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 交響曲を中心にたくさん聴いていますが、その感想を書き留め、作曲家ごとに note にまとめています。

きっかけ

 これを始めたきっかけは、シューベルト以降のすべての交響曲を聴くチャレンジを始めるにあたり、いつ、何を聴いた程度の記録を、後から自分で見返すことを想定して Twitter に tweet していたのですが、しばらくしてから感じたことも追記したり、お気に入りの曲、作曲家の一覧表を作って記録するようになりました。

Blog

 最初からBlogにしなかったのは、夏休みの宿題「読書感想文」と同様に、感想文という名の ”あらすじ” を延々と書いてしまうのが目に見えていたからです。もともと、音楽的な分析、批評、評論することが目的でもなかったし、最初からある程度の量のまとめを想定して始めるのは、結局、継続できずに終わってしまうような気がしました。始めたころはアクセスできる音源も限られており、どのような形なら続けられるか分からなかったというのもあります。

Twitter、Excel、note、Notion

 ながく Twitter をやっていたので、メモ代わりに Twitter に書き留めるようになったのですが、140文字に収めるのはやってみると結構難しい。表現上の工夫が必要となりますが、何といっても形容詞のボキャブラリ不足を痛感します。それでも、140文字程度が自分にとっては適量だと感じており、継続してつぶやいています。聴いたことのない作曲家の tweet を、延々と繰り返している私を見た方は、いったい何をやっているのだろうと思っておられるに違いありません。
 それから、Twitterでは過去のつぶやきを後から遡って見直すのはなかなか手間がかかります。そのため、当初より作曲家と聞いた曲を Excel に一覧化しており、今年に入ってからは、作曲家単位につぶやきをまとめるために note を使うようになりました。最近、作曲家数も1000人を超えて note での一覧表現も難しくなってきたので、一覧は Notion に移行しました。
 こんな調子ですので、やっていることは重複していますね。いずれ統合しないと。

読書感想文

 若いころ、仕事の上司が読書後に簡単なメモを手帳に記入しておられたのを覚えています。他人に見せるわけではなく、読後に自分の考えを整理するために書いておられたと思います。また、最近では、読書した感想を記録し共有するインターネット上のサービスもあって、友人も何人か利用していますが、これも自分の考えを整理してさらに同好の方々と共有し、交流することがモチベーションにつながっているように思います。読破の達成感も重要でしょう。
 ところで、私の場合は、どちらかというと前者に近いのですが、とにかく多数の作曲家、交響曲を聴くにあたって、とてもじゃないけど覚えきれないのはわかっていたので、そのための記録という意味で始めましたが、それでも継続して蓄積するためにはモチベーションが必要で、こうして Twitter でつぶやき note にまとめることは意味があると思っています。

データベースとして

 今までに250人、1000曲に至る曲を聴いてきましたが、正直、もともと知っていた作曲家は高々数十人で、それ以上の作曲家は名前も曲も聞いたこともない人ばかりです。新領域開拓で乱聴にならぬためにも、書き留めることの意味は益々重要になりつつあります。
 SNSなどでお勧めされる作曲家、曲、演奏を見ると、このデータベースを見返して、聴いたことがあるか、どのように感じたのかを確認していますが、時には聴いていた状況を思い出したりすることもあります。
 もともと物覚えが悪いので、知らない曲ばかりを続けて聴いていると、悲しいかな、正直、今、誰の曲を聴いているのか、わからなくなることも(最近は多々)あります。そんなためにもデータベース化は必要な作業です。

聴き方

 良く知っている作曲家や曲については、ある程度、見通しも効くのでじっくり聴くことができますが、まったく知らない曲を聴くときは1回の印象だけでは不十分です。その時の体調や場所などによっても随分印象は変わりますし、1回目よりも2回目の方が理解は深まります。同じ曲でも異なる演奏家の演奏も含め3回程度は聴きますが、同じ曲を続けて聴くも辛くなるので、毎回、2,3人の曲を並行して聴くようにしています。
 聴くときは、必ずメモ(紙)を取って、それをもとに tweet するようにしていますが、このメモこそが情報量としては一番多く重要なのかも知れません。

聴いたものを書き留めるということ

 五感をことばに表すのは難しいです。特に、客観的な説明に加え主観的な気持ちをことばに表すのは、先にも述べた形容詞のボキャブラリが必要になります。自分の書いている内容を見返してみると、いつも同じことばばかりを使っているのが分かります。
 五感の中では、視覚的に見たものをことばにするのは、客観的な部分についてはそれほど難しくないかもしれません。何が描いてあって、どのような構図で、大きさはこれ位、とか。以前、あるPodcastで視覚障がい者の方が美術館めぐりを楽しみにされているという話を聞いたことがあります。美術館の雰囲気を楽しむだけでなく、同行した人にどんな絵なのかを説明してもらうのですが、人によって同じ絵でも違った説明をする、それが面白いらしいです。一方、おばけやUFOのように説明が難しいものもありますね。UFOには2回遭遇しました(と思っている)が、2回目に遭遇したブーメラン型UFOは、その異様な光景と無音走行がとても表現しづらいです。
 味や香りなどは食レポの例がありますが、食べ物の画像に加えていかにおいしさをことばで伝えるのは、レポーターの腕次第でしょう。何を食べても「やさしいぉ味♡」とか「めっちゃウマい⁉」とかしか言えないタレントや、味わう前から準備していた言葉を放つ局アナの言うことは信用できません。感じ方は人それぞれですが、それをうまく言葉に表現するのは難しい。日本に長く住む外国人の方が、その国の文化や表現をベースに、適切で豊かな食レポを聞かせてくれることもありますね。
 それで、音楽の生演奏の場合、迫力、空気感を感じることによって、満足感、幸福感は桁違いのものとなることは言うまでもありません。さらに、お出かけのワクワク感も加わります。
 動画付きの演奏もいいですが、クラシック的には最近のものに限定されてしまいます。オーディオ主体に耳で聴く場合は、表現の幅が広く、好みや経験の差も大きく影響しますので、視覚的な対象物や資料もなく曲の内容と感想を説明するのは本当に難しいと実感します。そこは一歩下がって、自分の振り返りのためだから、と言い訳することにしています。

これから

 今後も時間が取れる限り、交響曲を聴く旅を続けて、都度、書き留めて行きたいと思っています。当面、Twitter の枠はそのままに、note にコピペのスタイルで続けたいと思いますが、何か面白いデータベースツールが出てくれば、ごっそり移行するかもしれません。
 現時点で、リストアップされた作曲家は1,174人、内、すでに聴いたのは244人(お気に入り87人)、984曲となっており、まだまだ先は長いです。
 毎回、どれを聴くのかは一覧表より適当に選んでいますが、作曲家一覧作成もようやく落ち着いたので、今後、お気に入りの曲の追記と並行して、新規開拓は年代を定めつつ選曲したいと思っています。20世紀の近代、現代音楽の領域の知らない作曲家が多数待ち構えており、これまた難解な曲が多いんです。手強さも楽しみではあります。


それぞれ、どの指揮者、どのオケの演奏を聴いたのか、どんな風に感じたか、といったことについては、作曲家ごとに note にまとめていますので、よろしければそちらをご覧ください。

更新履歴は、What's New よりご覧ください。


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