見出し画像

GYPSY(1)

ミュージカル「GYPSY」

劇場 : 東京芸術劇場プレイハウス




今回は生田絵梨花さんが出演するミュージカル🎶

そしてなんとあの大女優大竹しのぶさんとの共演。アツいですね〜。
ドラマ『PICU』ではしのぶさんにおいおい泣かされたし、いくちゃんがしのぶさんを慕っているのもその時からすごく伝わってきてたから、その2人の共演を生で観れるなんてこんな贅沢なことはないと思う。

だからとっても楽しみにしていたミュージカルでした。


東京芸術劇場は今回来たのは2回目!
実は3ヶ月前に舞台『宝飾時計』でもお世話になっていたのでした。
箱は小さめだから基本どこからでも観やすいし好きな劇場のひとつだから安心して観に来れた。


劇場にあったので座席表を載せておく。(2Fのみ)

東京芸術劇場 2F 座席表

今日は注釈席。番号はLB-3。めっちゃ端っこ。
何度応募しても当たらなかった初日だったけど、どうしても来たかったので注釈でも!と購入しちゃった。笑
ここは1階席の8列目くらいに相当する位置で近かったけど、やっぱりかなり上から見下ろす形になるのと、下手の方は手すりと柵でかなり見切れる。音響も良くなくて、役者さんの声やオーケストラの音が目の前を通り過ぎていく感じ。
まぁ仕方ないよね。これは何言っても仕方ない。だって注釈だから。
初日を現地で一緒に迎えられたことに価値があったと思う!


ではまず物語の内容をざっくりと。

ステージママであるローズ(大竹しのぶ)は娘のルイーズ(生田絵梨花)とジューン(熊谷彩春)を幼い頃からステージに立たせて半ば強引に育ててきた。ローズは幼い頃から歌やお芝居が優秀だったジューンには特別手をかけて育てていたが、歳を重ねてローズのやり方に耐えられなくなったジューンはローズの元を離れて消えてしまう。
残ったルイーズは才能が無いながらもローズの元でステージを続けるが、お金も出させてもらえるステージもないローズとルイーズはついにバーレスクで演目をすることになってしまい、、、
(バーレスクで演目をするということはセクシーで過激で下品なイメージ)


というような感じ。上手くまとめられてないかもだけど。



ちなみに今回は事前に原作や時代背景を予習したりサントラを聴いたりはして行かなかった。
理由は、GYPSYは観劇回数が多いことが確定しているというのと、輸入物の作品は英語サントラを聴いていくとそのイメージが定着して日本語版を心地よく聴けなくなるから。
これは『MEAN GIRLS』のときの反省から。



それではここからいつものように観劇で感じたことなどについて〜。


まずなによりも先に言いたいことがある。

今まで観てきたミュージカルとは明らかに違った。
雰囲気はほぼストレートプレイだったな。
今まで観てきたミュージカルはアンサンブルさんも含めて大勢での歌唱が飛んできてそれを浴びるって感じだったけど、この作品は複数人で歌う場合も多くても3人くらいで、大体しのぶさんのソロ歌唱が半分くらい(な感覚)。
ミュージカルの新しい姿を見たなと思った。自分が今まで知らなかっただけなんだろうけど。

だから、数や音量だけではない迫力が所々で伝わってきた。

それで特にやっぱり主役の大竹しのぶさんは凄かった。
普段はあんなに柔らかくてキャピキャピしてる雰囲気なのに、お芝居と歌唱になると内に秘めてる人間力みたいなのがビシビシ伝わってきた。
歌い方が特徴的で、リズムに対して少し遅れながらゆったりと歌う感じ。それもわざとやってるのかいつもそういう歌い方の人なのかはわからないけど、GYPSYの世界観にピッタリな気がした。
お芝居でも歌唱でも要所要所で劇場を完全に支配してたしこれが大女優かって思い知らされたよね。
そりゃこの人のお芝居間近で見たらいくちゃんもセリフ飛ぶわ。笑


いつもならここから好きなシーンとかを挙げていくんだけど、実は予習していかなかったこともあってあまり内容を理解しきれてなくて。それは次回以降ちゃんと理解できてきてから紹介しようかなと思う。
今回の観劇分のメモは残っているので。✍️

今日のレポートで特に残しておきたいのは演出の部分。
この作品は気になる演出が本当に多くて、「あぁ演劇観てるなぁ…」って感じた。
それではいくつか。


まず、光の使い方について。
ほとんど部屋の中でのシーンだったから、光の明暗で部屋の外と中を表現してたのが印象的だった。
これはナマモノでしか出来ない演出だよね。
普通なら壁も用意して部屋を仕切った方が分かりやすいもん。
でもそこをあえて光で表現する。そうするとお客さんは自分の中でそのシーンに違和感の無いような壁をそれぞれ想像する。これがいい。。。。
同じものを観てるのに、そこから作られる世界が人によってちょっとずつ変わるんだよ。黒い壁を想像する人もいれば白い壁を想像する人もいて、壁に模様を想像する人もいれば無地の壁を想像する人もいる。
そうやって劇場の中にたくさんの世界が作られてるっていうのが本当に素敵で、ナマモノの大好きなところのひとつ。
もちろん小道具とかも全部忠実に再現する作品もあるし、それも大好きだけどね。
お客さんに余白が与えられる作品って、観てるとワクワクするんだよね。


