、疫病が社会の刷新という機能を果たしたのだろうか。

肝要は戦争であることとかではなく、大規模かつ長期的に人命がかかっていることである。

 

映画『シン・ゴジラ』において長谷川博己演じる矢口蘭堂が発したセリフ

「(ゴジラは)人類の存在を脅かす脅威であり、人類の物理的な可能性を示唆する福音でもある」

今回、コロナは物理的な可能性というよりかは、遠隔処理の可能性を示唆してくれている。厳密にはコロナ自信ではなく、コロナ予防がそうさせているのだが。

 

漫画『めだかボックス』において安心院なじみが残したセリフ

「極論、戦争が起これば大量の人間が死ぬ だけど戦争ほど経済を回転させ 雇用を産み 科学や医学を進歩させる行為がないのは 誰にも否定できない事実だよ」

戦後最大級の恐慌を招きそうなコロナは、経済をストップさせ雇用を潰してしまっているが、一方で医学の進歩とネットワーク・ヴァーチャル世界の進歩は急速に進んでいくだろう。

 

どちらも創作物からの引用ではあるが、真理でもあるか。

 

 

つらつらと書き連ねたが、この辺でしまいにしたい。

だいぶ支離滅裂になってしまったのはご愛敬。


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