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【Panasonic】退職金4000万円について考察してみた

ニュースを見ていると、衝撃の内容が目に入ってきました。

それは、Panasonicが早期退職を募集し、自ら手を挙げた方々に対して4000万円という高額な割増退職金額を支払うというものです。

あなたは、この4000万円という退職金の話を聞くとどのようなイメージを受けるでしょうか?

本日は、この内容を深堀してみようと思います。

1.従業員の観点

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まずは、この内容を自分の会社が発表したらどのように感じるでしょうか?

こんなにお金もらってもなぁ、でも他の会社に行くあてもないし今の会社にしがみついておこう!

う~ん、今の会社にいても自分のキャリアに未来はないからたくさんのお金もらって旅立とう!

と様々な反応があると思います。

まず、自分がこのニュースを見て感じた内容としては

『Panasonicの優秀な人材が退社していく』

という危機感です。

私が日本の大企業に勤めて15年くらいになり自分が思う優秀なサラリーマンが20代、30代、40代で転職した姿を見ていますが、ハッキリ言ってそういう人たちは、どこにいっても活躍してます。

正直どこにいても通用します。

なので、このニュースはPanasonicの優秀な方々からすると、絶好のチャンスなのです。

今回のパナソニックのこの大規模自主退社は、対象者は50代のバブル世代の方々だと思いますが、間違いなく優秀な人材もお金をもらって次に飛び立っていくであろうと思います。

では、個人に焦点を当てる章ということで、4000万円という数字がどういうものか?考察します。

退職金の税金に関しては、少々計算や会社のシステムによって計算が面倒なのですが、会社が何もしなかった場合の税金は20%(制度が変わっていなければ)です。

つまり税金を控除した場合自分の手元に残るお金はいくらか?

それは
3200万円ですね。

では、3200万円をためるには何年かかるか?

かりに年収を700万円としましょう。そこで家賃・生活費・税金を差し引いて貯金できる金額はどのくらいでしょうか?

頑張ったとして200万円だとします。

かりにこの年収が続くとした場合、16年もかかります。

16年ですよ!

それを、会社を辞めるだけで16年分もの、貯金が一瞬で手に入るのです。

このニュースを見たときに、こういった計算が瞬時に頭に走り、衝撃を受けていたタチサラです。

2.Panasonic社の観点

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では、会社側の観点で考えてみましょう。

なぜPanasonicはこれほどまでもの、大盤振る舞いをするのか?

私が考える理由というのは、

『大盤振る舞いしてもやめてほしい社員が大勢いるから』

だと思います。

あと考えられる内容としては、

『何かしらの理由でXXX人、人員削減しなければいけない』

というノルマが発生したからだと考えます。

大きい会社だと後者の決断もありますが、個人的には前者だと思っています。

では、会社側のコスト観点で考えてみましょう。

例えば、今回の対象を100人にした場合、どれだけのコストが必要か?

40億円です。

一時的に40億円もの巨額なお金が会社から出ていくのです。

今回の対象者は、もちろん

・窓際族
・会社にとって低生産性の従業員
・出世コースから外れた高給取りのバブル世代

の方々だと思います。Panasonicだと年収1000万円くらいの方々がターゲットでしょうね。

仮にこれらの方々が一人にかかる会社側のコストが年収の倍の2000万だとしたら、この「特別退職金も2年で回収」できてしまいます。

かりに50歳の方が60歳まで会社に居続けることを考えたら、8年分は会社の利益になります。

この仮定でいくと、一人当たりの会社に対する純利益は、1億6000万円も会社にとってプラスです。

これが100人だったら、160億円、もし1000人が対象だったら1600億円も会社の純利益がアップします。

もちろん、生産性ゼロ、年収1千万円などの仮定付きですが・・・

いずれにせよ、これはPanasonic社としては非常に大きな決断だと思います。

何かに挑戦することというのは、間違いなく何かを変えて、良くしようという決断です。

個人的には応援したい内容です。

3.個人的感想

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では、もし私の会社がこの施策を出したときにはどうするか考えてみました。

私なら「手を上げる」と思います。

私は、

・40歳代での生き方
・50歳代での生き方
・60歳代での生き方
・各年代での必要なお金の試算

といった人生計画を再修正している最中です。

4000万円という金額はそれの実現をかなりサポートしてくれるプランだからです。

もちろん、会社は個人を守ってくれませんからね。あくまでも自分は自分、会社は会社。

今の会社にも「恩」や「忠誠心」はあります。ですが、それはそれ、これはこれ。

サラリーマンとはいえ
自分の人生は自分で決めるものです。

いえ、
サラリーマンだからこそ
自分の人生は自分で決めるべきです。

日本の風習は、生涯会社を変えないというケースもありますが、完全にグローバルスタンダードの逆です。

優秀な人材が、もっと活躍できる会社に移動する文化、『それこそがその国の経済レベルを押し上げていく』ものだと考えています。

日本の経済レベルが30年間成長を遂げていないのは、こういった悪しき日本の文化のせいだと思っています。

そういう意味でも、こういったPanasonicのような巨大な日本企業での大きな施策、個人的に嬉しいニュースで、応援したいものです。

4.Panasonic社へのエール

Panasonicほどの会社であれば、間違いなく超絶優秀なHR・総務の方々がこの案を考えていますし、試算していると思います。

優秀な人材が外に出ていかないような、制限は設けられていると思いますが、間違いなく優秀な人材も今回の施策でやめていく人がいるでしょう。

にもかかわらずの、この『苦渋の決断』。

今後の日本企業が世界に勝負してくための会社のスリム化!

絶対に成功させて、売上アップかつ、利益アップさせ、2024中経では最高のアウトプットを出してほしいものです。

頑張れパナソニック!!!

ちょっとPanasonicに興味を持ったので、明日はPanasonicの経営状況、ビジネス状況などを纏めます。

では、本日もコツコツと積み上げていきましょう!

また明日お会いしましょう。

~タチサラ~

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