鬱による自殺と命を絶つということ

さらに死についての話題を続けます。

もう10何年も前の出来事になりますが、たまたま知り合った人が、鬱病であることを告白してくれました。

その人は事業に失敗し、奥様に頼りっきりの生活を送っており、そのような様々な事実がとても引け目だったようでした。
それを、誰にも打ち明けられないので、と私に話してくれました。

その時は、自分には鬱に関する知識が全然無く、彼は、最近調子も良くなってきたから、医者に黙って、薬を飲むのをやめているのだと言っていました。

自分自身が鬱であると言う事実も、彼を苦しめていたようです。

自分は何のアドバイスも出来ずにただ話を聞いていただけでした。

その後、自分は東京に引っ越し、彼とは疎遠になりました。
数ヶ月後に聞かされたのは、彼は妻と幼い娘を残して特急電車に飛び込み自殺したという事実でした。

自分は本当に苦しい気持ちになりました。
もっと鬱に対する理解が自分にあり、何か適切な処置ができていたらあるいは彼は幸せになっていたかもしれない。

こうやって、様々な出来事から、自ら命を絶つ恐怖を目の当たりにしてきました。
自分自身も人様に大変な迷惑をかけたこともあります。

人がそういう風に命を絶つ気持ちを整える過程は色々あると思います。
単純に鬱病が問題ってだけではないと思います。

例えば神風特攻隊の残した手紙。
彼らの気持ちの整え方は尋常じゃないと想像できす。

人間の意識に関する研究が、何よりも早く進んでくれることを願うばかりです。

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