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いぬとうさぎのオーケストラ

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Twitterにアップした記事の集大成。世の中に「歴史的名演」と言われるものは多々あるけれど、好き、嫌いは人それぞれ。未来の自分に向けての備忘録 最初の記事が、目次となっています…
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2021年10月の記事一覧

フランツ・クサヴァー・シャルヴェンカ(1850 1924 74)

交響曲ハ短調 2021.10.03 クリストファー・ファイフィールド/イェブレ響 シャルヴェンカ 交響曲ハ短調、クリストファー・ファイフィールド/イェブレ響。暗めで落ち着いた出だしが、1楽章途中より激しく情熱的なロマン派の音楽に変わる。2楽章は民謡のワルツ、ゆったり落ち着いた3楽章、情熱的に盛り上がる4楽章。ピアノがメインの作曲家なので協奏曲も聴いてみよう。

トマス・ブレトン (1850 1923 73)

交響曲1 2021.10.04 ホセ・ルイス・テメス/カスティーリャイ・レオン響 トマス・ブレトン 交響曲1番、ホセ・ルイス・テメス/カスティーリャイ・レオン響。スペインのロマン派作曲家。終始、明るく健全。メロディーも豊かで穏やかな印象。編成は古典的で、ほぼ弦と木管のみ。1,2楽章が大きく、2楽章は盛大に盛り上がってこれで終わりかと思わせる。後半は小さく静かに終わる 交響曲2,3 2021.10.04 ホセ・ルイス・テメス/カスティーリャイ・レオン響 トマス・ブレトン

オーレ・オルセン (1850 1927 77)

交響曲1 2021.10.05 クリスティアン・リンドベルイ/アークティック・フィル オーレ・オルセン 交響曲1番、クリスティアン・リンドベルイ/アークティック・フィル。少し古典的、明るく軽快でなじみやすいが、刺さるものがない。3楽章で北欧的な哀愁を感じるが全体的に北欧感はあまりない。指揮者のリンドベルイはソロTrb奏者、合わせてTrb協奏曲も聴いたが、同じく穏やかな曲。

アントン・ウルシュプルフ (1850 1907 57)

交響曲変ホ長調 2021.10.05 マルクス・ボッシュ/北西ドイツ・フィル アントン・ウルシュプルフ 交響曲変ホ長調、マルクス・ボッシュ/北西ドイツ・フィル。この年代の特徴である古典的な雰囲気を伴うロマン派の曲。ドイツ的な力強さ、推進力もある。全体的に平和的でおだやか、均衡がとれた曲で、演奏も破綻ない。いい曲だけどもう少しインパクトがあった方が好きだな。

クリスティアン・シンディング (1856 1941 85)

交響曲1 2021.10.24 アリ・ラシライネン/ノルウェー放送管 シンディング 交響曲1番、ラシライネン/ノルウェー放送管。全体的に躍動感があり、4曲の中では最も個性が表れているように思う。劇的で情緒的、情熱的な1楽章、明暗の2,3楽章、溌剌として輝かしい4楽章。ノルウェーの作曲家だが、北欧的な雰囲気はあまり感じない。民族的な趣もあるロマン派の曲。 交響曲2 2021.10.24 アリ・ラシライネン/ノルウェー放送管 シンディング 交響曲2番、ラシライネン/ノルウェ

エドガー・スティルマン・ケリー (1857 1944 87)

ガリバー交響曲 2021.10.24 リチャード・コーン/アメリカ響 エドガー・ケリー ガリバー交響曲、リチャード・コーン/アメリカ響(ハワード・ハンソン/イーストマン・ロチェスター管という説もあり、冒頭の木管の吹奏楽っぽさからもそう思う)。古いライブ録音で音は悪い。ガリバー旅行記の曲で、ディズニー映画音楽的。とはいえ、これを聴きたいとは思わないけど 交響曲2 2021.10.24 ハワード・ハンソン/イーストマン・ロチェスター管 エドガー・ケリー 交響曲2番、ハワード

シルヴィオ・ラザーリ (1857 1944 87)

交響曲変ホ長調 2021.10.24 アドリアーノ/モスクワ響 シルヴィオ・ラザーリ 交響曲変ホ長調、アドリアーノ/モスクワ響。3楽章形式。フランス的でもありワーグナーのようなところもある。おおらかな1楽章、情緒的に重なりうねる2楽章、ワーグナー的にHrnが活躍する3楽章は盛り上がるが、若干不発気味なのは曲が長いからか、オケのアンサンブルのせいかも。

ヨセフ・リーベスキント (1866 1916 50)

交響曲イ短調 2021.10.25 ハンス・ホーグ/スイス放送響 ヨセフ・リーベスキント 交響曲イ短調、ハンス・ホーグ/スイス放送響。古い録音で音はよくない。この作曲家の情報がほとんどなく、聴き始めてから全部で9曲あることが分かったが、アクセスできるのはこの1曲のみ。ロマン派のちょっと古風な作風で、ショパンやベートヴェン的。情熱的でアグレッシブ。

ゲオルグ・シューマン (1866 1952 86)

交響曲ヘ短調 2021.10.26 ジェイムズ・フェデック/ベルリン・ドイツ響 ゲオルク・シューマン 交響曲ヘ短調、ジェイムズ・フェデック/ベルリン・ドイツ響。3人目のシューマン。劇的な要素の強い後期ロマン派の曲で聴きごたえがある。2,3楽章の安らかな旋律と1,4楽章の劇的な盛り上がりが特徴。強弱、濃淡の対比を繰り返し、最後は輝かしく盛り上がる。お気に入りです。 交響曲ロ短調 2021.10.26 クリストフ・ゲッショルト/ミュンヘン放送管 ゲオルク・シューマン 交響曲

ハンス・プフィッツナー (1869 1949 80)

交響曲嬰ハ短調 2021.10.26 ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト/バンベルク響 プフィッツナー 交響曲嬰ハ短調、アルベルト/バンベルク響。弦と木管による不思議な出だし、全曲通して霧の中のような定まらぬ感覚は後期ロマン派の特徴の一つ。部分的にマーラーの緩徐楽章のようなところもあって、暗いロマンチックな雰囲気が魅力的。最後は緊張感も解けて静かに終わる。お気に入り 小交響曲 2021.10.26 ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト/バンベルク響 プフィッツナー 小

エドウィン・コンマウアー (1869 1944 75)

交響曲1 2021.10.28 ミラン・ホルヴァート/ウィーン放送響 コンマウアー 交響曲第1番、ホルヴァート/ウィーン放送響。25分ほどの短い曲。1楽章は短調の暗いトーンを基調に突き進む。2楽章の出だしはブルックナーを思わせる。3楽章の5拍子のスケルッツオ、終楽章でオルガンも入って盛り上がる。各楽章の構成は面白いが、何分オケが不調。他に音源がなく残念。

ヴィチェススラフ・ノヴァーク (1870 1949 79)

ヴィーチェスラフ・ノヴァーク 交響曲「秋」 2021.10.28 カレル・アンチェル/チェコ・フィル ノヴァーク 交響曲「秋」、アンチェル/チェコフィルのライブで録音は悪い。1時間を超えるオラトリオ。1楽章は緊張感があり激しい雰囲気、2楽章は田舎のお祭り騒ぎ、3楽章は合唱交え美しく情緒的。これが秋を表しているのかはよく分からないが、生演奏でかつ言葉が分かれば、印象も大きく変わりそう。 交響曲「5月」 2021.10.28 ヴラジーミル・ヴァレク/チェコ放送響 ノヴァーク