岡村ちゃんとベイベたちの30年愛憎戦争
最近好きなアーティストが連日テレビに出てて嬉しい。先日の関ジャムは、まさかの番組フル岡村ちゃん(岡村靖幸)回!彼の天才ぶりを余すことなく伝えてくれてた。
私が初めて岡村ちゃんを聞いたのは、中学の頃。当時発売されてたCBSソニーのコンピレーションアルバムで聞いた「聖書(バイブル)」でしたが…、これがいい意味でひっどい曲で、岡村ちゃんのエロめな一人語りが長い長い!思春期だった私は、なにこれ、気持ち悪ーって思ったんだけど、見たことない刺激的な世界が気になっちゃって、あとはその後聞いた「だいすき」や「ラブタンバリン」の透明感があってストレートなラブソングにときめいちゃって、結果的にずぼっとはまってしまった。ファンクにルーツを持つという彼の音楽は唯一無二で、心千々に乱れる恋愛の悩みの歌詞は本質的で古びることがなく、今聴いても普通に胸を打たれる。
もちろん番組ではひとっことも説明されてなかったけど、岡村ちゃんは3度も覚醒剤で逮捕されてる。私らファン(岡村ちゃん言うところの、ベイベ)は3度裏切られてる。今もきっと…とうっすら思ってしまうほどに悲しい免疫がついてしまった。
でも、彼が見せてくれた恥じらう青春はいつまでもキラキラと輝いて色を失わないから、私たちは何度愛想を尽かしても、また岡村ちゃんを好きになってしまう(ダメンズにハマる道だね)。
夢と絶望を繰り返し見せつけられて、何度も傷ついてきたけど、しゃかりききらめくブーシャカラカブーな青春見せてもらったベイベたちは、人一倍繊細な岡村ちゃんが、何もかも持っているのに何も持っていないと思い込んでいる岡村ちゃんが、一日でも多く、安らかに過ごせることを願ってしまう。生きててくれてありがとう。たくさん素敵な音楽を作ってくれてありがとうって思ってしまうんだ。
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