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【他では一生聞けない】会社をクビになる前後12時間に起きたこと

先週友人とランチに行ってきました。時間がとりにくい日だったのですが、友人からLINEで「昨日クビになったワロタw」と衝撃的な一文からのお誘いだったので、断ることもできず行ってきました。

クビになる前後12時間がとても面白かった(不謹慎)ので紹介と、今後の生き方についていよいよ変革の時が来たなといった具合なので、書いていきます。

あと前提ですが、友人は会社に勤めながら別の収入源を複数持っていたので、ダメージは小さそうでした。というか、パッケージ(退職金)をもらって辞めているので、笑い飛ばしていました。(不謹慎だろと思われる人のために念の為)

まずは友人と会社情報のまとめ。

▼友人

  • 27歳

  • 独身

  • 港区住み

  • かっこいい(どうでもいい?)

  • 新卒は外資系のテックカンパニー

  • クビになった会社は2社目

  • クビになった会社は3年目

  • 年収1,000万円(本業のみ)

  • 仕事の成果は出していた。少なくとも咎められる低い成果は一度もだしたことはない

▼会社

  • 外資系テックカンパニー

  • 日本ではちょい有名くらい

  • グローバル規模で見るとかなり有名

  • 業績は普通(大赤字とかではない)

  • 日本では社員100名程度

一般的な港区のサラリーマンって感じですかね。彼は英語を話せるので外資系の企業に強かったです。

ここからは彼が語ってくれたクビなる前後12時間を紹介します。

木曜日18時

業務終了。特に重要な仕事を残しているわけもなく、会社を出る。

木曜日24時すぎ

CEOからの全社員向けのメールが届く。この時には「これからこの会社でレイオフが行われる。対象社員、非対象社員関係なくこのメールを送っている。このメールの5分後に一人一人に状況を説明するメールが送られる」と記載がある。

友人はこのタイミングで「あーうちもついに始まったか」くらいの認識。というのもテック界隈ではレイオフはかなり長期トレンドになっており、生成AIの登場とともに最もHOTな話題の一つに挙げられていたからだ。

24時過ぎ5分後

あなたはレイオフになりました、という人生で一度見るか見ないかの衝撃的文章とともに、レイオフの条件が記載されている。友人の頭の中はポカーンとしているが、動揺はなかったみたい。

ランチ中の会話だったのであまり鮮明に覚えてはないけど彼曰くこんな感じの内容がのっていたとのこと。

  • 退職パッケージとして半年分の給料を支払い

  • 社会保険については1年間会社が支払う

  • 失業保険は自分で申請して欲しい

  • もし必要であれば次の職探しを手伝うため(エージェントをつけてくれる)

  • 事実上このメールを受け取った時点で、レイオフ確定。契約書には速攻捺印をして欲しい。翌日からの業務は一切ない

  • 残ったメンバーにはチャットグループを作るので、そこでさよならの挨拶をしていってくれたまえ

実に外国的な別れ方w

日本ではやはりあまりみないクビ宣告ですよね。リストラ自体あまり聞きませんし。

25時

友人退職を決意。彼は「半年分の給料もらって辞めれるなら、めちゃラッキーじゃね?新しい挑戦できるし」という超楽観的主義者。メールをもらってそっこー返事をしたみたいです。ただパッケージ内容は交渉も可能だったとのこと。頑張れば10ヶ月分くらいまで伸ばせる可能性はあったが、相当粘るか弁護士とか雇うかしないといけなかったので、めんどくさくなって6ヶ月で飲んだと。相当タフなやつです。

26時

チャットグループ招待。ただ同僚の日本人はほとんど就寝していたため、レイオフがあったことすら知らない。当然チャットグループでは特に挨拶なし。お世話になった外国人が数人いたので、チャットをする。ただし特に会ったこともないので、「また会おうね」というこの世で最も実現可能性の低い約束をして就寝。

翌7時

レイオフのニュースに気づいた日本人が続々とメッセージをくれる。LINEで繋がっている人も、「大丈夫?」とメッセージ。友人は全く大丈夫なのだが、落ち込んでいると思われることが少し嫌だったとのこと。「いやオレ、会社クビになったくらいで、傷つかないから」と笑っていた。

会社のシステムはこの時点で全て締め出し。PCのアカウントのアクセス権限は消えており、何もできない状態。出勤をしても当然ゲートをくぐれない。(映画でゲートに行って初めて気づくパターンを見たことがあるが、事前にメールで知らされているので、当然入れないことには気づいているはず)

10時

同意をしたメールに対して返信。今後の退職までの流れが記載。といっても返却物やパッケージの支払いの想定日時、今後のサポートはいるかどうかの事務的なもの。友人が会社に愛着を持っていなければ、会社もまた友人に愛着など持っていないのだ。

12時

続々と会社のメンバーからお別れのメッセージが。それと同時に友人はfacebookとLinkedinにて退職エントリーを記載。次に就職するか起業するか、フリーランスとして生きていくのか、決めてないが選択肢は複数あった方がいいとの理由から、一応仕事探し。この辺が有能さを感じる。

昼過ぎには返却物をまとめて送付、会社のチャットも抜けて退職告知から12時間で身も心もスッキリ無職に。

まとめ

これが彼の過ごした24時間だ。

3年割と頑張って働いてクビになった会社をたった24時間でクビにされ、無職になる。改めて聞くと悍ましい話である。

ただ僕が印象的だったのは、彼がずっとその話をネタにしていたこと。彼は「退職金をもらえてラッキー」なんて言っていたが、強がりでもなんでもなく心の底から言っていた。もらった500万円近くは投資か、事業に注ぎ込むなんて言っていたので、相当これからを楽しみにしていた。

彼が余裕を見せていたのはなぜか?

それは会社の収入が、複数ある収入の一部だったから。

実は彼とは副業仲間であり、一緒にいろんな副業を探していた。僕がChatGPTが熱いなんて話した時は、2人で真っ先に試して「これはくるな」なんて話していた。副業を始めた頃から知っているが、彼の副業は本業と同程度かそれ以上であった。つまり収入の柱が複数あったのだ。だから会社を辞めても全く影響はない。怖くもないし、むしろお金をもらえてラッキーなのだ。

僕はこの時に身をもって収入の柱を複数持つことの大切さを学んだ。僕自身起業をして複数事業を行なっているので、今はリスクの分散ができている。しかし一つの事業だけを行なっておきながら、それが潰れたと思うと怖くてしょうがない。

起業であれ、サラリーマンであれ複数の収入の柱を持つことはもはやスタンダードであるなと心から感じた。

だからこそ僕はもっともっと副業の良さを広めていきたいし、安定にしがみつかず保険をかけておくことの大切さをこれからも伝えていきたい。

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