それと少し関係するところで、影のところにいる人たちが気になった。
全部のシーンでは無いけど、部屋の外の光が当たってないところで何も起こさないのにただ動かずにじっと座ってたり立ってたりする人がいた。
あれはなんだったのだろう。まだ分かってない。
でもこういうのにもなにかきっと意味があるはず。次回以降観ながらまた考えてみようと思う。


オーケストラの魅せ方について。
この作品はオーケストラの方々がかなり重要な役割を果たしてると思う。
まずステージの奥の方にお客さんから見えるように配置してるところが斬新でいい。
作中でも登場人物がオーケストラに指示する場面もあったりして面白かった。
いちばん素敵だと思ったのは、1幕と2幕の最初にオーケストラの演奏から始まるところ。
1幕は『オーバーチュア』、2幕は『アントラクト』『2幕オープニング』っていうナンバーらしい。
あの音楽と共に劇場の照明がだんだんと暗くなっていって、音楽が作品世界に連れていってくれるような感じ。たまらんかったなぁ。
作品の年代に合ったオシャレな雰囲気が心地よかった。
楽器の名前も分かったらもっと面白いんだろうけど、そこらへんは全然知らないからなぁ。どんな楽器を使うとどんな雰囲気になるとか。
音色を聴いたらすぐ分かるくらいになるともっと世界が広がりそう。GYPSYじゃなくてもオーケストラは本当に大事だからね。暇ができたら勉強してみようかな。


演出については今回は以上!



続いて出演者さんについて。

まず、この作品で1番印象に残ったのはベイビージューン役の久住星空ちゃん。
この子は一際輝いてたと思う。
あんなに堂々と歌って踊れるなんて凄すぎる。
お歌も上手で声量もバッチリで表情に自信があって動きに愛嬌もあった。
他に子役の子も何人もいたけど、この子だけレベチって感じがしたな。
子役さんたちは2チームに別れてて、公演によって変わるみたいだからもう片方のチームの子達も楽しみになった。


そして我らの生田絵梨花さん。
今回は極端に歌唱が少なくて、正直ビックリしちゃったけど、『小さな羊さん』のソロ歌唱がとっても良かった。
歌詞に「羊さんっ」とか「熊さんっ」っていうところがあるんだけど、ほんとにキュート。
でも見所はそこだけじゃなくて、最近聴けてなかったビブラート多めの本気め歌唱がここで聴けたのが嬉しかった。
寂しい感情を歌ったナンバーだから全体的には静かなんだけど、その中でもしっかり実力を発揮してたよ。
『MEAN GIRLS』はパワフルで元気な歌声、『四月は君の嘘』は透き通った綺麗な歌声だとしたら、『GYPSY』では芯のある静かな歌声かな。
とっても主観だけど。


タルサ役の佐々木大光さん。
歌唱に関しては正直まだ周りに追いつけてないかなぁと。思ったな。
声に厚みと抑揚がないというか。音程はあってて上手なんだけど、どしっと響いてこない。ミュージカルの歌い方では無いと思った。
でも、ダンスはとても良かった。体感がしっかりしてたし、長時間歌って動き回りながらでもパフォーマンスは落ちなかったし。
公演回数を重ねる毎に上手くなっていくのを見れたらそれほど楽しいものは無いので、そうなればいいなと期待してる!ファイト!(何様)




今回はこんな感じ。

今までと比べたら初回なのに薄っぺらすぎるかな?笑
まあでも好きなシーン紹介を温存してるので今後いっぱい紹介させてください。

こうなった原因は、まず時代背景とかの理解が足りな過ぎたこと。
当時のバーレスクやシアトルやニューヨークがどんな場所だったのかとかもろもろ理解出来てないと、セリフや行動の意味をちゃんと受け取れないからね。特に2幕なんてちょっと置いてかれ気味だったのでちゃんと勉強してこようと思った。
内容が理解出来てないのに好きなシーンとか言ってられないし、間違った受け取り方をしてる可能性もあるし。だから好きなシーンを書くのはちょっと後回しにする。本当は言いたいこといっぱいあるんだけどね?笑

あともうひとつの原因は、閉幕後に観劇メモを書かなかったこと。
いつもは観劇前と幕間と閉幕後に必ず観劇メモを残してるんだけど、すぐ退場して飲みに行っちゃったので2幕の記憶が半分くらいどっか飛んでいきました。それに加えてこのレポートを書いているのも丸一日経った4/10なので記憶の鮮明さで言ったら最悪です。
やっぱり記憶に残すためにはメモと当日中のレポートが大事なのだと思い知らされましたとさ。


作品のテーマみたいな所もまだ掴みきれてないので2回目3回目くらいでしっかり考えていけたらいいな。








そうだ。作中のセリフにも出てきて、大事なこと忘れてたって気づいたんだった。
ジプシーの意味、調べるの忘れてた。


ジプシー(gypsy)は、一般にはヨーロッパ(欧州)で生活している移動型民族を指す民族名。転じて、様々な地域や団体を渡り歩く者を比喩する言葉ともなっている。【Wikipediaから引用】


ローズたちのことだ。面白いね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?