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OBが語る!美大受験生が3-4月にするべきこと。

語り手:多摩美術大学グラフィックデザイン学科所属
立川美術学院デザイン・工芸科OB かぶとむし

今年も春が来ました。また、新しい一年が巡ります。

美大受験は東京藝大の合格発表の終わったころ次の年度が始まります。一ヶ月半くらいの短い期間ですが、美大受験においてキーとなる時期です。

3月中にするべきこと

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立美の講習会

3月下旬には春期講習が始まります。現役生浪人生が近い位置で触れ合える最初の機会です。

生徒数もまだ比較的少ないのでコースによっては他の学科の生徒の作品も観察できるかもしれません。春期講習では去年の受験を経験してきた猛者が同じ教室に居ますので現役生にはとても良い刺激になる事でしょう。浪人生目線だと受験にもまれて抜けかけてしまった現役生の素直な視点も大切です。

浪人、社会人から美大受験にトライする方は必ず参加しておくのをお勧めします。4月以降受験科に入ってしまう前にお互いの力を見つめ合っておくのが大切です。

昨年度の合格者のデモンストレーション、再現作品も見られます。合格者の手の動き、目の動き、体の使い方を参考にしましょう。

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4月に入ってするべきこと

4月に入ると本科がスタートします。

クラスメイトの作品の傾向や、講評会の上段の人達の作品をよく観察しましょう。経験者であったりセンスがいい子が多いです。講師のコメントも積極的にメモし、自分の作品に活かす癖を付けておきましょう。この時期にきちんと話を聞く癖をつけておかないとだんだんとダラケていってしまいます。

学科が心配な方は4月のうちから対策しておく事をおすすめします。共通試験の結果に助けられて合格を勝ち取る合格者も多々。たかが学科、されど学科。学科をおろそかにしてはいけません。

何をするにしてもこの時期に大切なのは、だらけ癖をつけないようにしましょう。一年間やっていると段々と気が緩んでいってしまうので最初にきちんと気を張っておくことをおすすめします。夏期講習以降になると小論文講習など専門のコースに入る事が増えていきます。時間は有限ですので基礎はいまのうちに。

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講師との距離感もまだあるかもしれません。でも一年で勝負をつけたいなら話を聞く事、質問をする事。予備校に通う一番の価値です。今まで合格して来た先輩たちの描いた参考作品も大量にあります。近年のものだけならず、昔のものまで一通り目を通しておく事が成長の鍵です。昔の流行りなどからも得られるものは沢山有ります。でも、見すぎはよくありません。きちんと作品に活かしながら観察するように心がけましょう。

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まとめ

一年の計は元旦にありと言いますが、美大受験にとっての元旦は3月。今思っている目標を来年まで見失わないように気張っていきましょう。

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