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GYPSY(4)

ミュージカル「GYPSY」

劇場:キャナルシティ劇場




ついに大千穐楽!!
福岡まで駆けつけてきた〜〜!!
前回の観劇から1ヶ月空いたから、なんか久しぶりな感じしたな。

今日も楽しかったし、無理して行ってよかったと思った。

最後なのであんまり深いこと考えずに観てきたよ。

今日は今まで書ききれなかった好きなシーンとか中心にまとめていこうと思う〜〜。


まず劇場の雰囲気から。
シンプルな劇場って感じ。ショッピングモールの1部みたいな感じだからそこまで内装にはこだわってないのかな〜と。
あんまり印象には残らなかったかも。
体感音響もそこそこ。
ステージ空間の天上が東京芸術劇場よりも低いような気はしたかな〜。多分それが理由で後ろのセットがちょっとだけ変わってた。(窓が何個か無くなってたくらいでほぼ一緒だけど)

キャナルシティ劇場 1F 座席表

座席表あったから撮っといた。
今日の席は1FのG-9。
今までで1番近い席!めちゃくちゃ近かった!!


それでは内容に触れていく〜。

まず、今までと変わったなと思ったところから。


1個前のレポートで語りまくったしのぶさんのお芝居、またレベルアップしてた。(素人目だけど)
セリフの抑揚が自然になったって話をしたけど、そういう箇所がまた増えていたのはもちろん、今日感じたのは、セリフの間のとり方を今までと少し変えていたり、セリフの前に入る「あはっ」とか「んふっ」っていう反応(?)だったりが増えていたこと。
それによってより自然なお芝居になってたし、ローズのチャーミングさが増してた気がする。
きっとそれ以外にも自然なお芝居に感じさせる要因はあって、公演期間中にも研究を重ねて来たんだろうと改めて感じた。
最後までレベルアップし続けたんだ。やばいね。


ベイビージューンも超良くなってた。
ベイビージューン(特にブルーチームの子)は声が甲高いから、セリフや歌詞が聞き取りにくく感じてたところが何ヶ所かあったんだけど、そのあたりが改善されてたと思う。
どこのセリフだったかは忘れちゃったけど、いつも一気に言ってたところを、ゆっくり息継ぎを挟んで言うようになってたところがあったし、今までより口を大きく開けてはっきり発音してるところもあった。
最初はレッドチームの子の方が好きだなって思ってたけど、ブルーチームの子も大好き。




他にも今までと違ったところがあった。

僕のイチオシナンバーの『ミスター・ゴールドストーン』。
このナンバーの中でローズが「ミスターゴールドストーン、あーい、らーぶ、ゆぅ〜♪」っていう歌詞があるんだけど、そこは今まで観てきた公演では柔らかい声というか、裏声を使って嬉しさに酔ってるようなおどけた歌い方をしていたのに、今日は裏声を使わずに元気に、高らかに歌ってた。
大千穐楽だからテンション上がってたのかな?笑
それとも僕が観てない地方公演のどこかから歌い方を変えたのかも?どうなんだろ。気になるナ。
でも心做しか今日のこのナンバーはローズ以外のメンバーもいつもより楽しそうで盛り上がってるような感じがしたから大千穐楽バージョンなのかも??笑
真相はいかに。


まだあります。いつもと違ったところ。
タルサが踊るシーン。
いつもはステージ中央の奥の壁に白くて大きな丸い光が映されてたんだけど、今日はそれが無かった。多分月を表現してるものなんだろうと思ってたんだけど、それがなくなってた原因は最初に言った天井の高さかな?
壁の凸凹の位置が上手く合わなくてやめたのかな〜と思った。



最後にもうひとつ。
2幕最初のナンバー『いつも一緒に行こう』。
ルイーズの歌詞で、「励まし合〜えば〜 できるっ♪」っていうのがあるんだけど、その「できるっ」の部分をセリフ調で言ってた。
(いくちゃんファンの方にわかりやすく説明すると、サマファンのときの『青と夏』の「なんて“いい日だー!”」みたいなこと)
少し自信ないけど、いつもは音程通りだった気がするんだよね。
でもこっちの方が楽しそうなのが伝わってきてめっちゃいいなと思った。アドリブかな?



いつもと違った部分の紹介は以上!


物語とか人物の考察についてはもうやりたいところは出来たので、今回は今まで書ききれなかった好きなシーンの紹介をして締めくくろうかと!



