ロジカル・ディスカッション - 読書ログ

堀さんの書籍。

議論とは話し合いを通じて、より良いアイデアを生み出して双方が納得の行く結論を導くもの。場当たり的に進めるのではなく、考え方の筋(論理)が通っていること、筋道の正しさ(合理性)が大切であり、議論をロジカルに考えて行きましょうという話。

要約、検証、整理、統合のプロセスで説明。各パートでは、ファシリテータの具体的なフレーズがあったり、あなたは通用するのか?という事例で考えられる。

要約では、皆が焦点を絞った意見が出せるように、論点をしぼったり、曖昧な言葉をつかわないとか、検証では、ロジカルな議論は本来的には突っ込まれやすいとして、単に相手の言い分を潰すだけのツッコミに、どう対処するか、ファシリテーターの具体的なフレーズは参考になる。

最後に
・合理性には限界がある、完全に道筋がとおってなくても、早く行動したほうがいいケースだってある。
・人を問題解決への行動に駆り立てるのは、納得感だ。合理性は納得感の必要条件にすぎない。
・ファシリテーターの本来の役割は、メンバーの個性や能力を最大限発揮させ、互いの相互理解を高め、チームとしてよい課題解決ができるように促進すること
というところが、筆者のスタンスがよく理解できて、ファシリテーターってどうあるべきなのかの参考になりそうで、よかった点。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?