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エビちゃんOLの社会的背景と功罪

最近の女子は男子に怒りがちだ。Twitterを見るとフェミニストは、男は女に甘えるな!とぷんぷんしてる。男は弱音を吐くことも許されない感じ。
今じゃ信じられないかもしれないが、私が若かった20年前は、女子は、男子にもてることこそが最大の価値だったんだよ。
それが手のひら返し。あれは何だったのかな。

あのころはモテがすべてだった。髪巻いて、パッチリメークして、パステルの服着て。
合コン、サークル、異性関係。おねだりBookって本がCanCamの付録だった時代。(男に買ってもらうもの参考にする冊子)
(もちろん非モテ処女の私は、事態を物陰からじっとり見ておっただけじゃったが。)

でもさ。今になってわかったけど、本当は、誰もエビちゃんOLなんて目指さなくてよかったんだよ。ああいうのが心から好きな人だけがやればいい。似合わない服着てがっかりしないで、みんな歌ったり踊ったり好きなことしてりゃあよかったのに。(当時のCanCam編集長はもちろん男性。ウゲー)

あの頃はまだ女性の就労率も低くて、大学卒業してすぐ専業主婦になっていた人もいた。
社会に出た私たちは気づかないまま、男性論理のレールに乗らされて、言葉にできない生きづらさを感じていた。
そう考えると、モテは、武器を持たない当時の女性たちの生きていくための死活問題、最後の蜘蛛の糸だったのかもしれないとも思えてくる。

そして時は2020・・・。
社会は全体的に見ればいい方向に進んでいるように思う私は楽観主義かなあ。
今現在、ドンパチの世界大戦はしてないし、文字通りの奴隷はいないし、日本に飢餓で死ぬ人はいないし、女性も働けるようになった(いずれもある程度はだし、別の国の負担は大きいのかもですが)。
世界は少しずつ生きやすい方向に向いているんだと思いたい。(だってそのための変化でしょう?)それは、世間知らずののんきな感想なんだろうか。

21世期はシニアと女性の世紀と言い切った今は亡き恩師の眼力はやはりすごかったな。

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