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【感想】あやうく一生懸命生きるところだった

最近、読書をたくさんしている気がする。するする進む本、なかなか進まない本と色々ある。今回読んだ本はするする進む本だった。でも、なんとなくしか内容が入らない。でもまあいっか、なんて思える本。

「あやうく一生懸命生きるところだった」

著:ハ・ワン 翻訳:岡崎 暢子

頑張ってきたのに幸せになるどころか、どんどん不幸になっている気がすると感じる著者が体力も気力も底をつき「今日から必死に生きないようにしよう」と決めてゆったりと過ごすために頑張らないで生きていく方法を語り調で教えてくれる。

なんだろう、確かに本を読んでいるはずなのに著者のハ・ワンさんの話を今この場所でゆるりと聞いている感覚になった。「へ~こんな経験をしてきたんだ」みたいな相槌を打ったり、「わたしもハ・ワンさんみたいに人生のハードルを低く生きよ~っと!」なんて感想をその場で話すかのような感覚。でもなんとなくその場で聞いて忘れちゃうような…そんな不思議なふわふわあたたかい雰囲気になれる本。

でも楽しいな~いいな~と思ったのに忘れちゃさすがに話を聞いた意味がないなと思い、少しだけでも感想をnoteに綴ります。

■”自分だけの人生”は失敗の上に成り立つ

わたしが印象に残ったのは以下の引用の言葉。

失敗してもいい。失敗したときは後悔すればいいだけだ。きっと、他人の言葉を信じて群れを成した人々も、後悔するのは同じだから。違うかな?」

タイトルとポスターに一目惚れして、勢いだけで映画館で鑑賞した映画の数々。初めての町をぶらぶら歩き、地味ながらも端正な看板にひかれて入った立ち飲み屋。内容も分からないまま、装丁が気に入って手にした見知らぬ作家の本。
結果的に最高の選択ではなかったとしても、そうやって選んだものはひときわ記憶に残り、ほっこりさせてくれる。
そこには無謀かつ危険なものへの憧れと、自分の選択を信じて失敗もいとわない勇気があった。失敗する確率も高いが、成功したときの達成感は大きい。誰に頼ったものでもない、完全に自分の感覚で選んだものだからだ。

「失敗してもいい」これは良く聞くけれど「後悔もして良いんだ」という安心感。
そういえば昔映画を観るのにハマっていた時、自分に合わなかった・面白くなかった映画に遭遇しても、それも含めて映画館で観る楽しみとして受け入れていた。面白くなかったという感想も含めてその場に行った思い出となるのでそれごと楽しんでいた。映画を観ることだけではなく「映画館に映画を観に出かけるというエンタメ」だから自然とそのような感覚になれていたのかもしれないけれど、人生の選択も、趣味も、今日のご飯も、そんな感覚で良いのかもしれない。

後悔しても良いんだということに安心感を覚えるということは人生に「後悔したくない」思いが強いのかな。いや、みんな後悔なんかしたくないよね。自分のした選択の結果納得いかない現状があると「私の選択は間違ってなかった」と思いたいし、選択しなくても「選択しなかったことへの後悔」が募るばかりだもん。「後悔してもいい」ってすごいかも。
失敗ごと受け止められるシチュエーションを増やせたらいいな。

そもそもその事象を”失敗”と思わなくていいという考え方もあるけれど、結果や現状は変えられないから、その結果に対して「後悔してもいい」って個人的には今までに無かった考え方なのでまた読書によって一つ道が拓けた感じがする。いつも後悔のないような人生を送りたいと思っていたから。

また、失敗に関しては上記の後悔すればいいだけという考えもあれば、「失敗なんてない」という合理化の考えも同時に持っておられる模様。そして「合理化バンザ~イ!」と言えるメンタル、めっちゃ取り入れたい。取り入れたい考えをひたすら取り入れて合理化していくわ!なんて思っちゃう。さそく言う!ご都合主義、合理化万歳!

