マガジンのカバー画像

所得税

33
ものすごい節税になるすごい手法的なことは記しておりません。所得税について気付きにつながれば程度に。気付くことで今までより税負担が減ることはあるかもしれませんね。
運営しているクリエイター

#令和2年分から

令和2年改正  給与所得者の税負担

令和2年改正  給与所得者の税負担

前回、基礎控除と給与所得控除の改正についてまとめた際に年収850万円を超えると改正前より税負担が大きくなるようなことを言ったと思います。

今回は、年収850万円のサラリーマン、年収855万円のサラリーマン、年収1200万円のサラリーマンで検証していきます。

※ 今回は、収入については給与収入以外なし、所得控除は基礎控除以外は
  考慮しないで検証します。

 1. 年収850万円のサラリーマン

もっとみる
給与所得控除額と令和2年分からの改正

給与所得控除額と令和2年分からの改正

1.給与所得控除額ってなに?  給与所得控除額とは、給与所得者の収入から一定額差し引くことができ
  る控除です。

  これだけだとよく分からないので所得税は所得に対して課税されると踏   まえて、個人事業主と比べて考えてみます。

  ≪個人事業主の場合≫
   売上 - 必要経費=事業所得
     事業所得 – 所得控除額 = 課税所得→これに課税されます。

   ≪給与所得者の場合≫

もっとみる
基礎控除の改正(令和2年分より)

基礎控除の改正(令和2年分より)

1. 基礎控除とは?  ※国税庁ホームページより

 確定申告や年末調整において所得税額の計算をする場合に、総所得金額
   などから差し引くことができる控除の一つに基礎控除があります。
 基礎控除は、ほかの所得控除のように一定の要件に該当する場合に控除す
   るというものではなく、一律に適用されます。
 基礎控除の金額は38万円です。

2. どんな改正?   究極にざっくり言うと
   今

もっとみる