それでは〜〜。



ローズとハービーが初めてであった時の、ハービーのとあるセリフが好き。
ハービーの一言のおかげでミスター・ウェーバーが自分の作品の上演を検討してくれることになったローズとのやりとりで

ローズ「なんてお礼を言ったらいいのか…」

ハービー「今言ってくれたよ。」

というのがある。
このハービーの紳士さよ、、、、
僕だったら「いやいやそんなお礼なんて…」とかテンプレみたいなこと言って終わるんだろうな。
ていうかハービーの言葉選びの一つ一つが本当に素敵で、これ以外にも大好きなセリフがめちゃくちゃある。
2個目もハービーだから聞いて。



夜のルイーズとタルサとハービーの掛け合いのシーンで、ハービーが退室していく時のセリフ。
なかなかハービーに懐かないルイーズが、少しハービーに対して厳しめの態度をとる。
するとハービーが、

「君のママも知っていることで、君にも知ってもらいたいことがある。僕は彼女が好きだよ。」

いやあああああああああ。
この一言にハービーの魅力詰まりすぎてるよね。
自分をただのエージェントとしてじゃなくて、家族として見て欲しいという気持ちを、こんなに素敵な一言で表現できるなんて。
こういう言い回しをすることでルイーズにただ怒りをぶつけるような言い方にならないように配慮したんだろうな。なんて紳士なの。




ルイーズがストリッパーとして初めて舞台に立ってから成長していく過程。
段々歌声が綺麗になっていくことで自信や覚悟を表現するところ、本当に最高の演出だと思う。
これはストレートプレイじゃ表現出来ない、ミュージカルだからこそできることだなって思ってめちゃくちゃ興奮した。
でもいくちゃん地声も綺麗すぎて、下手に歌おうとしてるとこでもちょくちょく綺麗な声出ちゃってたよね。隠しきれてませんよ〜って思ってた。笑



農場のステージのシーン。もちろんキャロラインも好きだけど、あのシーンはジューンの歌が好き。それで特に、ドスの効いた「モォ〜〜ぜんと」ってとこが大好き。
日に日にドスの効き具合が増していった気もする。笑
彩春さんのドス声今作で初めて聞いてまた好きになってしまった〜!
彩春さんは今回1幕しか出番なくて「もっと聴きたいのに〜!!」となったので、また彩春さんが出てる作品チェックして絶対観に行こう。
いくちゃんとふうかさんのどちらかとまた共演の機会があったら尚いいな。期待!


他にもゴールドストーンさんのとことかローズの出番とか母の日とかいっぱいあるけど今までのレポートに書いたとこは省略で。なのでもし良かったら今までのも読んでくれたら嬉しいです〜。


ここで1つ疑問に思ってたことを思い出した。
1番最初のジョッコおじさんのキッズショーのシーン。あの時ショーの後ろや上手側に登場人物がほぼ全員集まってて子供たちを静かに見守ってるんだけど、あれってどういう意味だったんだろう。
流石にあの構図に意味がないってことは無いよね。明らかに不自然だから。
特に盛り上がってなかったから観客ではなさそう。
てことは今後出てくる登場人物たちが子供の頃のジューンとルイーズを見守ってるってこと??
だとしたらなんであのシーンだけそんな構図にしたんだろう??
その辺が考えてもよく分からなかった。
ちょっと悔しいね。
もし、こうなのでは?って考察があれば誰でも教えてください〜〜!僕にはさっぱりです〜!



ということで、今回は短いけどここまでかな。
今まで結構書きたいこと書いてきたのでね!

いやぁいい作品だったな。
実を言うと初めて観劇した時は、あまりにもストレートプレイっぽかったので「これ、ミュージカルなのか、、??」とほんのちょっとだけスカされた気持ちになったんだけど、観劇すればするほど、噛めば噛むほど味が出てくる作品で、考えることも多くて本当に面白かった。

最後のカーテンコール、泣いた。
しのぶさんが真ん中から出てきてちょっと涙ぐんでいるのを見て泣いちゃった。
なんて素敵な人なんだろうって、なんて素敵なカンパニーなんだろうって思った。
またいい作品に出逢えたな。

いくちゃんとしのぶさんの共演を見れたことも最高だった。この期間でいくちゃんがしのぶさんを心から尊敬していることが改めて分かったし、この出会いがいくちゃんをもっともっと大きくしていくんだろうなと思う。
きっといくちゃんもあんな素敵な大女優になれるよ。楽しみ。



レポートも書き終わったしこの作品とも一旦お別れ。寂しくなるなぁ。

それじゃあ最後にあれ、やりますか。






















あの角で待ってて、

まったあっとでっ!

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