そんな内容が書かれているのが以下の項目。

■理想通りじゃない「現状」を愛する

Q:夢見た通りじゃない今の人生は、はたして失敗なのだろうか?
A:理想通りにならなくても人生は失敗じゃない。人生に失敗なんてものはない。「人生をどう捉えるか」だ。自分が自分の人生を愛さずして、誰が愛してくれるだろうか?

生きることが苦しいと思っていた時期、たくさんの夢をつかもうと手を伸ばしたが、そのたびに夢は指の間をすり抜けて飛んで行った。それでも幸せになりたくて、苦しくても歯を食いしばって頑張った。しかしいつまでたっても幸せを感じることはなかった。
けれど、ここ数年は幸せを感じる瞬間が増えた。状況が好転したからではない。ありのままの自分から目をそらして苦労し続けることをやめ、今の自分を好きになろう、認めようと決めたからだ。自分の人生だって、なかなか悪くないと認めてからは、不思議とささいなことにも幸せを感じられるようになった。こんなことにまで幸せを感じられるのかってほどに。

結局それは捉え方で、挫折感に苛まれるくらいなら、「ああ、惜しかったなあ」くらいにさらっと払いのけたほうが良い。

出るわ出るわ名言ばかり。引用が多いな。
きっと私は夢見た通りじゃない人生だ。そしてそれを”失敗”だと感じている。捉え方次第だとすると、最初の項目の捉え方だと”失敗”と感じたことを「後悔すればいいだけ」だし、この項目の捉え方だと「そもそも”失敗”ととらえなくでも良い」になる。
ただ、どちらの考えを適用したとしても「自分の人生をそのまま愛していい」ということ。

わ、わたし、こんな失敗だらけ、自分の理想通りにいかない人生だけどその人生、愛して良いの?

ていうか愛せるの…?むずいよ~~~~!!!!

■今の自分を認めよう、好きになろう

というわけで感想ついでに実際にやってみるどうなる?わたし~!!!!ちゃんと認められる?好きになれる~~~!?!?

【ちょこっと実践!】

・もがき苦しんだ人生だって私が頑張って生きてきた証拠なのだからもしかして美しい人生なのでは?

・大好きだけどもがき苦しむ原因でもあった「すげー友人たち」と一旦物理的に距離を置こうと新天地に引っ越したこと。でもそこでは別の壁にぶち当たり上手くいかなかったこと。でも、行動は無駄じゃなかったし、だからこそ向き合えている。少しは進んでるじゃん。なんだかドラマチックじゃない?

・休みながらでも苦しみながらでも、たまに楽しい時間過ごしてるじゃん。生きてるじゃん。人生ってもしかしてこんな感じ?

・運転に怯えてるわたしも、外にでるのが怖くてお家でうずくまってる私も、格好悪いかもしれんけど、私じゃん。個性じゃん。どうしようにもないじゃん。でもたまに運転できるから、大阪や東京に住んでた時にはできなかったことが実はできている。これってすごいことでは!?

これって認める、好きになるより褒めてる?ちょっと趣旨と違う?分からんけど、良いところが見つけられたから結果オーライかな。
でもいまいち認め方、好きになるやり方分からんな…なんか、もっとストンと落ちる何かがある気がする。

■まとめ

本を読んで、いきなり全部実践できるわけじゃないしいきなり自分を大好きになるのは難しいと思う。なので、少しずつ日常に取り入れていきたい。取り入れるの忘れちゃったらたまにnoteのこの記事を見返して思い出すくらいの気軽さでゆる~く取り入れたいな。

・自分で選択する楽しみ
・選択した結果を楽しめる
・選択して失敗したなら「後悔するだけ」
・そもそも失敗なんてない、捉え方次第でHAPPY
・自分の人生愛していこうLOVE

こんなかんじでゆるゆる過ごしていくためのマインドセットしていきたいなーと思います。
緊張感たっぷりすぎてがんじがらめになる私にはゆる~りな精神を取り入れてやっと日常を楽しめるようになるんじゃないかな。


今回も色々考えながら打ってたら長い文章になったかな。でもこうして読書して自分と向き合って考えて、それを書き出していくの楽しいんだ~。
ここまで読んでくださった方、感謝すぎます。ありがとうございました。

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