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探求者としての読書を行う時の姿勢

 僕は普段時間を作って世の中の仕組みを探求するために様々な分野の本を読むのですが、その際の姿勢について今回はお話したいと思います。

どんな本であれ、100%すべてが事実を伝えている前提にないだろうという姿勢

だいぶ前のお話になりますが、僕はXでこんな内容をつぶやいていました。

どんな媒体を介した情報に触れてもそうなのですが、本もまた100%すべてが事実という事は無く、世界の歴史・社会の変遷、現状、出来事、事象を伝える内容がすべてが事実とは限らないという姿勢・視点で読んでいます。(小説などのフィクションは除く)そのような感じで読書を行っていますから、その際に意識しているのは、各本の内容に占められている事実と嘘・妄想、洗脳のその割合です。
 人は感情という機能を持っている限り、経験というデータを持っている限り、確実に己で構築してきた哲学や過去に得た価値観、偏見というフィルターを通して情報を収集し、整理し、自身の納得感のある方へ、自身の満足度の高い方へ知識を昇華し、活用しようという方へ向かっていきます。
それが個人個人の価値観を構成する成分であり、個性を育む成分だと思います。なので日々、事実・事象を自身のフィルターを通さずに、客観視してありのままに受け入れるということがとても難しいのだと思います。(今のところ人である限り不可能かなと思っています・・。)という事はつまり、”同じ人”であるならば、本を執筆している筆者の方々も同じであるということです。

”本”の内容に含まれる読者に与える影響成分を可視化してみる。

 普段は頭の中で勝手に実行している一冊の本の内容に含まれる成分の区分けを、あえて可視化してみようと今回は試みてみました。この整理方法が皆さんのお役に立てれば良いのですが、僕が普段読書する際に無意識に行っている本の内容に含まれる成分の区分けの結果は下記の内訳になると思います。


【①プラスへ影響を与える成分】

  • 無知から有知への自分自身を変化させることができる。

  • 課題・不安を記載内容を理解することで解消できる。

  • 特殊技能・知識を習得することができる。

  • 経済活動を行うにあたり自分自身の希少性が上がる素材を得ることができる。

  • 得た情報により行動範囲が広くなる。

  • 現在保持している経験・知識の有効/無効の判定、自身保持の仮説の有効/無効の判定を第三者視点で行える。

  • 偏見が解消される。人生の方向性の軌道修正ができる。

  • 自分自身の成長を感じ心地よさを感じられる。

  • 隙間時間を有効活用できる。

【②マイナスへ影響を与える成分】

  • 保持している経験、知識が乏しいと、内容に虚偽・洗脳等が含まている場合、自分自身をマイナスに変化させてしまう。

  • 必要の無かった不安や課題を新たに発生させてしまう。

  • 書いてある内容が有効か無効か確認する手段、方法を持たないため、諦めるか、確認できる手段、方法を取得できるまで待つしかない。

  • 時として取得した内容を起点として他者との対立を生じさせてしまう。

  • 得た情報により行動範囲が狭まる。

  • 偏見が強くなる。進むべき方向を歪めてしまう。

  • 内容によっては想定よりも得ることが無く損した気持ちになる。

  • 取得した知識が間違いだったと気づいた場合、時間の無駄遣いと感じる

【③プラス・マイナスの両側面へ影響を与える成分】

  • 善きにしろ、悪きにしろ、それ以外にしろ仮想人生経験を積むことができる。

  • 著者の活動支援ができる。経済活動を支援できる。(プラスは作家活動の継続支援、マイナスは盲目に支援することによる洗脳活動支援)

  • 本が手元に存在する。(プラスは所持する事で得られる満足、マイナスは書籍がたまり生活スペースを圧迫する不満)

  • 他者とのコミュニケーションに役立つ。(プラスは生活品質向上情報の共有、マイナスは生活品質低下の情報共有)


このように3つの視点で本を読んでいるのは、やはり”人が行う限り100%完璧なものは存在しない”という自身の哲学から導き出される視点からだと思います。

マイナス部分は百も承知で、自身の限界を超えての探求に意味がある。

 本も勿論情報ですから、読書を行うことでメリットのみ習得できる前提にないわけです。別の記事で情報について記事にしておりますので情報への向き合い方はそちらをご参照いただければと思います。

生きるヒントはいつも身近にある

 一方で本を一切読まずに自身の行動だけで、得られる情報というものは限りがありますよね。本に書いてある内容と同じ事を調べようとしたら、何年掛かるか予想できないものも沢山あります。そう考えた時、例えば著者が何年に渡り調査した、経験とともに獲得した知識を共有してもらえるということは、とても有難いことです。更に、その本を書いている著者の見解と共感できる部分が多ければ、価値観や哲学の類似性が高い可能性があり、不要な情報を削除してもらった上で情報を提供してもらっているという可能性もあります。情報は例え調べられたとしても、自身に最適化して使えるものにするのが意外と大変なのですよね。だからこそ、自身の探求限界を超えて読書を通して情報を取得できることが何よりも有難い部分となります。そしてそんな著者を支援できるという喜びもあります。今この社会で人が生きる限り、情報の”質”が”生活の質”を決めているといっても過言ではない時代に突入していると僕自身は強く認識しています。だからこそ、そんな情報提供者を支援したいという想いがありますね。

ゆっくり読書の時間は何歳になっても大切にしたい時間

 今回は読書に対する姿勢の話をさせて頂きましたがいかがでしたでしょうか?僕は何歳になってもこの目が見える限り、読書は継続したいと思っています、探求者にとってはとても大切な時間であり、楽しい時間ですからね。
それでは今回はこの辺で。

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。


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