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学派の問題?

臨床心理学には様々な学派があります。
フロイトが提唱した精神分析、ユングが提唱したユング心理学、クラインが提唱したクライン学派、ウィニコットなどの対象関係論、コフートの自己心理学、ロジャースのクライエント中心療法、認知行動療法など。

比較的、臨床心理学初期の頃は、母子関係や無意識を焦点にした心理療法が中心でしたが、次第に人間の行動や認知に着目した心理療法が増えていきました。

目に見えない母子関係や無意識を扱うより、目に見える行動や認知に着目した方が分かりやすいからでしょう。

しかし、目に見えなくても母子関係から自分のことを考えたり、無意識でどのようなことを思っていたのか考えたりするだけで不思議とメンタルヘルスが向上するものと実感しています。目に見える証拠だけで説明できないこともあると思います。
スーパーヴァイザーと私との関係の中で、あるいはクライエントさんと私との関係の中で。目に見える証拠はないかもしれませんが、明らかに良い変化があることが実感として分かる時があります。

目に見えるものも大事ですが、目には見えない気遣いや人を想う気持ちなど大切に出来たら素敵ですね。
そして、クライエントさんに合ったやり方でカウンセリングを進められるのが1番だと考えております。